2013年10月28日月曜日

California 78 Su Vintage #D2G2L-7323 - Aug. 2012

"オニツカのスエード"と言えば真っ先にファブレを思い出してしまうおっさんです。


あれは中学時代。バスケ部で親友が履いていたのがファブレのスエードでして、これが染料が落ちるんですよね。なので足が攻守でぶつかったりするとファブレのアッパーの染料がボクの白いスーパースターに摩り付いて取れなくなったりするもんだからさぁ大変。そんな同じような理由から彼は先輩からシューズが汚れるから近づくなみたいな事言われてたなぁ。

で、この物件。カリフォルニアなんですが、その時代そのままのスエードで登場。

リリースは2012年8月。マーケットは主にヨーロッパ大陸&英国。さほど暑くならないヨーロッパだからか、ほんと、スエード好きだよなぁ。ニューバランス576やアディダスのタバコとかスエードの定番多いですもんね。

ボクはsize?のクリスマスセールで購入。リテール£75.00、ヨーロッパでは€120前後での販売でしたが、ここまで書いて確か日本でのリリースはなかったような。
ボックスはいつものUNITY-M(ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120mm。箱フタ裏にはWASAOUROが貼付けられており、ヴィンテージラインにはお約束のお品書きも添付。
素材構成はアッパーやアシックスラインなど全てのパーツに天然素材のスエードが使われており、基本的には毛足の短いスエードなんですが、アシックスラインだけ毛羽立ったスエードが。ここがポイントなんですよね。オールドスクールなアクセントになってます。ナイロンアッパーのコルセアヴィンテージもアシックスラインに同じような毛羽立ったスエードを使っていますが、個人的にはここがオニツカのツボです。粗い感じが凄くカッコいいです。

スエードといってもニューバランスのスエード576が割と履いた感じが素材も含めて硬い感覚がするのですが、こちらはナイロンものと正直あまり大差ない感じ。スタイルも横から見るとナイロンアッパーモデルと同じように甲の低い、ぺたっとしたデザインです。

ソールはいつもの3層。真ん中のパーツがアッパーと色を合わせてます。その上のパーツはレモンカラー。ヴィンテージリプロだから黄ばませたというものではなくて、この層だけ色がついてるのであくまでアクセントでしょう。その意図はよくわかりませんが。全体的にアイボリーにしても良かったんじゃ?と思いますが。

ライニングはグレイカラーのテキスタイル。インソールは白地のファブリックが貼られています。
タンラベルのオニツカロゴはここではグレイベースのモデルに合わせてグレイ一色でまとめてます。
カリフォルニアのモデル観を損なわない、非常にいい出来だと思います。

余談ですが、同リリースでもう一色、ブラウンベースのD2G2L-2804も存在します。こちらもマーケットは同じEU圏だけだったようです。どちらも生産はヴェトナムでした。

Charcoal/ Red

2013年10月20日日曜日

Internationalist Leather "Sophnet. Exclusive" #310662-221 - Nov. 2004

Sophnet.がブランド創立5周年のアニバーサリーモデルとしてナイキとのコラボレーションで2004年11月に限定リリースした物件です。

そのモデルに選ばれたのがオリジナルリリースが1981年のInternationalist。チョイスの渋さに驚いて購入しました。当時Internationalistなんて「あぁあったなぁ、そういや」くらいの認識だったんではないでしょうか。ナイキマニアだったらすぐにピンと来たんでしょうけれど。それほどメンズのリイシューはほとんどなかったモデルでした。(レディースは何度かコンスタントにリリースされていますが)


2013年現在もヴィンテージシリーズでは未だにリリースされていない物件でもあります。

Internationalistはチャレンジャーをデザインベースに改良を加え、ワッフルソールのスタッドの個体を大きくすることで更なる安定性とソールの耐久性を向上させています。確かにソールの減りは今までのワッフルソールよりも少なく、ワッフルソールの売りであるスタッドの丸いポチポチもInternationalistのそれでは数倍減りが遅いです。

オリジナルの基本パーツ構成はそんなわけでメッシュ、ナイロン、スエードの御三家なのですが、Sophnet.のこれはオールレザー。しかもトゥなどの補強パーツにはオストリッチレザー(本物は高価なので恐らくフェイクでしょうが)、他のパーツにはスムースレザーを使ってます。オストリッチレザーは割合硬いのですが、スムースレザーはグラブレザーみたい。昔のニューヨーク時代のコーチがバッグの素材に使ってたようなレザーで、ナイキにしてはいいの使ってるんです。本物のレザーですからと言わんばかりのムラもそこかしこに見えますが、結構味になっててボクは嫌いじゃないです。

Internationalistは前期型と後期型と二つ仕様がありまして、一番判別し易いのがヒールカウンターの有無。なのでこのモデルはヒールカウンターのある1984年〜後期型が元ネタになってます。

ブラウンとブラックの2色がリリースされました。どちらも購入したのですが、今回はブラウンの方をエントリー。

限定ものとは言え、ボックスは当時インラインモデルで流通していたものを流用。B12 - 365 x 205 x 130mmでボックス生産は中国。
ボックスのステッカーにあるモデル名はここではInternationalist Leatherとなってます。

これは購入してすぐに記録したショットですが、これが10年近く経った現在どうなっているかと申せばそれは別のショットでこのエントリーの最後に載せてます。色味の違いと言うか、革に艶が出て、とてもいい具合になってるのではないでしょうか。(自画自賛)

いい革はこうなるという見本ですね。

シューレースは同色系のワックス加工されたものですが、気に入らないので取り替えたのは10年以上前のニューバランスジャパン謹製のトレッキング?用。ちなみにスペアとしてノンワックスの同色も同梱されてます。

例のアウトソール。スタッドがでかいです。体重がかかる部分に最低限、けれど効率的に配置されてる印象。本当はどうか知りませんけど。ほとんど左右対称のアウトソールは踵の部分がないとわかりませんね。まぁもっとひどい?LDVもありましたからね。

アウトソールがそんなものですから後ろから見ると「どっちがどっち?」と軽く混乱する事必至。小学生低学年だったら絶対間違って履いてるだろうなぁ。あぁそういえば中学の時の友人は中1でも左右間違って履いてたやついたなぁ。

このラスト、ナイキではヴェクターラストと言いますが、ここまでくるとちょっとなぁと思います。

次にモデルのキモであるタンラベル。ラメ!ラメ!らめぇ〜〜!
ここだけならばディスコでフィバりそうな雰囲気。あのNightTrackでさえもタンラベルは普通だったのに….

このブラウンモデルではゴールドラメですが、もう一方のブラックモデルではシルバーのラメになってます。
ナイキロゴはブロック&イタリックフォントⓇ+スウォッシュⓇ。
で、Internationalistだけタンラベルにいつもモデル名が明記されているのです。

タンラベルの裏側には

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.
ではなくて、

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. 

と刺繍されてます。

アキレスディップのナイキロゴはアウトラインの型押し処理。この処理は正解だと思います。

ライニングはステッチがかかってる部分に気持ち程度のパッドが入ってます。で、オールレザーなのにここだけ合皮。ってかビニール?
購入して10年近く経過したので今ではお約束の縦亀裂が入ってます。

直付けインソールに貼られているのも悲しいかな合皮。ってかビニール?
ここまで頑張ったんだったらピグスキンとかにすればいいのに…んで、ナイキロゴではなくてsoph.のロゴであるドットの配列がプリント。

販売価格は¥15.540でボクは横浜のショップで¥9.975というセール時に購入してます。アメリカでもリリースされてプライスは$90前後で販売されていた模様。生産はタイ。

ただ、これね。履き心地があまり良くない。ライニングがフィットしなくて結構スカスカ空くのです。なんでだ?
なので走ったりするのにえらく不向き。もとはトレーニングシューズなのに本末転倒。トホホ。

BRQ BROWN / BRQ BROWN (SOPHNET.)

2013年10月13日日曜日

M576SGA "20th Anniversary" - March 2008

乗るしかない、このビッグウェーブに。

と言っても9月に発売になったiPhone5Sの話ではないんですが。因みにうちのかみさん、やっと念願叶ってdocomoのiPhoneを手に入れる事になったのですが、ゴールドを予約した為に10月中旬現在音沙汰無し。10月25日には他の数十国でも販売されるのでそっちに商品がいっちゃうんじゃないの?と他人事ながら心配してますがどうなるんだろ。

まぁiPhoneの話はさておき。


2013年にはM576 25th. Anniversary Modelがリリースされたので便乗してこの物件をエントリー。どうか世界中の人達が検索したはいいが間違ってこのブログに辿り着きますように。

5年前の2008年はM576のモデル生誕20周年。それで2月リリースのM576UKVの後、このリプロモデルが2008年3月にリリースされました。

こちらはワールドワイドリリースで、日本では2008年3月5日発売。英国では週が変わって3月8日にリリースされてます。
お値段は¥25.200。ニューバランス原宿(当時)でリリース日に購入してます。
国内での購入なので箱を見るといつものように日本だけモデル表記が違ってます。日本では「M576UK SG」としてリリースされてます。

これを米国ではなくて英国で生産してしまうのが”?”なのですが、それなりに力の入った(と思われる)物件となってます。
でも正直、こういうヴィンテージリイシューものとかを検証・監修させるのは日本人が一枚噛んだ方が出来がいいと思うのですが。日本人は重箱の隅をつつくのが好きだし、何よりもその裏付けには愛情がありますから。

で、これ。

うーーーーん。

悪くないけど「すげーよ!」という感動もあまりないのが本音。加えて履き心地がちょっと変わっていて、歩いていても指先に変な力が入るというのかな、通常の576と違って足が落ち着かないんです。これはアウトソールに一因があると思っているのですが。土踏まずから踵にかけてクッション性があるものの、指先は放置、みたいな。ちなみにサイズはいつもと同じです。

トレイルランニング用にと凸凹のあるソールパターンが売りの576ですが、これは真っ平らにすり減ったような凸凹のあまりない、薄っぺらいアウトソール。#574系にも似たアウトソール・パターン。C-CAPではなくて、オールドスクールなENCAPですが、なんだか硬いし。

あとルックス的に好きになれないのがタンの短い所。577並みの短さに思わず舌打ち。ってダジャレ?

織りネームは8本線NBロゴにCHICAGOフォントっぽい576。そしてMADE IN ENGLANDの刺繍。で、ネームの折り返しのところにNBロゴがかかっていてちょっとカッコ悪い。

メッシュはオリジナルに準じたらしい500gエアメッシュ。スエードはウルヴァリン社製ではないなと思われる粗い仕上がり。ちょっとゴワゴワしてるし。

ライニングはPUレザーなんですが、随分丈夫そう。でもこれ、足の出し入れの時に滑らないのでこの辺りにいつもソックスが溜まるのです。すごく….不愉快です。

インソール自体はフリンビーデフォルトのJD4774/4781のパンチング処理されたポリウレタンですが、表地が専用仕様。ボックス、シューバッグと同じ「new balance athletic shoes」と白地に青でプリントされてます。

ボックスも専用で、白地に青で「new balance athletic shoes」。昔のデザインを復刻したらしいのですが、個人的にはすっきりしていて好きです。そこに同じように白地に青文字の「new balance athletic shoes」が入ったシューバッグが同梱されてます。結構可愛い。
でもこのナイロン製シューバッグ、箱に入れて陽に当たっていないのに5年経ったら黄ばんでました。

そして何故かのヒールCRだけヴィンテージ(日焼け)加工。恐ろしく中途半端。質の悪いプラパーツだけ変色したかのような出で立ち。
だったらソールもヴィンテージ加工すればいいのに。この辺がダメなんだよなぁ、まったく。

サイドのNマークは2枚ともレザーで、どちらも皺の入ったレザー。下地はおそらくアキレスディップにも使われているリザード調?のレザーを流用している模様。

評判はともかく、この物件、話題にはなったようで、monoマガジン No.578で大々的に特集を組んでました。なんせフリンビーまで行って担当者にインタヴューしてるし。でもこのリリース企画自体どうして生まれたかとか、音頭を取ったのは英国なのか日本なのかも語っていなかったような。




まとめに入ると現行の英国M576との相違点は
1). 専用シューズボックス(オールドタイプのリプロ)
2). 専用シューバッグ(オールドタイプのリプロ)
3). ENCAP (現行モデルはC-CAP)
4). アウトソールパターン (現行の574系を流用?)
5). タンラベル

なんてところでしょうか。

MADE IN ENGLANDのタブなんですが、この2008年製ではボクの好きなダンボール製。2013年製の25TH ANNIVERSARYモデルでは2012年夏モデルから変更になったユニオンジャックデザインのものが付属されてます。

その二匹目のどじょう(a.k.a. 25th Anniversary Model)なんですが、モデルナンバーは同一なのに仕様が若干変更になっていまして、ついでにシューズ自体のサイズ規格も変更になっている模様。

20th anniversaryと25th anniversary,どちらも購入したので比較写真は(多分)25th anniversaryの時にでも。結論を先に言っちゃうとボクは2008年モデルの方が質感は好きです。とりあえず比較写真を一枚だけ。

けれどもすみません、その質感をデジタルカメラではうまく撮影出来ませんでした。凄くニューバランファン好みのいい色なんですが、どんなにホワイトバランスを調整しても見た目と同じ色で再現してくれません。それが5年放置していた理由の一つでもあるのですが、もうタイミングを逃しちゃうのでこれで勘弁して下さい。

本物はもう少し青みがかっていて美色です。脳内変換してご覧下さい。

2013年10月7日月曜日

Vintage Grand Prix - #G62748 - Sept. 2012

韓国F1 Grand Prixが色んな意味で話題になってますが、それにかこつけた感じでこの物件をエントリー。

去年の11月にもう一方の白x青(G62747)をエントリーしてますが、あまりに気に入ったのでもう一つのカラーリングのこちらも後日購入。黒x白、まさに誰もが認めるアディダスのド定番カラーです。

昔同じ黒x白のSAMBAを履いてたなぁ、と想いに耽ったりも。


こちらは物色していたらHanonが数日限定で靴を20%オフと言うオファーをやっていたのでそこで購入。

2013年現在でもアメリカなどでGrand Prixは販売されているのですが、気合いの入ったヴィンテージ加工をしたのはとりあえずこの2モデル(G62747,G62748)だけみたいです。故にそれらのモデル名が"Vintage"の無い"Grand Prix"で販売されています。

ボックスはいつものブルーのオリジナル用ボックス。で、ローカットを収納するのにはいささか大きめなサイズのボックスでした。

オリジナルの発売は1970年に遡るモデルのヴィンテージ・リイシューでして、2012年9月に英国で、その後日本でも販売されており、日本では定価が¥12.600でした。英国でのリテールプライスは£76.00。

付属のシューレースは若干平べったい感じのものが使われてます。英国ニューバランスに付属されるものよりは実用的かな、と個人的には思っていますがいかがでしょう?


ボクはアディダスには履き心地をあまり期待していないのですが、まぁコンフォータブルというポイントは置いといて、ノスタルジックな気持ち良さというポイントではかなりの高得点じゃないかな、と。

ヴィンテージ加工されたミッドソールの黄ばみ具合もナイキのヴィンテージシリーズよりも”それっぽい”仕上がりで、ミッドソールのいぼいぼ?と思ってよく見るとこれ全て月桂樹?だったりして、うーんラブリー!色合いもフォッシルアイボリーとでも言うのか、古臭い感じが秀逸。

ブラックの方が通年使用っぽいですね、色が。白の方はジーンズよりも短パンの方が似合いそう。スニーカーのシェイプが映えそうだし。

トゥのパーツはビロードのような色合い、見てくれのヌバック。以前エントリーした白x青(G62747)はここがグレイで色合いも絶妙でしたが、この物件では黒に統一されてちょっとパンチがないルックスに。

アッパーはまさに「革」といった案配で、裏地は使用されていません。一枚革。ここがまた(・∀・)イイ!



1990年代から2000年代半ばまでのスーパースターとかは出来があまりよろしくない、中途半端なアップデートものばっかりだったのですが、それを顧みるとこのアディダスの本気度は凄い。革質はもちろん、タンの薄くて切れ易そうな安っぽい感じ、ライニングの薄さ、白人にしか合わせていないようなラスト(それ故にシェイプが美しいのですが)、足裏に伝わるソールの薄っぺらい感触、その全てが「こんな感じだったよな、うんうん」と記憶を甦らせることしきり。ボクの足ではアディダスの形はいつも小指が当たるのですが、このグランプリもご多分に漏れず当たってます。まぁでも履いていれば多少伸びるでしょう、革だし。あんまりアディダスで足が痛くなった思い出もありませんから。

本来はテニスシューズでして、スーパースターよりも重くないので足は疲れにくいかも。

生産はインドネシア。

白x青(G62747)はアウトソールもブルーだったのですがこちらでは真っ黒。確信犯なツートーンで構成されてます。