2012年12月24日月曜日

Sakurada Vintage Limited Edition "Tokyo Olympic" #D20PK-0123 - August 2012


オニツカのモデルは今でもいくつかは覚えていたつもりですが、このサクラダというモデルは最近知りました。こんなモデルあったんですね。

ボクの中ではオニツカの最高傑作はカリフォルニアとモントリオールだと思っているんですが、どうなんでしょうか、世間的には。
やっぱりメキシコ66なのかなぁ、うちの母親も履いてるくらいだし。

まぁそんな影の薄いサクラダを今回はエントリー。

日本で現在発売されているサクラダは全般的にナイロンアッパーにシンセティック・スエードという、見てくれ・素材共にあまり高級感のない、いわばエントリーモデルといったポジションみたいです。値段もそこそこで抑えられてるし。ルックスはナイキのエリートにヘリンボーンソールをつけたようなありふれた出で立ち。ってかこれだったらエリートとかコルテツ買うよなぁ、普通。

とにかくあまりにも華がない。



サクラダのオリジナルは1981年に開発されたものがベースらしく、それを多少アップデートして再リリースしているようです。

ですが、これ。

同じようで全くルックスが違います。ゴージャスです。かっこいいです。

このモデルは2012年8月にヨーロッパで販売された限定モデル。モチーフはこの年なら当然のオリンピックで、3色展開。
日本人ですのでこのカラー一択ですよ。

これは1964年の東京オリンピックモデル。だからと言ってこの年にリリースされたとか使われたとか、なんて小ネタもなく、カラーリングの解釈でしょう。
他には1912年のストックホルムオリンピック(水色ベースに黄色ライン#D20PK-4204)、2000年シドニーオリンピック(紺にグレーライン#D20PK-5099)が同時リリースされています。

ヨーロッパ限定リリースみたいですが、英国のメジャーなスニーカーショップでは扱っていないようなので、大陸の方だけでのリリース?で、リテールによってこの限定ものに対する呼称が違ってるのも「?」。
ドイツのショップでは“Olympic City” Vintage packと呼んでますし。流通がマイナー過ぎて情報が行き渡っていないとか?

ここ最近のオニツカのボックスには上蓋の裏に小さな乾燥剤、そしてヴィンテージリイシューものには、フランス語、英語、日本語の順番で書かれたその加工に対するお品書きが同梱されています。

アッパーはしわの入ったシボ革が使われていて、トゥ、ヒール、シューレースのパーツにはちょっと赤みの入ったグレーのスエード、アシックスラインには褪せたような赤のスエードが使われています。非常にいい仕上がり。

踵のスエード部分にオリンピック都市名(ここではTOKYO)がエンボスされてます。で、それに付随するようにインソールの踵部分にそれが行なわれた年号がプリントされています。そのインソールは直付け。

ソールはコルテツと同じヘリンボーン&3層構造で、土踏まずの部分がえぐれてカッティングされているので履いた時に足のシルエットがとても奇麗に見えます。


ヨーロッパでは大体€99くらいで出回っています。生産はヴェトナム。

履き心地としては同じサイズなのにカリフォルニアよりも甲の辺りが低いというか、タイトな感覚。ライニングの素材がカリフォルニアがコットンのキャンバスっぽいヘリンボーン織りのものに対し、こっちはそれよりも滑りにくそうなテキスタイル。

シンプルながら革の素材、モデル自体のべっぴんぶりですごく上品な仕上がり。特にヒール部分のスエードパーツの造形がとてもカッコイイ!ともあれ春が待ち遠しい一足です。



で、今年はこれでおしまいとなります。なのでクリスマスっぽい?カラーリングの物件をエントリーしました。皆さん良いお年を。

I Wish You A Merry Christmas & Happy Holidays!!







2012年12月18日火曜日

Air Magma Leather Pack "Limited Edition for Select"/#370921-201 - 2011 Fall


2011年秋冬モデルとして発売されたAir Magmaのレザーモデルです。通常Air Magmaはスエードアッパーなんですが、プレミアムタンレザーに変更して装いを新たに"Limited Edition for Select”扱いで販売してました。

お値段は日本では¥14.700くらいで大体販売されており、英国では£85.00でした。

2011-2012の豪雪でSunotore 72が全く役に立たないで戦線離脱、そこで早くも2012年の冬からサブで使えるブーツを、と物色していたらこれを発見したわけで。

2012年春にsize?で在庫半額セールでこれを見つけて購入。問題はサイズだったのですが、何があったのかUKサイズとUSサイズを勘違いしてオーダーしてしまい、大きいのが届いたのですが、履いてみたら厚手のソックスとの相性バッチリ。購入の際はスニーカーよりも大き目をお勧めします。

ボックスはヴィンテージリイシューに使われるオレンジボックスではなく、08NSW20 370 x 235 x 130 というちょっと大きなタイプ。
普通の段ボールっぽいのですが、色んなナイキのカテゴリーのマークが全体を覆うように薄くプリントされています。

で、箱の内側には06021105という数字のスタンプが押されています。

プレミアムタンレザーという事で「勿体無い」と感じる向きもありますが、値段から言えば酷使してなんぼの感覚。表面がツルツルしているレザーなのでちょっとの水だったら問題ありません。オイルレザーではないので使って行くと酷い事になりそうですが...

で、早速使っていますが、見た目の重厚さとは裏腹に軽いブーツなので結構楽です。エアユニットはどうやらヒール部分だけのようですが、履き心地もいいし、ハイカットのくるぶし周りには厚手のパッドが入っていて、これが暖かいし気持ちいい。

ただ、ソールの素材からかシャーベット状や水分の多い雪の上では結構滑ります。グリップが効かなくなるっていうかな、ソールパターンは結構いい感じなんですけどね。


オールレザーなので純粋なトレッキングシューズのように歩き易いわけでは決してありませんが(感覚的にはダナーのブーツっぽいです)それでもこの環境には十分。これ以上雪が降るとやはり長靴になりますから。

ただ惜しむらくはブーツフック。脱着が楽って言うアドバンテージよりも使う環境が汚れ易いところばかりなので靴を脱いだ後の靴ひもの置き所がなくていつも汚れてしまうのです。
で、”脱”は確かに楽だけれども”着”は案外時間がかかるのでその間に紐の先端が汚れたり濡れたりする,と。ちょっとどこに履いていくかを選ぶ物件ではありそうです。

アウトソールはワッフルの凸パターンではなく、逆の凹。
パテントナンバーも入っており、NO.4271606 NO. 4340626 の二つが入ってます。

ナイキっぽくないなぁと思わせるこのモデルは1988年にオリジナルモデルがリリースされています。
ただその「っぽくなさ」が好きでして。
このルックスでスオッシュとかだとまた違うものになっていたでしょうし、スオッシュにこのレザーは合わないと思います。
エンボスロゴの控えめなところがいいんであって。

今年もまた豪雪みたいなので頑張ってもらいますよ。

あ、これ、MADE IN CHINAです。

#370921-201 Oxen Brown/BLK-LGHT BN-SLT BL








2012年12月10日月曜日

L.L. Bean Hunting Boots circa 1996


冬将軍キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━ノД`)━━!!!!!

で、これをエントリー。

確か1990年代後半の円高の時に本国にファックスでオーダーした記憶があります。その翌年に新宿コマ劇場の裏手の方にストアが出来て見に行った思い出も。ここだったら試し履き出来たのにと後悔した記憶が。今は吉祥寺ですもんね。

で、このブーツ。あえて”Hunting Boots"と呼ばせていただきます。だって、これを買ったときはそういう名称だったから。
現在ではハンティング・シューと名称が変更されていますが、中学時代にアイビーブーム、アメリカントラッドの洗礼を受けたおっさんといたしましてはこれはやはりハンティング・ブーツなのです。

このモデルはインナーにシンサレートを入れた最初の年のモデルです。雪国で日常使いなのでこれくらいは必要だろう、と。
ただ、やはりファーストイヤーものなので作り込みが大変甘いです。シンサレートを上手く処理出来ていないので足の側面に常に当たる状態。しかもある程度の高さを設けて靴擦れを少しでもなくそうという気もあまりないようで、おかげで厚手のウールソックスが最初の5.6年間は血だらけでした。今でも踵が血に染まるときがたまにあります。


で、冬限定とは言え10年以上もお付き合いしてきたのでガムソールがすっかり減ってしまいまして今年の豪雪が明けた春に吉祥寺のカスタマーセンターに問い合わせてソールの張り替えをしてもらいました。まぁソールというより革を残してラバーパーツそっくり取り替えみたいですが。



今のL.L.Beanでは珍しい、当初から一貫して米国生産を続ける製品であるハンティング・ブーツですので張り替えももちろん米国で行なわれます。
その為納期は3ヶ月ほどかかりますと言われ、了解し、約3ヶ月ほどで戻ってきました。

流れとしては吉祥寺のカスタマーセンターに電話>確認事項を了承し、依頼>吉祥寺に郵送>三ヶ月ほど待つ>完了すると連絡来る>宅急便で返送されてくる(USPSなどの国際郵便ではなくて、吉祥寺でまとめて受け取って個別に対処するみたいです)。支払い方法はクレジットカードにしたので最初の電話の時にその番号も伝えてます。他には着払いも出来たような。

最初にも書きましたがまだL.L.Beanの路面店が無かった頃に個人輸入した物件ですので、顧客情報にその記録が無いのが当たり前なんですが、それでも張り替えをしてくれました。L.L.Beanありがとう。



その際ヴィンテージというか、古いブーツでも現行のソールになりますと言われましたのでそれも了解したのですが、戻ってきたのを改めて見ると確かに踵のロゴは当時のものではなく、現行のシンプルな「Hunting Shoe」ロゴに取って代わられていました。ここ、ちょっと寂しいです。

アウトソールにも若干の変更が見られ、はめ込みの別色・別パーツのL.L.Beanロゴがゴム素材ではめられていたり、その上には今まで明記の無かった「made in maine by L.L.Bean manufacturing」の文字が入ってます。

ちなみに張り替え料金は送料込みで¥8.500でした。あとサービスとしてシューレース、インソール(Made in USA!!)の新品が同梱されて戻ってきました。



ソールの凸凹が浅いので雪の上では滑り易いのでは?と思われるでしょうが、案外滑らないものです。革もオイルレザーなので普通に歩くならば濡れても中まで雨雪が染み込んでくるというところまではいきません。ただ革にはあまりよくない環境でしょうけれど。

むしろ雪や雨よりも消雪パイプからの地下水が困りものでして。鉄錆成分が多そうな地下水が勢いよく足元を水浸しにするのです。これが天敵。

早速雪が積もったので履いてみましたが、実質新品?みたいな感じでまた靴づれ起きそうな嫌な予感がビンビンしてます。

当時$150くらいしたと思いますが、それでも十分元を取って頑張ってくれてます。メイド・イン・アメリカの少ない良心の一つですかね。






2012年12月6日木曜日

Suku² アイダホMini/ TUM140-0159 - 2011


独身のスニーカーオタクではなかなか購入機会の無い子供用シューズを今回はエントリー。

娘が三才の春に購入したアシックスのスクスクです。モデルも大定番と言っていいでしょう。子供は足に汗をよくかくのでラッセルメッシュのアッパーは助かります。特にうちの娘、汗っかきなもので。

このモデルは安定性の向上を計って樹脂製のヒールカウンターを内蔵しています。よって子供が踵を潰して履くなんて事が出来ないような強固な作りになってます。

ボク、踵を潰して履く人間が嫌いなものですから自分の子供が無意識でもそう出来ないような作りは大歓迎。

他にはヒールにリフレクターがあるのもポイント大。少しでもリスクから子供を遠ざけたい気持ちを反映しているようで嬉しいです。

で、肝心の履き心地ですが、娘が好んで履いていたところを見ると結構気に入っていたのかも。ただ、これ、マジックテープ(あえてベルクロとは申しません)が二つなんです。これがちょっと幼児には自分で履く時に辛いみたいです。

要は面倒くさい。

しかも折り返しにプラパーツを使っているのですが、ここでフラップがよくひっかかるのでうまく出来なくて子供イライラ、と。フラップが端に向かって幅が少しずつ広くなっている為に起こるのですが、マジックテープの接着面を広くとろうとしての解釈なのかしら。

保育園の散歩や砂遊びで頻繁に汚れるのでもう一足ニューバランスの996を買ったのですが、そちらよりもシンセティック・スエードの質はいいと思います。隔週で靴を洗っていたのですが(ボクの仕事でした)、使い倒したという感じではなく、なので次に子供が出来たらちょっと使わせようと保管してます。

あとタンが大きい。横に広い。もう少し幅か長さを抑えればいいと思うのですが、アシックスが判断してこうしてるんだから何か効能があるのでしょう、きっと。そう思いたいです。

最後にこれ、中国製です。ここだけ残念。ヴェトナム製があればいいのに。