2013年9月30日月曜日

Epic VTGE Lunar NRG #559711-080 - Oct. 2012

見てくれが思いっきりハイテクなものはあまり好きでないおっさんです。

そのドヤ感が嫌なんですが、そんなボクにもこれはかなり魅力的にうつりましてリリース早々に購入。こういうレトロフューチャーというか、ハイブリッドな組み合わせというか、可愛いふりしてあの子わりとやるねといった飄々さが好きなんです。

で、この物件。2012年10月下旬に日本では限定店舗扱いでリリースされています。お値段¥13.650。高いのか安いのか微妙なところを突いてきます。英国では少し遅れて11月中旬にこれまた限定店舗でリリースされた模様。お値段は£100キッカリのところが多かったのでこれがリテールプライスでしょう。

そんなわけでヨーロッパでのリリースアナウンスを待っている間に日本で売り切れるのも嫌なので先行リリースの予約を開始したATMOSで購入してます。

これ、当初のアナウンスではPre Montreal Vintage Lunar, Epic Vintage Lunar, そしてVortex Vintage Lunarの3モデルが同時リリースみたいに言われていたのにふたを開けてみればEpic先行リリース。そのあとPre Montreal Vintage Lunarで最後にVortexモデルがリリースされてます。要は生産が間に合わなかったらしいですが。

ルナソールはこれが初体験ですが、そういう新しモノに飛びついたというのは半分で、何よりこのポップな色合いが良くて。上品なアッパーのグレイカラーとソールのオレンジとブルーのコントラストのポップなこと!

しかもハイテクなのにアッパーはヴィンテージ•リプロと同じように天然素材を使ってますし。メッシュ、スエード、そしてスウォッシュさえも革を使ってます。ここまでするんだったらAir Epic Vintageもずっとそうしろよ、と小一時間問いつめたいところ。風合いも天然素材独特の匂いも非常に良し。

あ、このモデルの名称ですが、ボックスには”Epic VTGE Lunar NRG”と明記されていたのでここではそうしています。ただし、size?ではリリース当時"Nike Epic Vintage Lunar QS"と、クイックストライクカテゴリーとしてリリースされたみたいです。そしてミタスニーカーズではコピペ?のように”「Limited Edition For Nonfuture」よりゲリラリリース決定”の文字が。本当はなんなんだ?

とは言え過去と未来を融合させた非常に面白い物件。ソールユニットは最新のクッショニングシステムのLunarlon。しかも(+)なのでNIKE+のセンサーがソールに収納され、iPod、iPhoneなどとBluetoothで繋がってデータが連動されるという凄いやつ。

今まではニューバランスとiPod nano(5th Generation。歩数計内蔵モデル)の組み合わせで朝ウォーキングしてたのですが、歩数計の信頼性がちょっと…なので今年の春からPreMontreal Lunar +iPhone4Sの組み合わせに。iOS6にはデフォルトでNIKE+iPodのアプリが同梱されていて、環境設定で使えるようにすると現れます。設定としては時間、距離、カロリー消費から選択出来るので各々の生活に合わせて実践出来るような配慮がなされてます。ちなみにボクは5kmという距離でやってますが。この5kmというのは皇居1周とほぼ同じ距離でして、まぁなんとなく頑張れるかな,と。丸の内のみなさんも頑張ってるし、と。

田舎者が生意気ですみません。

ボックスは少し大きめの08VB19 - 349 x 230 x 121 mmのヴィンテージラインで使われているオレンジボックス。上っ面がヴィンテージ加工してあるのでハイテクですがこういうことにしたのでしょうか。ボックスの生産は中国。シューズ生産はヴェトナム。
で、ボックスの箱裏にはナイキ+をアピールするステッカーが。Pre Montreal Vintage LunarのボックスではiPhone4だったのにまさかの3G…今見るとちょっと古臭いなぁ。アプリのインターフェイスもフォントなど現行ヴァージョンと違ってますね。

他にポイントとしてはラストの形状でしょうか。PreMontreal Racerとは若干違います。こっちの方が幅広。ヴィンテージラインのAir Epicとさほど違和感もありません。

ヒール部分にはヒールカップが入っていません。ハイテクものなのでウォーキング等で活用する人も(ボクも含めて)結構いると思うのですが、踵の安定性がちょっと心配ではあります。まぁ実際ハードなウォーキングでもなければさほど問題ありませんが。

アキレスディップには太めのブロック&イタリックフォント。ライニングはAir Epic Vintageでも採用されている、ファーファーなファブリック。

タンラベルのnikeロゴはなぜか味気ないブロック&イタリックフォント。Ⓡマークも無く、ラベルの大きさとロゴのバランスが非常に悪い、最近稀なもの。ソールにはDYNAMIC SUPPORTなどとプリントされているのにタンはオールドスクールな薄っぺらい仕様。Pre Montreal Lunarはそれでも若干スポンジが入っていましたが、こちらは全くスポンジのない薄っぺら仕様。
タンラベルの裏のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY SWOOSHⓇ
NIKE, LE TERME SWOOSH ET SON SIGLE SONT DES MARQUESDEPOSEESET VOTRE GARANTIE DE QUALITE EAS. SWOOSHⓇ

インソールを外すとこうなってます。NIKE+のセンサーは左足に入るスペースがあり、センサーが収納されていない場合はこのデフォルトの黒いパーツが穴を塞ぐ役目に。インソールは薄いです。これ自体はクッショニングとかあまり効果なさそう。

肝心のルナロンですが、AIRよりも踵が着地する時柔らかさを感じます。クニュって音が聞こえてきそうな感覚。ってわかりますかね。
で、軽い。この後AirEpic Vintageを手に取ると「重てーっ!」と思わず声が出る程。
ただアウトソールはゴムではないのでウエットなアスファルトではグリップが効かないです。ベースはワッフルソールってのも一因かと。アウトソールのパターンが変わればちょっとは改善されるかもしれませんが…このアウトソールパターンはPre Montreal Lunarとは違ってます。向こうの方がワッフルソールの名残をまだ残しています。こっちは均一に配置された感じ。

ナイキはAPP STOREで数種類のアプリを無料で配布しているのですが、正直何が違うのか判然としない気も。

とりあえずiPhone(iOS)付属のNIKE+iPodはこのセンサーを連動させて使うのが前提。なので走る前にセンサーを同期させてから走ります。

で、NIKE+RUNNINGはどうかと言えば、こちらはセンサーに依存しません。なのでシューズはなんでもオッケー。で、利用するのはGPS。これによってルートを記録したり距離を割り出したり出来るのです。

2013年9月にiOS7がリリースされてそのすぐ後にナイキのアプリも最適化されてバージョンアップしたのですが、GPSの精度が上がった?のか更に良くなっています。きちんと終わった後にサーバーにシンクロ始めるし。かなり快適。更にモチベーションアップ。

どこかで見たのですが、シューズのソールのクッショニングが回復するのは24-48時間位かかるんだそうな。
って事は良好な状態で走るのは3日おきというのがいいわけで、でもボクはNIKE+を使えるシューズを2足しか所有していないから必然的にアプリはNIKE+RUNNINGをチョイスする結果に。で、他にオニツカやニューバランスとローテーションで使用してます。

このアプリのもう一ついいところは使用したシューズを登録出来る事。で、使った日にそれを記録すれば使用頻度や総走行距離なども把握出来てシューズの寿命もすぐにわかるわけで。ちなみにアシックスでは1000kmくらいが寿命と(アスリートだと300-400kmくらいが寿命)明記してたような。

ただ、Lunarlonってソールが減り易いような。Pre Montreal Lunarの方は総走行距離がアプリによると150kmを越しているところですが、中心部のアウトソールのスタッドがいくつかもう平らになってますし。Epicの方は100kmにいってませんが、やはりいくつかスタッドが潰れてます。この調子だと一足で300km履けないなぁ。

ともあれ、このEpic。Air Epic好きなら必ず気に入る、正当進化した物件だと思います。ラストもAir Epicの持つイメージも変えないで進化させているんですから。この次はソルスティスと同じEVA+AIRソールでリリースしてくれないかなぁ...

WOLF GREY/DEEP ORANGE-NTRL GRY

2013年9月23日月曜日

CM320GR - 2008 Spring

2008年春夏モデルとしてリリースされたCM320GR。2008年6月に販売されている模様。すいません、曖昧です。

この前にはNB Japanはクロスカントリーをリリースしていたのですがその交代要員ですか。スタイル自体はクロスカントリーと比べてソールパターン以外はさほど変わったところが無いのも選ばれた理由?実際は履き心地、随分違いますけど。クロスカントリーの方が好きです。


で、シーズンによるものかメッシュ素材がWラッセルメッシュになって目が細かくなってます。ストッキングみたい。

まぁでもやっぱり前回のCM320BGで書いた以外の事は(特にいいところ)は見受けられず、「あぁNBロゴが8本線なんだね。今の5本線よりこっちのほうがかっこいよなぁ」てなくらい。

ボックスも同じNB6.5 ”achieve new balance”ライトブラウンタイプだし。


そしてルックスはやっぱりいただけない。前足部は広くてトゥが反り返っているけれど後足部は横幅が細くてなんとも。

スエードもザラザラして質の悪いのが見え見え。この辺りは前回エントリーしたCM320BGを継承してます。
履き心地も硬いし、なんでしょうか、これは。

どんなに仕掛けてもごり押ししてもこれじゃあなぁ。実力が伴っていないのにそりゃ無理でしょ、My Friendってやつで。君はもう友達じゃないんだよってか。
タンラベルは潔い、大きめの8本線のNBロゴ+Ⓡ。

ソールは3層ですが踵の処理に注目。ほぼ直角に処理されてます。アウトソールのヒールへの巻き込みがあるのに直角。オニツカのカリフォルニアを見習え、と。まぁカリフォルニアが大々的にリプロがリリースされたのは2011年でこの物件の方が3年も前なので見習えと言うのも無理な話ですが。



ただですね。この仕掛けにニューバランスジャパンのアパレル部門も巻き込んでまして、そこに意外な物件が。

これ、ボクがニューバランス原宿(当時)で購入したT-shirt。T-shirtさえも中国製ってのがまったくもう!って感じですが、まぁ数年経っても現役で使えてますので良しとしましょう。今年辺りでネック周りが褪せてダメになりそうですが。

恐らくニューバランスの直営店、オンラインショップのみの取り扱い物件でしょう。左胸上に刺繍された8本線NBロゴ、背面に刺繍されたバーガンディーカラーの320とかポイントポイントでいい味出しているのです。んで、右袖に「1976 N 320」とプリント。

CM320は正直どうでもいいのですが、このT-shirtはめっけものだったな、と。そんな着地点でこのエントリーは終わりです。


2013年9月16日月曜日

Vengeance #307659-641 - 2005 Fall

ヴェンジェンス。カタカナで表記するとこうなるのか?

2013年にヴィンテージシリーズでもちょこちょこリリースされているもののVortexほど多くもなく、ちょっと影の薄い物件。
でも2005年から1-2年はこれでもかとリリースされていたのです。当時のゴリ押し物件。


これはそんな2005年秋モデルとしてリリースされたモデル。

ボクはこれをセール時期に購入、それを見たかみさんが「私も欲しい」と言いだしたので追加購入。ただ、かみさんの方が履き始めたのが早くて、2013年にはすでに履き潰したのか処分してます。ちなみにリテールプライスは¥9.975。

ボクのはと言えば他のVengeanceを履いていたので未だにこの物件は未使用。
で、もう一度写真を撮り直してのエントリーです。

オリジナルリリースは1984年。日本ではV3兄弟とか呼ばれてます。まぁナイキマニアでしか通用しない言葉ではありますが。

ボックスはB19 349x230x121mmのツートーンボックス。通常ランニングスニーカーはB10とかなのでこのモデルにはいかにも不相応な大きさ。でもVengeanceはなぜかこの大きさで統一されてます。ボックス生産は中国。



シューズの生産はタイランド。だからなのかボックス裏の検品スタンプは判別不可能な文字が。多くは数字の羅列だったりして生産日時にアタリをつけられるのにちょっとこれは無理。

箱を開けるとまぁスカスカ。

しかしこの色の組み合わせを思いつくなんてほんと、凄い。メインカラーになるベージュとピンクを足して二で割ったような色なんてポップで美しくて溜め息が出ます。名称はカメオローズとなっていますが、サーモンピンクの方が日本では通りがいいような美色。

しかし喜びもつかの間。補強部分のヒール、トゥガードに使われている抹茶色のパーツはシンセティックスエード。ナイキのシンセティックスエードはフェルトと同義語なのか?と言わんばかり。安過ぎる。残念過ぎる…

アウトソールはかなり思い切った造形で、土踏まずの部分がえぐれて、なんとなく地面に接地する部分にのみフォーカスしたんだろうなぁと思われます。アスリート用の競技用スパイクみたい。それでも普通に履いても違和感はありません。

アウトソールパターンはVengeance特有のもの。素材はゴム。この物件ではライニングのファブリックがネイビーなのでアウトソールもネイビーです。このライニングのファブリックは割合良く出来ていて、ニューバランスのように履き込んで行くと毛玉が出来てゴワゴワしてくるといった事もありませんでした。

ミッドソールは1層のエア搭載。ただしエアはヒール部分のみ。ミッドソールの素材は軽量化に貢献している合成樹脂ファイロンを採用。
確かにこのシューズ、軽いんですよね。

タンラベルはNIKEのEがスオッシュとくっついているパターンで、Ⓡマークは各々に付いてます。で、その下にAIRの文字。

ラベル裏側のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

という簡単なものでなくてVORTEXなどと同じ

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY, THIS PRODUCT COVERED BY U.S. PAT NOS. 4183156, 4219945, AND FOREIGN PATENTS

という特許に関するしつこい主張入り。

アキレスディップのロゴはNIKE AIR。ヒールカップのえせスエードパーツが上からかぶるように縫製されてます。

シューズの外側につけられたブルーの補強パーツ。Vengeanceの特徴の一つです。リフレクターなのかな?とも思うのですが別段反射するでも無し。

この時期のタイ生産品に付属しているのがリサイクルペーパーで作られたシューキーパー。紙を丸めて詰め込まれた状態よりも見た目によろしいのにこの時期だけしか流通しませんでしたね。不思議。

インソールは脱着可能なタイプで、ワッフルレーサーでも使われていた「ANATOMICAL」とエンボスされたもの。で、インソール自体は腰のない、薄いもの。ここでのインソールの表地はストレッチナイロンかな?表地はこの物件のアクセントになっているブルー系ですね。バランスよくまとめてます。この辺りは流石、ナイキと言ったところ。

このモデルの一番の特徴であるシューアイレット。効果のほどはわかりませんが、面白い発想です。

Vengeanceは他のナイキのランニングシューズと同じサイズでも問題無いのですが、若干小さめというか、捨て寸がほとんど無い気が。
この後試しに購入したヴィンテージシリーズのVengeance(同サイズを購入)なんてもっとタイトで足が正直キツいので多分履かないで知人にあげるんだろうなぁ。

Cameo Rose/LGND Blue-WT-GRNCRY

2013年9月9日月曜日

California 78 Vintage "Marathon Pack - Tokyo" #D3J2N-9094 - March 2013

祝!2020東京オリンピック開催決定!

あとは「東京敗退」とわざと?誤報をした隣の自称大国と、ワールドカップで審判買収してばかりいる隣の国がボイコットしてくれないかなぁ。

で、今回は開催を祝ってTOKYOにちなんだ物件を。


2013年3月にリリースされました、カリフォルニアをベースにしたマラソンパック。

東京マラソンにちなんだ限定モデルなのでオリンピックは関係無いだろと言われそうですが、この東京マラソンをやろうと言いだしたのは当時東京都知事だった石原慎太郎氏。周りは(特にマスコミ)大丈夫か?と不安視していましたが、始まればマラソンで東京の観光名所を走れるという有り難さもあってすっかり恒例行事に。そして今回のオリンピック誘致を誰よりも切望していたのも石原慎太郎氏。
東京の為に尽力した一番の功労者ですよね。

それはさておき、カリフォルニアは東京マラソンがモチーフですが、トリコロールカラーのMexico 66をベースにパリというモデル(D3J4L-0142、日本ではTH3J4L-0142)もリリースされてます。

ただ、カリフォルニアの方はヴィンテージをベースにしているのに対し(故に名称が" California 78 Vintage"です)、メキシコ66は通常のまっさらなモデルがベース。この差別化はどうして?

このカリフォルニアの日本国内流通モデルではモデルナンバーがTH3J2N-9094になってますね。同じものなのにモデルナンバーをわざわざ変えるのも何故でしょうか?

日本でリリースされるのがアメリカ・ヨーロッパに比べて遅かったせいもあって、ボクはアメリカのショップにオーダーしました。値段はさほど変わりませんでしたね。日本では¥11.025で販売されています。

しかしこれ、わざわざカリフォルニアでリリースする意味ってあったんでしょうか?

だって、カリフォルニアのIDであるヒールのリフレクターを外してまで42.195kmって文字入れてるんですから。(でもデジタルフォントで42.195KMはかっこいい!)

しかも、カリフォルニアのIDであるアキレスディップの円形のリフレクターをなくしてまでTOKYOって入れるか?と。
SAKURADAだったらスペースいっぱいあるからそのままでもいけるのに。

あ、以前エントリーしたSAKURADAが1964年に催された東京オリンピックがモチーフになった限定モデルですので興味のある方はご覧下さい。

そして謎のカラーリングも???なぜブラックxゴールドなんだろう?サイトで色々調べるも明確な回答は得られず。
Mexico66ベースのパリヴァージョンはカラーリングがトリコロールで非常にわかり易いというのに。

素材はヴィンテージモデルがベースになっていますのでナイロンアッパーとスエード。

ラストも足型も変化無し。安心のリリースです。

このモデルはそれでも色気を出してちょっと仕様が変わっていまして、上記のリフレクターをとっぱらってのプリントの他にシューレースの先端にメタル付き(ゴールド)、そしてインソールに東京マラソンのコースがプリントされています。そう言われないと何だかわからないというのが正直なところですが。

ボックスはUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120。いつものですね。そこにアメリカの流通分だからか、サイズがメンズ・レディース両方表記になってます。で、ヴィンテージラインがベースだからか、お品書きもボックス蓋裏に貼付けてある乾燥剤も付いてます。

ライニングは本物を見た事がないのですが、なんとなくスケベ椅子を連想させる人工的なゴールド。

デフォルトは黒にゴールドのメタルが付いたシューレースだったのですが、やはり交換。ネイビーにしたあと再び写真に撮ってます。

生産はベトナム。
2020年まであと7年ですが、チャンスがあったら東京オリンピックをモチーフにしたSAKURADAを履いて観戦に行きたいなぁ。

2013年9月2日月曜日

Jazz 91 "Bodega Exclusive" #70050-2 - May 2012

う〜〜ん、ダサい!

これが最初にサッカニーを見た印象で、それは今も対して変わっていませんが。
しかしブスは三日で慣れると言うんですか、見慣れてくると「これはこれで良いんじゃない?」てな具合に心境の変化が起こってついに購入。

サッカニーと言えば「月面を初めて踏んだスニーカー」が枕詞になって、まぁそれしか売り文句がないんじゃない?という苦しいブランド。
商品開発でも遅れをとってブルックス、PONYなどと一緒に時代に取り残された感があったのですが。

それが今や復活の兆し。


ちなみにブルックスは初期ナイキの生産も請け負っていたASAHIゴム(現アサヒコーポレーション)が近年ライセンスを取得、日本生産でヴィンテージスタイルのスニーカーを数種類リリースしましたがこれまたいつの間にか消えてました。たった数年のライセンス契約だったのかしら?欲しかったけどサイズ展開が28cmまでって舐めてるだろ…

まぁともあれ、この物件。

ベースはJazz 91ですがボストンのショップ"Bodega"が企画した限定もの。
このBodegaが今のサッカニーの立役者と言うか、サッカニーからしたら足を向けて寝れない恩人なわけで。

実際、ここが企画したエリートラインは軒並みソールドアウトなのですが、インラインモデルはほんとにセンスが無いと言うか、その辺のチェーンの靴屋さんで客寄せのセール品として¥1.980くらいで売られていそうなもの。ヨーロッパのショップでもセール時期には必ず鎮座してる常連みたいなもの。

しかしこのBodegaモノはリリースしてボクもすぐに購入してます。だってカラーリングがカッコイイだもん。

リリースは2012年5月。ワールドワイドで限られたショップでのみ取り扱い、世界で300足限定。日本では当時福岡のショップだけだったのかな?名門ミタやATMOSですら扱ってません。ボクはHanonで購入。£79.96でした。

ちなみに本国アメリカのBodegaのショップでは一足早く2012年2月2日にリリースされています。

このエリートラインは実は本来、スニーカーフリーク人口の多い日本市場だけの為にブティックラインとして企画、製造されていたもの。その為インラインモデルよりも品質の良い素材を使って各モデル300足限定でリリースしていたのですが、実際はBodegaのショップ、オンラインショップ、ヨーロッパのいくつかのアカウントでも販売されてます。

このエピソードだけでも日本は世界一のマーケットだと言う事がわかります。目が肥えている日本人にヒットすれば世界でも大丈夫という事でしょう。Bodegaのウエブサイトにわざわざ日本語でそういった趣旨の説明があることからも日本のマーケットの重要性が窺い知れます。
それとも流石に日本だけじゃブランド力のなさで売れないから他国の好事家にも売った方が得策とか?

で、この物件。

サッカニーはこれが初めてでしたが、意外に履き心地が良いのです。多少厚みを感じるソールではありますが、クッション性が高く、足型も日本人には問題無い感じ。サイズもナイキと同じサイズを購入して問題ありません。

ボックスはエリートラインを示す羽のマークがアクセントのブルーがベース。シューズに羽のついたロゴはカッコいいなぁ。

因みにタンラベルもこのエリートラインはボックス同様ブルー地に羽のついたシューズがアイコンになってます。

シューレースはスペアも付属してきますが、どれも平べったくて幅広、硬いゴワゴワした、しかし滑り易そうなもの。全く好みではないので即交換。ワックス加工とも違うんだよなぁ…これ。

アッパーはリップストップ・ナイロンと天然スエードのコンビ。エリートラインだけあってスエードもなかなかいい発色と品質。
そしてライニングはまさかのピグスキン。嬉しい誤算。

インソールは独自の構成で、ソール側にもう一枚発砲ゴムのような素材のものを張り合わせています。面白い発想。
ミッドソールはこのクッション性に貢献するのですが、横から押しても結構指が沈みます。ENCAPよりもその感は強し。ニューバランスより加水分解するのは早そうです。
で、インソールを外して中を覗くと結構雑な縫製と言うか、構成パーツが多くてステッチが多くなっているのかは不明。まぁあまり美しくないですな、いずれにせよ。

ミッドソールのブ厚さとSauconyのロゴの野暮ったさがなんとなくニューバランスのM998に似てて実は割と好きだったりして。

あとこれ、シューホールが6穴なんです。他のモデルは7穴なのに。結び目の方の穴を省略しているのではなくて、一番最初の部分がはしょられて他のモデルだったら第二穴になるべきところがスタート地点になってます。まぁあまり違和感ないのですが、なんでこの処理でオッケーなのか知りたい...

色が暑苦しいのでどうしても季節が限られてしまいますが、好きな配色なので結構ローテーション入りしてます。

あ、これ、MADE IN CHINA。日本市場を見据えているのなら中国生産止めてヴェトナムとかにすればもっと関心もたれると思うのになぁ。