2013年6月24日月曜日

Pre Montreal Racer "3rd. Edition" #506192-100 - August 2012

Pre Montreal Racerのリリース第三弾。しかしコンスタントに売れるのかこのモデル、2012年は毎月のように違うカラーが出てたような記憶があります。で、"Vintage" 名称から無くなってます。ここ注目。


このカラーリングの物件も仕様が若干変更になった第三弾のカテゴリーに入るのですが、「第三弾」としては二回目のリリースモデルになってます。一発目はこれがリリースされる前の月、2012年7月にリリースされ、こちらの物件は2012年8月リリース分。

ドイツでは2012年8月22日にリリースされてますね。このカラーリングはEU圏でのみリリースされたモデルで、そんなわけで日本では未発売。
購入先は英国のsize?でお値段£57.00。8月下旬にオーダーしてます。

ボックスはヴィンテージラインで使われる08VB16 321 x 200 x 111 で生産は中国。スニーカーは変わらずヴェトナム製。
ボックス蓋の裏のスタンプは "05181215" 。2012年5月18日?

アウトソールのパテントナンバーは「US PATENT No.393750」。

第三弾は基本的にヒールがアクセントカラーになっていて、アッパーのナイロンが目の粗いバリスティックナイロンに仕様変更されてます。

ちなみにこの素材、デュポンが軍用に開発した、通常のナイロンの5倍の強度を持つと言われている耐摩耗性にも優れた繊維。

で、この素材、どこかで見たなぁと思っていたらTUMIのバッグに使われてますね。これだったか。

わかりやすいようにクローズアップ。
凸凹のはっきりしている素材で、遠目から見るとちょっぴりギラギラした感じ。

でも違和感はさほどありません。

ライニングは軽くパンチング処理された合皮。

インソールの表地はストレッチナイロンではなく、ちょっと固い感じのするメッシュっぽい繊維が貼られてます。そこにブロック&イタリックフォントのNIKEⓇロゴとスウォッシュがプリントされてます。本スエードがアッパーに使われている為それを表示するステッカーももちろん貼られてます。

タンラベルは筆記体のNIKEロゴにⓇマークが1つ。タンラベルの裏には"NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN VIETNAM. "。

とりあえず3つのヴァージョン・リリース分を並べてみました。

R to L
1st. Release Edition / #476717-300 out on Dec. 2011
2nd. Release Edition / #506192-400 out on May 2012
3rd. Release Edition / #506192-100 out on August 2012

差別化はアッパーのナイロンのチョイスとライニングの素材で行なわれているのでこのアングルで並べてみました。

この第3ヴァージョンとも呼べる仕様のモデル、結構気に入ってるのでPre Montreal Racerの中では一番購入したかも。

しかもこの辺りから地域別に販売するモデルを変えてるので把握するのが大変。1年位経って「こんなの出てたの!?」と見つけてしまう事も。この辺りはオニツカ・カリフォルニアと同じですな。ショップの別注だとスニーカー関連のサイトでも大々的に扱ってくれるのですが、こういったインラインモデルではなかなか難しいのかな。

NATURAL / LIGHT CHARCOAL - GRANITE - SAIL

2013年6月18日火曜日

M860RS - March 2007

2007年3月にリリースされたM860モデルをエントリー。

860番台は今ではアスリート用シューズでも同番モデルが販売されているんでややこしいのですが、この#860はヨーロッパで主に流通していたクラシックモデルです。

今回のこれらは日本でも限定物として正規販売されたモデルです。同時3色展開でRS(Red)の他にM860TS(Green),M860GS(Grey)。

ルックスとしては個人的には576よりも好きなので気に入ったカラーリングがリリースされるとつい購入してしまう、ある意味危険なモデル。幸いこのシーズンモデルの後はほとんどリリースされていないのでホッとしています。

このモデルがリリースされた2007年前半まで860はフリンビー産として何シーズンかコンスタントにリリースされていました。
でもこの2007年春モデルが抜群に色合いが美しく、エレガント。
どこのサイトにも明記されていませんが、その風合いや発色、肌触り、仕上げからして恐らくウルヴァリン社製のピグスキンスエードでしょう、これは。
3モデルの中でもこのRSがベージュと赤のコンビネーションの美しさで頭一つ抜けている感があります。


日本での販売価格は¥20.790。

ボックスはChicken6とプリントされる前のモデル。形は同じです。©2006ヴァージョン。日本流通分はステッカーのモデルナンバーがいつものようにUKがついてます。なのでこれも日本国内で購入したモデルなのでステッカーではM860UK RSとなってました。
英国でもリリースされたのですが、そちらはやはりM860RSでした。

これは購入してすぐのショットです。本当に華やかな赤。美しい。

ただ、残念ながら褪せていくのも致し方ない事で2013年現在ではこんな感じに。あえて再び写真に収めたのですがよくわからないなぁ。秋によく履くのですが赤みが薄くなってますね。
トゥの辺りが一番わかり易いかと思いますが。

ポルトガル旅行に履いていったら日射しの強さでそこでかなり褪せたのが要因かと。

タンラベルは577に似たデザインでユニオンジャックの上にモデルナンバー有り。一緒に写っているフライヤーは左がニューバランスジャパン正規取り扱いに付属するお品書きで、右が2012年まで採用されていた段ボール素材にシューズのアウトラインイラスト+MADE IN ENGLANDのロゴデザイン。これチープだけど可愛いくて好きだったのになぁ。

アウトソールは576系と同じパターン。PATENT PENDINGの文字有りです。ミッドソールは真っ白なC-CAP。860の特徴としてヒールCRがありません。その代わりに、足首をタイトにさせる為にライニングの外側を覆っているスエードが独特の味を出してます。効果は疑問ですがカッコイイデザイン。



ラストは576系と同じSL-2。ただ、幅は576よりも気持ち広いというか余裕があります。

インソールはポリウレタン - JD4774/4781ではなくて、ナンバリングのない、パンチング処理された真っ平らなタイプ。2000年前後のモデルにはよくついていたタイプと同じと思われますが、もうちょっといいインソールを標準仕様にすれば860の評価も変わっただろうに残念です。
そこにトライアングルにNBロゴがかかってるデザインがプリントされてます。このモデルではミッドソールの色に合わせて表地が白です。

サイドのNはレザーONレザー。

ライニングのカラーも合わせてきて白。このモデルではワッフル織りのテキスタイルが使われてます。3色同時展開なのに色に合わせて各モデルが微妙にこの辺りの素材を変えてきてるのもミソ。

ボクが所有している860はこういったポップなカラーリングばかりなのでこの後リリースされた670系と同じような地味なカラーリングのモデルに全く触手が伸びませんでした。

2013年6月11日火曜日

California 78 OG #D040N-8404 - 2012 Summer

アメリカ向けに2012年夏物としてリリースされていた物件。名称から"vintage"がなくなっているのに興味があって購入してみました。
あと、カリフォルニアとしては珍しい、アッパー全体がメッシュのモデルというのも要因ですが。

結果。とにかく”安い”。その一言に尽きます。

もう買わなくていいと断言出来る物件。その位”安い”。兎に角”安さ爆発”。わざわざアメリカのショップから購入しなくても全国チェーンの靴屋さんで3980円くらいで投げ売りされていそう。


ヴィンテージの冠がないのでそれっぽい加工はしていない事は暗黙の了解ですが、まさか天然素材を一切使用していないなんてお釈迦様でも気がつくめぇ、と。

トゥ、ヒールの本来スエード部分がシンセティック(フェルト)に。アッパーのシューレース部分のパーツに至ってはこれ、PVCですよね?でもボックスのモデルステッカー部分に「PVC FREE」って明記されてるし……謎。まさかのクラリーノ?

ライニングもヘリンボーン織りのコットンではなく、ビニールっぽいものだし。これで$70って……

あまつさえカリフォルニアのIDであるヒール部分のリフレクター。ひょっとしてこれ、ダミー?試しに暗い部屋でマグライトで照らしてみましたがなんだか微妙….
まぁその後反射したのを目にしたのでダミーではないとわかったのですが、うーーーん、ちょっと納得のいかない仕様。

そんな物件は珍しくインドネシア製。オニツカの多くはヴェトナム製ですが、だからこの出来?でもD1H3L-2899の件もあるのであながちそうとも言えないわけで。これで中国製だったら合点が行くというものですが。

ボックスはいつものUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120タイプなのですが、ここでまた珍しいものが。カリフォルニアはユニセックス展開ですが、一般的にサイズ表記はメンズのみ。ですがこの物件はなんとレディースサイズも併記されているのです。

左にUS、右にUKサイズというのがヨーロッパ諸国で流通している製品のお約束なんですが、やっぱりアメリカ専売品?だけあってこの配慮なんでしょうか。ちなみにUSサイズの上に小さく表記されているのはヨーロサイズと日本のcm表記。UKなくなってます。英国では販売自体無かったという証左でしょう。

と、全体的には異端な感じですが、履いてみると??

あれ、案外いいぞ?と。感覚的なものなのですが、ヴィンテージリイシューものよりもアウトソールの曲がりがいいというか、アッパーのメッシュもあってしなやかな印象。その代わりと言っては何ですが、ヴィンテージリイシューものよりも雨の日はソールが滑り易い気も。

ライニングはヴィンテージ仕様でもないのでオールドナイキなどによく見られたビニールっぽいものが使われてます。そしてアシックスストライプも。

ただ、可愛いなぁと思ったポイントはインソール。生成りのジャージーニットっぽい表地が貼られていて足を入れた時気持ちいいのです。

まぁでも外側の素材の安っぽさが兎に角いただけないので仕事用に使ってます。

Green/Yellow

2013年6月4日火曜日

Bermuda (VNTG) #317580-511 - Summer 2008

夏到来!

と言うにはまだ少し早いのですが急に暑くなったので引っ張りだして来た物件をエントリー。

バミューダです。2008年夏モデルとしてリリース。ヴィンテージシリーズ先駆けとなったDaybreak, LD1000の少し後にリリースされました。カラーリングはこのモデルのアイコンとなったこのブルーの他にもう一色、更に海外ではホワイトベースのモデルもリリースされています。

購入は2008年8月。リテールプライスは日本で¥12.800。これもワールドワイド店舗限定で販売されてます。

このモデルのオリジナルリリースは1979年。確かボクも後年地元のスポーツ屋さんで見た記憶があるのですが、そのキワモノ感にただ驚くばかりで。つま先の補強ないけれどやぶれないの?と思ったものです。で、案の定周りの友人も誰も買わなかった….

でもこれ、アイデアとしては理にかなっているというか。耐久性、軽量化を考慮してナイロンパーツの比率を上げて、屈曲性と通気性(足蒸れ防止)を重要視する部分にだけ大胆にメッシュパーツを取り入れる。ナイキのアイデアマンの面目躍如といったところでしょうか。実際履いているとこのメッシュパーツの風通しの良さは異常。スッカスカに風が入って来ます。ニューバランスのクロスカントリーは全体がメッシュなのでこれも風通しがいいのですが、こちらの方がピンポイントの感覚が強いので一層通りがよく感じます。そんなわけで夏限定で履いて早6年目に突入ですが。名前が名前だし。


ちなみに同じ発想で開発されたもう一つがチャレンジャー。同じ1979年リリースですが、チャレンジャーの方はトゥに補強のスエードがついて、ナイキのトレードマークのワッフルソールが標準仕様。

ボックスはナイキの筆記体が箱の横と上部にプリントされたオレンジのもの。2013年現在ヴィンテージラインで使用されているあれで、型番は08VB10 - 356mm x 171mm x 116mm、ボックス生産、シューズ生産共にタイ。このほっそりとした箱の大きさはちょっと懐かしいです。他に珍しいのはサイズ表記がメンズとレディースの併記であること。

しかしこれ。ほんと出来がいいんです。上から押しつぶしたようなぺたっとしたシルエット、いい具合に褪せた感じが出ているブルー。ミッドソールの黄ばみもわざとらしくないし。昔のナイキ臭がプンプンしてます。

まぁでも見た目の出来が履き心地とイコールかと言えばそうとも言えないところが難しいところでして。

推測ですが、トゥのメッシュパーツがソールと剥がれてこないように配慮して最大限素材をインソールに折り込んでのアウトソールとの接着だったために先が詰まった感じになったのでは。メッシュなので足先がきついということはないのだけれど、履き心地はちょっと変わったものに。ソールの水平さがいやに感覚的にわかるとでも言うんですか。

インソールの素材はいわゆるスペンコっぽいストレッチナイロンではなさそう。ライニングにもあんこは入っていません。

タンラベルはロゴとラベルの大きさがちょっと不釣り合いな感じ。ブロック・イタリックフォントのNIKEにⓇ+スウォッシュⓇ。
タンはスポンジ等入っていない、薄っぺら。

ソールは2層のようですが、実は同色でまとめてあるので判別しづらい3層構造になってます。
アキレスディップのロゴはブロックフォントでやや細身。

インソールに貼られているパーツ構成の素材を示すステッカーですが、これ、アドレスがナイキ・オランダ。これもヨーロッパ企画ってこと?
しかもこのアドレス、2005年にリリースされたOriginalに貼られていたのは

NIKE EUROPEAN OPERATIONS NETHERLANDS b v
MARATHON 7,
1213 PD HILVERSUM,
THE NETHERLANDS
C.I.F. / CONTRIBUINTE NO. 802820323

だったのに、今回のアドレスは

Nike European Operations, Netherlands b v
Colosseum 1,
1213 NL, Hilversum,
The Netherlands

と住所に若干変更あり。

あ、インソールのロゴもタンラベルと同じようにブロック・イタリックフォントのNIKEにⓇ+スウォッシュⓇというコンビネーションですね。


アウトソールは他のモデルではお目にかかれない、均一に○が並んでいるもの。鬼塚喜八郎氏がタコの吸盤からヒントを得てバスケットシューズのアウトソールで画期的なパターンを生み出したのが1952年。よもやそれを元ネタに?

それをほのめかすように?○の中に規則的に"NON SLIP"の文字が見えます。基本的なアイデアとしてはタコの吸盤というのがあったのでしょうが、ソール全体に配列させるというのはナイキの上手いアイデアだと思います。

ナイキのヴィンテージ・リプロとしては最初の方ということもあって、ヒールカップに芯は入っていません。

シューレースもヴィンテージモデルに付属とあってところどころに汚れ加工がしてあるのですが、そんなのはどうでもいいのでせめてシューレースの長さ、ペアなんだから合わせてくれよ、と。左右長さが違うってどうかと思います…..

PRPL FROST / SL-MIDNIGHT NVY-BLCK