2016年7月29日金曜日

New Balance M1500SNS “RGB Pack”- Dec. 2009

4年前にすでに書いている物件ですが、引越しを機にアーカイブスの意味合いも込めて写真を取り直してます。
で、夏に履く物件の筆頭がこのM1500とナイキのバミューダなので再びアップしました。2009年12月にリリースされた物件でこの年末で7年経ちますが、こんな感じになってますよ、というわけで。

夏の紫外線で幾分グリーンのスエードは色褪せた気もしますが写真の補正はしていないので「あぁこんな感じになるのか」と感じていただけたらな、と。



2009年12月29日という年の瀬にリリースされたストックホルムの「SNS」のNewBalance別注モデル第四弾。今回はRGBという光の三原色がテーマになって3モデルそれぞれが赤、青、緑をメインカラーに据えてリリースされました。
今回はその中の「"GREEN" SNS」こと、M1500SNSです。一応順番に行こうかな、と思いまして。

このコラボレーションモデルはSNSの10th Anniversary Editionの位置づけもあるそうで、各色462足の数量限定モデル。いわゆるコラボものとしてはちょっと数的には多いかも。販売はワールドワイド展開で日本でもミタスニーカーズ他数店舗で取り扱っていました。


近年の1500でもリリース前の写真から判別すると甲の低いシャープなスタイリングにこの美色。もう買うしかないだろ!と発売日にオーダー。実際現物は写真と同じくらいシャープで、ウルヴァリン社製のグレーと発色の良いグリーンのスエードが精悍さを5割り増しくらいに引き立てています。美しい・・・・まさに”美しすぎる1500”。


この甲の低さは多分タンの薄さもその要因なのでは。だってAirFlow Meshを重ね合わせただけみたいなペラペラなんですから。とは言え昔のスニーカーの多くはこんな感じの薄さでスポンジだったりコットンの二枚合わせだったりしたわけで、そういう経験から別段嫌な感じはありません。履き心地だって悪くないですし。まぁ近年リリースされているナイキのVintage Series、とりわけ持っている人にわかり易く言えばDaybreak Premium Vintageのタンみたいと言えば伝わるでしょうか。まぁ正直あそこまで安くはないですけど。


それよりAirFlow Meshですよ、この1500のキモは。目が粗くてスケスケ気味ですがこの素材はしなやかで紫外線に強く経年変化も退色も少ない素材として色んな用途に使われているようです。実際AirFlow MeshでGoogle検索するとヨーロッパの農家さんが使ってるサイトが出て来たりしますし。

そしてライニングもAirFlow Mesh。アキレスディップはスエードとAirFlow Meshの組み合わせなので腰がない柔らか仕上げ。あんこも入っていないのでここも薄く仕上がってます。

インソールはやはりJD4774/4781のポリウレタンのSL-1ラスト。表面はAirFlow Meshの白に合わせた同色のちょっと足が滑りそうな繊維が貼られています。ロゴも入っていない、ちょっとチープな感じ。残念。なのでやっぱり別な物に交換しましたが。


箱はChicken-7©2008が使われています。

内部は全体的にAirFlow Meshで包まれていて、通気性だけ考えれば最高?摩耗にも強そうなのでこのチョイスは正しいのでは。接着剤がにじんでちょっと雑に見えるのはご愛嬌。

ボクが持っている1500の中では一番と思えるほどの美しさ。RGB Packで一番履いているのですが、カラーリングと素材から春-夏しか履けないのが残念。秋になると前回暑苦しいと言ってたM577SNSに交代と相成ります。

2016年7月22日金曜日

Nike Air Epic #310023-001 - Oct. 2005


2005年の上半期はカレッジカラーパックなどをリリースしてポップなイメージになったAir Epicですが、秋モデルでは地味目に攻めてきました。001番カラー、黒xシルバーです。


前のモデルと素材の基本構成は変わりませんが、ヒールカップ外側に「ランニングマン」が刺繍されたり、ミッドソールがアイボリーに着色されたり若干ルックスの変更はあります。


ボックスはB12 365x205x130のブラウンとオレンジの2トーンタイプ。2005年当時は普通のサイズの大きさだったんだけど2016年には細くて小さい印象ですね。ボックス生産は中国。スニーカーはタイランド製。箱の裏ふたにはこの当時よく見られたスタンプが押してありまして、22 JUN 2005とはっきりわかります。検品がこの日付けだったんでしょうかね。

リテールプライスは¥10.500でした。

カレッジカラーパックはシンセティックスエードがあからさまにチープな素材だったのですが、これはちょっとまともになってもっとスエードっぽいです。触った感じからこれも天然スエードではないと思うんですが。


タンラベルはNIKE,スウッシュともにⓇがついてて、その下に「AIR」の文字。裏のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY. SWOOSHⓇ
NIKE, LE TERME SWOOSH ET SON SIGLE SONT DES MARQUES DEPOSEES ET VOTRE GARANTIE DE QUALITE. SWOOSHⓇ MADE IN THAILAND FABRIQUE AU THAILAND

と英語、フランス語表記。


アウトソールも2005年仕様。つまり、踵部分だけ別パーツのアウトソールが取り付けられているのです。重心がかかる部分に硬めのパーツを配置することで減りの少なさと安定性を両立させているのでしょうか。どうせ消耗品だし、わざわざそんなことしなくてもいいだろうと考えない辺りは好感持てます。

と、10年以上前のプロダクトですが、引っ張り出してみました。

BLACK/METALLIC SILVER-SAIL

2016年7月13日水曜日

Nike Air Vengeance (VNTG) #429626-001 - 2011 s/s

Vengeanceです。1980年代のナイキの”V御三家”としてナイキフリークからはつとに有名ですがそのリイシュー。


ただ、Vengeanceは2005年から1年ほどコンスタントにインラインモデル、限定モデルとしてリリースされていたのでまぁ久しぶりの登板といった感じ。ここでVectorだったら「えっ!?」ってなったのかもしれませんがやはりそうはならなかった。


2005年版はトゥやヒールのスエードパーツを「シンセティックスエード」と言う耳当たりのいい言葉で表現してましたが要はフェルトみたいなチープな素材を使ってました。でもこのリイシューは天然スエードを使っています。やっとまともなのが出てきたという感激。

で、この当時ナイキはヴィンテージ加工をするのがトレンドだったようでこのモデルも御多分に洩れず天然スエードパーツはあえてちょっとごわごわした感じに仕上げ、色褪せた感じを演出しています。それに伴ってミッドソールのファイロン(軽量合成樹脂)も黄ばんだ色合いに、更にアウトソールのゴムは粉が吹いてるような感じに仕上げてきてます。これが今回のリイシューに「(VNTG)」とわざわざついている所以でしょう。


その気合はこの「001」という色番号にも表れています。そう、オリジナルカラーの復刻なんです。

これは2011年春夏モデルとしてリリースされています。購入したのは2011年9月。リテールプライスは¥1万円ちょっとでした。2005年モデルも同じくらいの値段だったので素材や出来の良さから言えばこっちの方が断然「買い」ではあります。

ボックスはヴィンテージモデルなのにオレンジのスウッシュボックスではなくACGでも使われているブラウンボックス。ボックスサイズは一般的なもので08NSW16 - 321 X 200 X 111。ボックス、スニーカー、どちらもベトナム生産。


タンラベルはNIEKロゴ、スウッシュロゴ、どちらにもⓇマークのつくタイプで、スウッシュを挟むように右下に「AIR」のロゴ。タンラベル裏のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY, THIS PRODUCT COVERED BY U.S. PAT NOS. 4183156, 4219945, AND FOREIGN PATENTS.
SWOOSHⓇ
NIKE LE, TERME SWOOSH ET SON SIGLE SONT DES MARQUES DEPOSEES ET VOTRE GARANTIE DE QUALITE, CE PRODUIT EST PROTEGE PAR U.S. PAT. NOS(BREVET) 4183156 4219945 ET BREVETSETRANG, ERS SWOOSHⓇ
で、ステッチで区切られて
MADE IN VIETNAM
2005年のVengeanceと同じお品書きだったようです。

ライニングは起毛処理されたテキスタイル。ここも2005年版と同じ。ヒールタブには「NIKE AIR」のロゴ。

1980年代のナイキのスニーカーに対する基本思想=軽量化をより複雑化させて数種類のパーツを適材適所に当てはめていく一つの完成形です。つまり、耐久性が必要な部分は天然スエード、通気性が必要な部分にはメッシュ、そして軽量化を図る部分にはナイロン、と。確かにこのVengenace、軽いんですよね。ソールの重さしか感じないくらいに。さほど厚くもないミッドソールのファイロンにエアも入ってるし。足のかえりも良くて割と好きなモデルなんです。

ただ、残念なことが。これ、2005年版と同じサイズを購入したんですが小さい。ハーフサイズではなくてワンサイズ大きめを買わないと無理。ここでこんな罠が待っているとは思いもしませんでした。手放すしかないかな、こりゃ。悲しい。

NEUTRAL GREY/BLACK-VRSTY RD-SL

2016年7月1日金曜日

Nike Dynamo Free (TD) 343938-003 - 2015 s/s

古い人間なのでこれを初めて見たときは「微妙だなぁ」と思いました。むしろ「あんまりカッコよくないなぁ」とさえ。


でも娘の幼稚園の友達がこのモデルを気に入って履いている、足速いと聞いて「せがれに買うか」となりました。なんせソールがファイロンのNIKE FREE。育ち盛りの子供の足にもいいんじゃないか、と。紐でもなくフラップのベロクロでもなくスリッポン。アッパーは伸縮性の高い合成繊維なので足を入れるときだけちょっと大変ですが、入ってしまえば抜群の履き心地みたいで、あぁよくできてるなぁ、と。


ボックスはオレンジでスウッシュだけのシンプルなタイプ。ボックス生産は中国。リテールプライスは¥4.200。シューズの生産はインドネシア。


大きく飛び出しているタンの部分がこのモデルの特徴の一つ。ここからライニングまでぐるっとアンコが入っているので子供の足にはかなり優しい。足入れの部分がタイトなので足を入れた後のホールド性はかなりのものだと思われます。で、前足部が広くとられているので踏ん張るための足の指の広がりにもストレスがない。しかもこのモデル、ちょっと大きく作られてますので靴の中でも素足に近いのでは?


ちょっと大きく取られているヒールタブ(というか繊維の紐を折り曲げてる)は足を入れる際にちょっと力がいるのでかなり貢献しています。この大きさがないとちょっと無理。
で、正面から見ると「左右違って置いてない?」と思われるでしょうがこれが正解。やっぱりちょっと独特な足型を採用しています。で、ヒールタブは間違わないように配慮して?色違い。ベースになってるオレンジとブルーが使われて、更に一仕事多く、インソールまで同じ色で合わせての左右色違い。この辺りの処理というか心配りは流石ナイキ。

せがれも気に入って履いていたのですが足が大きくなってキツくなってきたので勇退。再びダイナモを購入しようとしたのですが、このモデル、1cm刻みのサイズ展開。しかも前述したように大きめで作られているので現段階では1cmアップの物件はまだ大きい。だから秋くらいかなぁ、また買うのは。
ただ、保育園や幼稚園ではダイナモにいい顔をしないところもありますのでその辺りは検討の余地があるのかも。実際せがれが保育園に履いていったら「散歩するのに履かせるときにちょっと大変なので出来たらベルクロのフラップタイプのを履かせて欲しい」と言われました。10数人の子供の準備を円滑に進めるにはちょっと面倒なんでしょうね。わかります。なんでダイナモはプライベートで履かせてました。