2016年8月18日木曜日

Onitsuka Tiger Sakurada Vintage Limited Edition "Tokyo Olympic" #D20PK-0123 - 2012

4年前のオリンピックイヤーに一度書いたものですが、あれ以来このモデルは消えてしまったようなので今一度エントリー。頻繁に履いているわけでもないので4年前の写真と比べても割合綺麗なコンディションのままですね。

以下は4年前の抜粋です。_________________________________

オニツカのモデルは今でもいくつかは覚えていたつもりですが、このサクラダというモデルは最近知りました。こんなモデルあったんですね。

ボクの中ではオニツカの最高傑作はカリフォルニアとモントリオールだと思っているんですが、どうなんでしょうか、世間的には。
やっぱりメキシコ66なのかなぁ、うちの母親も履いてるくらいだし。

まぁそんな影の薄いサクラダを今回はエントリー。

日本で現在発売されているサクラダは全般的にナイロンアッパーにシンセティック・スエードという、見てくれ・素材共にあまり高級感のない、いわばエントリーモデルといったポジションみたいです。値段もそこそこで抑えられてるし。ルックスはナイキのエリートにヘリンボーンソールをつけたようなありふれた出で立ち。ってかこれだったらエリートとかコルテツ買うよなぁ、普通。

とにかくあまりにも華がない。


サクラダのオリジナルは1981年に開発されたものがベースらしく、それを多少アップデートして再リリースしているようです。

ですが、これ。

同じようで全くルックスが違います。ゴージャスです。かっこいいです。

このモデルは2012年8月にヨーロッパで販売された限定モデル。モチーフはこの年なら当然のオリンピックで、3色展開。
日本人ですのでこのカラー一択ですよ。


これは1964年の東京オリンピックモデル。だからと言ってこの年にリリースされたとか使われたとか、なんて小ネタもなく、カラーリングの解釈でしょう。
他には1912年のストックホルムオリンピック(水色ベースに黄色ライン#D20PK-4204)、2000年シドニーオリンピック(紺にグレーライン#D20PK-5099)が同時リリースされています。

ヨーロッパ限定リリースみたいですが、英国のメジャーなスニーカーショップでは扱っていないようなので、大陸の方だけでのリリース?

で、リテールによってこの限定ものに対する呼称が違ってるのも「?」。
ドイツのショップでは“Olympic City” Vintage packと呼んでますし。流通がマイナー過ぎて情報が行き渡っていないとか?


ここ最近のオニツカのボックスには上蓋の裏に小さな乾燥剤、そしてヴィンテージリイシューものには、フランス語、英語、日本語の順番で書かれたその加工に対するお品書きが同梱されています。

アッパーはしわの入ったシボ革が使われていて、トゥ、ヒール、シューレースのパーツにはちょっと赤みの入ったグレーのスエード、アシックスラインには褪せたような赤のスエードが使われています。非常にいい仕上がり。

踵のスエード部分にオリンピック都市名(ここではTOKYO)がエンボスされてます。で、それに付随するようにインソールの踵部分にそれが行なわれた年号がプリントされています。そのインソールは直付け。


ソールはコルテツと同じヘリンボーン&3層構造で、土踏まずの部分がえぐれてカッティングされているので履いた時に足のシルエットがとても奇麗に見えます。


ヨーロッパでは大体€99くらいで出回っています。生産はヴェトナム。

履き心地としては同じサイズなのにカリフォルニアよりも甲の辺りが低いというか、タイトな感覚。ライニングの素材がカリフォルニアがコットンのキャンバスっぽいヘリンボーン織りのものに対し、こっちはそれよりも滑りにくそうなテキスタイル。

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単純な構造のスニーカーなので加水分解する心配もあまりなさそうなので2020年の東京オリンピックの時に履けそうです。楽しみだなぁ。

2016年8月12日金曜日

New Balance M670GN "NB Japan Exclusive" - April 2007

2007年4月にリリースされたM670GNです。これはNB Japan企画の限定モデルとして¥20.470で販売されていました。

そのため国内流通品ではボックスのステッカーはモデルナンバーがM670UK GNとなっていました。


これ、前年の2006年にリリースされたニューバランス創業100周年記念モデルとインソールとタンラベル以外ほぼ同じ仕様。おそらく売れたので同じような仕様で再リリースって感じなのでしょう。確かにいい出来。パーツの素材の良さが一目見てわかるくらい。

昔からの670好きだったらたまらない物件でしょう。グレイXネイビーの王道コンビに刺し色がロイヤルブルーなんて出来過ぎ。


でもボクにはこの670、全体が柔らかくてあまり好きではないんですよね、正直なところ。ディスプレイして触っている分には関係無いのですが、いざ丸一日履いてみるとその柔らかさがホールド感のなさに直結してなんだか足が落ち着かないとでも言うのかな。アメリカ製のM1300の柔らかさとも違う違和感とでも言うんですか。

そこにきてアウトソール。このほぼ真っ平らなアウトソールが歩き方を変えてしまうのです。どうにも踵の辺りが気になる。

そしてソールパターン。凸凹があまりない、ほぼフラットなパターン。車でいうところのスリックタイヤと同じ用途なのかな?これでは濡れている道路で歩くのもちょっと怖いのでボクは100%晴れの時以外670は履きません。ただでさえニューバランスのカーボンラバーソールは滑り易いのにこれはないでしょ、と。


しかもここは一年の半分以上雪や雨の雪国。現実的に670を履く機会はそうそう無いのが現状です。でもこのアウトソール、ヨーロッパの石畳という環境だったらもっと滑ると思うんだけど、ヨーロッパの人たちはどう思っているのかなぁ?

ボックスは大好きなChicken6。

スニーカーに付属しているラベルはこの時期特有の段ボール素材にイラストとMADE IN ENGLANDとプリントされた小さなもの。赤い輪ゴムでシューホールにくくられているのも可愛かったのですが2013年には新しいデザインのラベルに変更になってます。

フリンビーのラベルってこの10年でも数回変更があるのですが、どういう意図でやっているんだろう?


アッパーはかなり柔らかいメッシュと上質なピグスキンスエード。サイドのNもレザー。タンはニューバランスにしてはスポンジが入っている感触。タンラベルはユニオンジャックとモデル名、そしてMADE IN ENGLANDの文字。

ヒールタブのnew balanceの文字は刺繍です。

ライニングはロイヤルブルーのファブリック。美しい発色ですが、履いていくと毛玉だらけに。
付属のインソールは英国モデル標準仕様の4774/4781と明記されたポリウレタン。ラストはSL-2なのですが576よりも足の指の辺りが余裕ある作りになってます。

因みに同じようなカラーリングで2013年秋冬モデルとしてM670SGNがリリースされましたが、こちらはライニングが白のファブリックにメッシュがメタリックなやつで個人的にどうにもいただけないルックス。

670は結局、これと翌年にリリースされたM670BRYしか持ってません。BRYは履き心地がこれとは違ってカチッとした作りなので秋になるとよく履くのですがこれは春から夏くらいまでの出番となってます。丁度いい季節なので履こうと思って引っ張り出して2016年6月に写真を撮ってみました。

2016年8月4日木曜日

New Balance M998 - circa 2009

2016年現在では日本でも割合普通に買えるようになったM998。コンスタントにリリースされて定番化の感さえあり。


遡ること1993年がオリジナルリリースの物件なのですが、ボクがこれを買った2009年は日本では一部の並行輸入屋さんがわずかに扱っている程度でした。


なのでニューバランス愛好家は某巨大掲示板のニューバランススレでもお約束事項になってるアメリカのRoad Runner Sportsというサイトで購入してました。ここは以前からこのM998とM580をレギュラーモデルとして扱っていましたので。

ただ、このお店、ちょっと送料が高いのが難点で、ボクも2008年には取り扱いを知っていたのにそれ故購入に踏み切れず時間がちょっとかかってしまいました。その後何年か経って某巨大掲示板では「RRSがM998を日本に送ってくれなくなった」という書き込みがいくつか見受けられ、そうかと思えば日本でも正規販売品になったりして、まぁ早い話周りでゴタゴタが多い物件でした。

それはモデルナンバーにも言えることで、2013年から正規販売されたニューバランスジャパンで扱っている同じカラーリングのモデルはM998GYという名称です。

でもね、ここにおかしな点が。このM998GYというナンバリング、実は他にあるのです。2009年秋冬モデルとしてM998GYというのが過去にリリースされているのです。もっとポップなカラーリングで。


じゃあ本当のところはどうよ?って話なんですが、ボクが購入した物件の箱は「M998」と明記されているだけ。恐らく派生モデルが続々とリリースされる前から細々と生産されていたためこういう事になったのではと勝手に推測。カラーリングもグレイ一色だけだからこれでいいのだとばかりに。

購入当時の値段は$76.95+$50近くの送料。2016年ではリテールがこの倍くらいになってますもんね。


個人的に998のルックスは大好きです。ハイテクシューズへの移行期特有のバタ臭さが適度にあるし、ニューバランスでも屈指のタンの長さ。そしてスモールN。"ABZORB"のレトロなフォント。ツボをガンガン刺激してきます。



更にヒールタブのNBロゴの刺繍。バランスが悪く、パチもん臭がプンプン匂い立つような出来の悪さ。これがまた「ザ・アメリカ」な感じがしていいんです。これがフリンビーで仕上がったニューバランスだったら「ちょ、まてよ」ってなるんですが、いいよなぁ、アメリカ。

惜しむらくは足に合わない。

なんだか合わない。

他のニューバランスのモデルに比べてシューアイレットの幅が若干広くとられているために紐できつくしようとしてもホールド感は今イチ。ヒールカップのアーチの形成も中途半端なのか踵がシューズから抜けてく感じがしてどうも安定しない。

なので毎年箱から出して使うのですが、「やっぱりダメだなぁ」と一ヶ月位すると箱にしまわれてしまう、永遠のベンチウォーマー。

ただ、この時期まで流通していたM998にも良いところがありまして、それはタンラベルのフォント。この後数年後に998がプッシュされてくるとなぜかフォントがイタリックに変更されてます。これがカッコ悪い….まさに改悪。

この後懲りずにいくつか998を購入しているのですがやっぱりボクには合わない。
まぁ997が復刻してそちらの方が足に合うからまぁいいかと思ってます。

で、これらの写真は先日撮りました。購入から7年でミッドソールの素材からか、この辺りは綺麗にできないなぁとちょっと諦めてます。