2014年4月27日日曜日

Elite #311082-341 - June 2005

1977年にオリジナルが発売され、ナイキがエクセターのアメリカ工場で大量生産を開始した、ナイキ史上でもエポックメイキングなモデル。同時にこの辺りから日本での生産は徐々に減少、代わりにこのアメリカ工場と、コストの安い韓国や台湾で生産されています。

以前同じ2005年6月リリースのEliteのところで「日本製はない模様」と書いたのですが、2014年4月にコンビニで購入したネコパブリッシング発行の「70s-90s大百科」という本に1978年製のEliteで”日本製”というのが写真とともに掲載されていました。タンラベルの裏の表記の写真はありませんでしたが、米国製とラスト形状が違うとか比較対象として掲載されていたので間違いないかと。

なのでここでは加筆し、以前の#311082-471のエントリーでは加筆・訂正しました。誤まったことを書きましてすみません。


これは2005年6月にリリースされている、#311082-471と一緒にリリースされた物件。

2005年辺りを振り返るときちんとしたリイシューはまだ少なかったうえ、”レトロキックス”と呼ばれるカテゴリーのものでは値段が破格の¥6.300(税込)でした。¥6.300というのはリテールプライスなので安売りしているお店では¥5.000台で販売されているところもありました。同時期に販売されているメトロプラスもエントリーモデルなので安かったけれど。これは「なんでこの値段で売る!?」と逆に心配するくらい出来が良かった。正に買って損は無い物件。

リリースはこのイエローベースが2色(#311082-341、#311082-711)、ブルー地の#311082-471が同時リリース。

この物件は一般的なイエロー系ですがちょっと変わった色合いで独特の雰囲気を醸し出しています。レモンっぽいというか。
蛍光っぽいというか。でもナイキの美色センスが発揮されたカラーリングだと思います。

アキレスディップのナイキロゴは縦ナイキと呼ばれているブロックフォントですが、ロゴの大きさが非常に座りがいい。

横から見るとオリジナルのシルエットほどシュッとはしていないものの、ディテールを近づけた努力が感じられます。

ワッフルソールもうちにある1998 Waffle Trainerとほとんど同じですが、中央土踏まず部分にある「WAFFLE」の文字がエリートの方が土踏まず中央上に配置されています。と言うか、Waffle Trainerの方が若干下よりというか真ん中に近いんですが。

ライニングはビニールっぽい素材で、パッドはほとんど入っていないのですが、アキレスディップのパーツには意外なくらいあんこが入っているのです。で、このパーツが下に位置するヒールのスエードでカバーされるような形で縫製されている、と。
縫製ミス?と思って名著" Blue Ribbons"でチェックすると、いやはや、オリジナルモデルも同じ処理をされていました。ナイキ、疑ってごめん。だって、結構いい加減なリプロ作るから。

#311082-471ではインソールにフランス北部らしいプリントが施してあったのですが、このモデルは一般的なナイキのブロックフォント+スウッシュのみ。

タンは割合厚みのあるスポンジが入ってます。で、それだけだったらいいんですが、カバーするナイロン生地が結構硬い….
そのタンにはそんなに多くはありませんが規則的に穴があけられてます。放熱対策?と思ったのですが、表地のナイロンに空いているだけで裏側まで貫通していないんだな、これ。

タンラベルはモデルカラーに合わせたブルー一色でNIKEⓇ(ブロック+イタリックフォント)とSwooshⓇ。Eの下がSwooshとくっついているパターン。

タンラベル裏側のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

ではなくて、

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS THROUGHOUT THE WORLD NIKE AND SWOOSH NAME AND STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN INDONESIA.

最初見た時は2005年リリースのOriginalと同じ文面かな?と思ったのですが若干の違い有り。Originalはどうかと言えばおさらいですが

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

と、赤字の文面が多いのです。

シューズ生産はこの時期あまり見ないインドネシア製。

タンのナイロン素材が硬いと書きましたが、実はアッパーのナイロンもなかなかのもので、感覚的にパキパキ音を立てそうな素材。
このモデルは購入早々に使いだして今はもう処分したため手元にありませんが、案の定、皺の部分の汚れが落ちませんでした。
昔のナイロン系スニーカーでもこういったありましたね。コルテツでもよく使われていた素材だと思われますが、そうだとすると早く履かないと縮んでくるんですよね、この素材。持ってる人は引っ張りだしてチェックしたほうがいいかも。

このモデルはナイキの同サイズでもほんの少しタイトな気が。サイズうんぬんというよりやっぱり素材に依る感覚だと思うのですが。

ただ、このモデル。シルエットが奇麗なんですよ。土踏まずの部分からの3層構造がラストの描く緩やかなアーチに沿うようにソール自体も曲線を描いていて本当奇麗。少しフレアのあるソールなので斜め後ろから眺めるのもまた最高。

CHROME YELLOW/WHITE-MID NAVY

2014年4月13日日曜日

M577KBR "24 Kirates Exclusive" - Aug. 2010

以前タンの長い大好物のM577について書きましたので今回は「違う、そうじゃない」方など。


スペインはバルセロナにあるセレクトショップ "24 Kirates" が別注したM577KBRです。これは赤ですが同時に青モデル(M577KBB)と2種類発売されてます。ボクはこの赤だけ購入しました。

リリースは2010年8月28日。ボクはHanonで当日オンライン購入、運良く入手出来ました。£99.00でした。

日本ではミタスニーカーズとOSHMAN'Sの2店舗のみの独占販売。セレクトショップ別注なのでNB Japanでは扱ってはいません。余談ですがミタスニーカーズでは¥27.300で販売されていました。高い……

アッパーなど全体的にスエードで覆われていまして、この革は毎度お馴染みウルヴァリン社製。他の補強パーツ(トゥ、アキレスディップ、ヒール、タン)などはピグスキンレザーが使われています。同色ではなく、トゥ、ヒールをダークグレーにすることで統一感が出てどっしりした、引き締まった感じがでてますね。

ルックスが重くならないように?パンチングをアッパー、サイドのスエード部分に入れているところも大好物です。
ミッドソールも上部に合わせて配色がコーディネートされており、ポップというより上品という印象。

ライニングはテキスタイルで、インソールも別注らしく、ショップのロゴがプリントされ、KBRでは赤いストレッチナイロンのような表地が貼られています。
ただ、インソール自体はデフォルトの4774/4781とエンボスされたポリウレタンソールですが。

惜しむらくはまたしてもタンの長さ。これまたリリース前のサンプル品と思われる物件の写真では若干長めで「よっしゃー!」と思ってたのに手元に届いたのはやっぱりの短いタン。がっくり。チッ。タンラベルのロゴは刺繍で"new balance 577 MADE IN ENGLAND"。

ボックスはChicken7©2008。

付属品はラバー素材の24Kiratesのロゴが入ったキーチェーン。片面が24Kiratesのロゴで、もう片面がNBロゴ。

前回のタンが長いお気に入りのM577SNS1と見比べるとタンが短いだけで随分ずんぐりした、もっさりした、野暮ったい、履き心地のよくないものに。

別段特筆すべき点もない物件ですが、地味ながらも美色系のこれは何故かよく履いています。秋になると箱から出して冬、春と下駄箱にいるスタメン扱い。なんでだろ?合わせ易いから?

2014年4月6日日曜日

Pre Montreal Racer "5th. Edition" #506192-011 - August 2013

第四弾がなんだかなぁというルックスだったわけですが、数ヶ月後にリリースされたこの第五弾仕様も「お、おう….」としか言えないような中途半端なスマートさ。


今回の目玉はサイドパネルの素材がリップストップナイロンだそうで。

ボックスは2013年7月出荷分から新しいデザインのものに変更になってます。なのでこれらも新しい赤箱。昔ながらの筆記体ロゴがプリントされた08VB16とか好きなボクからするとデカデカとブロックフォントが躍っているこの箱はちょっと苦手。大味過ぎ。

そんな大味なボックスは13NSW16 321 x 200 x 111mmというサイズ。大きさ自体は今までPre Montrealが収納されていたヴィンテージラインのボックスと同じです。素材が一層ダンボールっぽくなってちょっと丈夫かな?ってくらい。
ただ生産はシューズ共々ヴェトナムに移っています。ボックスさえも作らせてもらえなくなったのか、中国?

そんなボックスに下部には"THIS BOX IS MADE FROM OVER 90% RECYCLED MATERIAL"とプリント。

フタを開けると裏側にはいつもの検品スタンプ。03301315なので2013年3月30日って事でよろしいですか?

リリースは2013年8月初め。英国では7月から予約を扱っていたので英国のショップで購入。お値段£62.00でした。予約が始まった時点では日本のショップではアナウンスされていませんでした。その後いくつかの日本国内の店舗でも扱いがあったようで、値段だけ確認すると¥8.600で販売されていた模様。

今回の仕様分は3カラー展開で、この011番の他には471番、662番。ただ、506192-662だけ一ヶ月程遅れて出荷されています。

タンラベルは筆記体のNIKEロゴにⓇマークが1つ。タンラベルの裏には"NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN VIETNAM. "。

ラベルのロゴはグレイとダークグレイで全体的に統一感があります。地味カラーなんですが、スエードパーツはグレイと言うよりはスモーキーなグリーンがかった色で、この辺の微妙な絶妙感がナイキらしい。今までよりも幾分固めのアキレスディップの合皮パーツが普通のグレイなのでコントラストになっているところもグー。ヒールタブのNIKEロゴはPre Montrealではお馴染みの細身&ブロックフォント。

アウトソールは今回はきちんと?まっさらな加工無しのワッフルソールに。パテントナンバーはUS PATENT NO.3793750と変化無し。
インソールの表地は四弾と同じストレッチナイロン。ブロック&イタリックフォントのお馴染みのNIKEロゴ。

スウッシュはスネーク調の型押しになってます。

個人的にいいなぁと思ったのはこの物件の前足部のスエード、前の4弾よりも毛羽立っていまして、size?の別注ほどではないですがいい味を出しているのです。このモデルはシンプルですが、こういった粗さがあるとアクセントになっていいですよね。

最後に5種類のヴァージョン・リリースの経緯など。

1st. Release Edition / #476717-300 out on Dec. 2011
2nd. Release Edition / #506192-400 out on May 2012
3rd. Release Edition / #506192-100 out on August 2012
4th. Release Edition / #506192-813 out on April 2013
5th. Release Edition / #506192-011 out on August 2013

Newsprint/Sail-Cnyn Grey-Mrtr