2013年7月29日月曜日

Vector #307658-001 - Sept. 2005

オリジナルは1985年リリースの”V"3兄弟の一つ。20年経ってのファーストリイシュー。3兄弟の中では一番地味というか、別の言い方では通好みとでも言うんでしょうか。地味なのに装飾が一番派手なのがちょっと気に入らなくて躊躇している間に日本では姿を消してしまいました。隠れファンが多かったのでしょうか?

これはもう耳にタコでしょうが、ナイキの社長兼CEOのマーク・パーカーがデザインした3モデル(Vector, Vortex, Vengeance)の一つ。


発売は2005年9月。値段は¥11.550。で、ボクはこの物件をどこで入手したかというと、台北。この年の10月に台湾旅行をしたのですが、そこでスニーカーショップを数件回って見つけました。でもハーフサイズ上しか在庫が無かったためそれを購入。日本で買うよりちょっと安かったくらいだったでしょうか。でも大きい感じはしないので不幸中の幸い?日本では主立ったスニーカーショップでソールドアウトだったので手に入れただけでも良しとするか。マイサイズでない物件を買うのはこれが最初で最後です。

ちなみにこのヴェクター、2010年末のVシリーズのヴィンテージシリーズでの復刻の際に改名されてます。Ventureだって…….

どうやら原因は商標がらみのようですが、頭文字にVをつけての命名というのが条件だったためかなんだか無理矢理っぽい名前。

そんなケチの付いたリプロなのでVengeance, VortexはコンスタントにリリースされているのにVentureだけ早々に撤退。再び悲劇の物件に。

というわけでVector名義の最後の物件であります。

ボックスはオレンジとベージュの2トーンの"JUST DO IT"時代のもの。現在は手元にないのでボックスのサイズは忘れました。

アッパーの構成はスムースレザー、ヌバック、ナイロン、メッシュと、スニーカーに使われるメイン素材のオンパレード。
適材適所に配置されていて、色の配色も素晴らしい。ヌバックを使ったスオッシュなんて外側は黒のナイロンアッパーとかぶって地味ですが、内側はいかにも革らしいベージュカラーのレザーとのコントラストになってうーん、上手い。スエードだったらこうはいかないだろうなぁ。

アウトソール。スタッドの個々のパーツが大きいです。でもInternationalistのような高さ(厚み)のあるスタッドではありません。
よく見るとミルクレープみたいでちょっとラブリー。

ライニングはブラウンと言うよりは鉄の錆色のファブリック。タンラベルも同色。そこに黒ブロック&イタリックフォントでNIKEⓇスオッシュⓇAIR。

タンラベルの裏の文面は
NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.
THIS PRODUCT COVERED BY U.S PAT NO.541831564219945 AND FOREIGN PATENTS というちょっと見慣れないもの。
この下段には多分同じ意味のフランス語が。

インソールは脱着可能。表地は黒のストレッチナイロンにNIKEⓇスオッシュⓇロゴ。裏地はグレイ一色のポリウレタン?
ANATOMICALとエンボスされてます。
通常ナイキのクラシックスニーカーはインソールを外すと縫製が見えるだけなんですが、これは珍しく麻のようなナイロン?がソール一面に貼られています。何かアドバンテージあるのかなぁ?

この3兄弟の特徴の一つはアキレスディップの低さなんですが、これもやはりそう。足を入れる時に指を入れてここのパーツを曲げて広げる訳ですが、その低さ故それがあまり効果無いとでもいいますか、指がそもそもひっかからない….

アクセントを兼ねているホール群。オリジナルではエアエピック同様リフレクターが入っていたそうですが、このモデルにはそれは無し。ただのアクセント。しかしこの部分、わざわざステッチで囲んでいる意味がわからない。内側に見えるブラウンのレザー?を縫い合わせたから?

ヒールCRはInternationalistにも似たってか、パーツは流用?ただ、ソールは踵の部分もフレアソールになっていて、その辺り、違和感が無いし、Internationalistよりも長く取られています。ヒールのレザーパーツが大きくてデザイン的な見地からサイズに合わせた為でしょう。

ミッドソールの構成はなんだかニューバランスのM996みたいですね。

甲が低く作られているので甲高の人にはちょっと辛いかも。生産はタイでした。

BEIGE×BLACK×BROWN

2013年7月22日月曜日

M578BTS - circa 2007

あまり聞き慣れないナンバリングである578。ちょっと気になったので購入してみました。

リリースは2007年。日本国内のショップでのネット購入ですが、これ、実は日本未発売モデル。アメリカ専売ですが流通したのは限定されたアメリカ国内のブティック・アパレルショップのみという、ちょっと変わった物件であります。


シューホールにプラパーツを組み込んだり、1400系に似たアウトソールの構成など、ある種雑種と言うか、色んなものを詰め込んでみましたといった感じ。ただ、思い返すと履いた印象は576などの定番モデルよりも良くなかったな、と。それ故メジャーにはなれなかったのかな、と。

アッパーはアイボリー色の強化ナイロン。そしてブラウンのスエード。スエードはウルヴァリン社製ではないですね、この粗さから。
アクセントにもなっている黒パーツは本レザーではなく、よく出来ていますがシンセティックレザー。

ラストはSL-2なのですが、フリンビー産の576などと比較すると幅が若干広く感じました。
ライニングはメッシュっぽいテキスタイル。パッドが割合入っているのですがそれ故フィット感が今ひとつ。
2-3年履いてソールが減ったので処分してしまいましたが、その頃にはライニングのアキレスディップ辺り(裏腰と呼ぶのかな?)が剥げたような溶けたような、ちょっと見慣れない摩耗が起きてました。

ボックスは2013年現行の青ボックスに似ているのですが、蓋の開閉方法が異なっている、差し込みの付いているタイプ。

キッズ用のボックスに仕様が似ていますが、これをメンズで見たのはとりあえずこの物件だけだと思います。

ソール構成はヒール部分にABZORBが入っていて、ミッドソールはC-CAP。

アウトソールのパターンも一風変わっていて他のモデルでもあまり見ないのでは。

そして独特のデザインのヒールCR。NBロゴは8本線。&ヒールのスエードパーツ。フロント部分がもっさりしたデザインなのにリアのヒール部分はやけに鋭角的でカッコいいという、正直中途半端で残念なデザイン。

このヒールCRですが、デザインは先日リリースされた(2013年7月中旬)ML565GNRに付いているのに似てますね。アウトソールパターンも似てるし、亜流モデルの特徴?

サイドのNはスエードがくり抜かれている内側に貼られています。

アキレスディップのパーツはシンセティックヌバック。そこにnew balanceⓇのロゴの刺繍。その上に縫い付けられているパーツ(シンセティックレザー)にもロゴの丁度下辺りにモデルナンバーの「578」がエンボスで入ってます。

タンはニューバランスのクラシックラインとしては珍しくパッドが入ってる感覚。タンラベルの8本線NBロゴは両手で押しつぶしたような、ちょっと不格好なロゴ。その下に578、またその下にnew balanceⓇの文字。

アッパーのドアップ。強化ナイロンとう触れ込みですが、その織り方がちょっと面白くて撮ってみました。
なんだか麻やバンブーを使って織り込んだエスニック雑貨のように感じるのはボクだけ?はたまたい草で作ったござといった印象。

インソールももちろん交換可能でしたが、どんなタイプが付属していたかは失念しました。すいません。インソールにプリントされているロゴは楕円形の中にNB new balanceとプリントされてましたが。これもあまり見た事無いパターンだったなぁ。

で、これ、中国製でした。

2013年7月15日月曜日

Pre Montrl VTG LNR(+) NRG #559709-500 - Nov. 2012

温故知新。ちょっと違うか。

そしてブログのテンプレートを変えてみました。タグが表示出来る方が狙いの物件にすぐアクセス出来ると思いまして。


今回は過去と未来を融合させた非常に面白い物件。上っ面はヴィンテージ加工されたPre Montrealなのにソールユニットは最新のクッショニングシステムのLunarlon。しかも(+)なのでNIKE+のセンサーがソールに収納され、iPod、iPhoneなどとBluetoothで繋がってデータが連動されるという凄いやつ。

ボクは当初この「古くさいルックスなのに最新テクノロジー入ってます」というスペックに釣られて購入したのですが、NIKE+だったのに商品を見て気付き(遅過ぎ)、折角iPhone持ってるし、いつやるの?今でしょ!とばかりにただ今実践中。結構モチベーション上がって楽しいです。正直なところ。

今まではニューバランスとiPod nano(5th Generation。歩数計内蔵モデル)の組み合わせで朝ウォーキングしてたのですが、歩数計の信頼性がちょっと…なので今年の春からPreMontreal Lunar +iPhone4Sの組み合わせに。iOS6にはデフォルトでNIKE+iPodのアプリが同梱されていて、環境設定で使えるようにすると現れます。設定としては時間、距離、カロリー消費から選択出来るので各々の生活に合わせて実践出来るような配慮がなされてます。ちなみにボクは5kmという距離でやってますが。この5kmというのは皇居1周とほぼ同じ距離でして、まぁなんとなく頑張れるかな,と。丸の内のみなさんも頑張ってるし、と。

田舎者が生意気ですみません。

日本でのリリースは2012年11月17日。アメリカでは数日早くリリースされてます。ヨーロッパも日本と同じくらいにリリースされてますね。

これ、当初のアナウンスではPre Montreal Vintage Lunar, Epic Vintage Lunar, そしてVortex Vintage Lunarの3モデルが同時リリースみたいに言われていたのにふたを開けてみればEpic先行リリース。そのあとこれで、最後にVortexモデルがリリースされてます。要は生産が間に合わなかったらしいですが。

で、お値段は¥13.650。アメリカでは$125。この物件のボクのサイズは日本ではすぐに市場からなくなってしまい、英国のショップで残っていたのを捕獲しました。英国では£95.00で販売されてました。別段限定ものってわけでもなかったようで、自分が懇意にしているほとんどのショップで取り扱っていた模様。

ボックスは少し大きめの08VB19 - 349 x 230 x 121 mmのヴィンテージラインで使われているオレンジボックス。上っ面がヴィンテージ加工してあるのでハイテクですがこういうことにしたのでしょうか。ボックスの生産は中国。シューズ生産はヴェトナム。
で、ボックスの箱裏にはナイキ+をアピールするステッカーが。ここでのiPhoneは4ですかね。で、iPhoneのモニターにはNIKE+RUNNINGのアプリが。これは後述するとして。他にスタンプは「1023201205」。11月には店頭で販売されているので結構納期ギリギリの2012年10月23日って事でしょうか。

ヴィンテージと名乗っているのでアッパー素材は天然スエード&ナイロン。ただ、このスエード、ダメージドっぽい加工をし過ぎたのか?かなりゴワゴワしてます。何度も水洗いした感じ。ところどころ褪せてるし。触った感じはサンドペーパーで処理したみたい。
うーん、ここまでしなくても…..

他にポイントとしてはラストの形状でしょうか。PreMontreal Racerとは若干違います。

ヒール部分にはヒールカップが入っていません。ハイテクものなのでウォーキング等で活用する人も(ボクも含めて)結構いると思うのですが、踵の安定性がちょっと心配ではあります。まぁ実際ハードなランニングでもなければさほど問題ありませんが。そういう人はもっと特化したシューズ履いてるだろうし。

アキレスディップには細身のブロックフォント。ライニングはAir Epic Vintageでも採用されている、ファーファーなファブリック。

タンラベルのNIKEロゴはヴィンテージラインと共通の筆記体。Ⓡマークは一つ。ソールの内側にはDYNAMIC SUPPORTなどとプリントされているのにタンはオールドスクールな薄っぺらい仕様。こっちはサポート無しかい、と。ヴィンテージラインと同じスポンジ切り出しそのままなのですが、ヴィンテージラインよりも明らかにスポンジの量が少ないためちょっとびっくり。

インソールを外すとこうなってます。NIKE+のセンサーは左足に入るスペースがあり、センサーが収納されていない場合はこのデフォルトの黒いパーツが穴を塞ぐ役目に。インソールは薄いです。これ自体はクッショニングとかあまり効果なさそう。

ミッドソールはフレアソールではないのですが、ヒール部分の体積が大きいようで、たまに歩行中踵がひっかかる事も。LD-1000やLDVほどぶつからないけれど、この辺りは改善して欲しいなぁ。

肝心のルナロンですが、AIRよりも踵が着地する時柔らかさを感じます。クニュって音が聞こえてきそうな感覚。ってわかりますかね。
で、軽い。この後AirEpic Vintageを手に取ると「重てーっ!」と思わず声が出る程。

けれども歩くときの音が結構大きいような。忍び歩く=sneakから語源が来てるのにバレバレってくらいに。

アウトソールはゴムではないのでウエットなアスファルトではグリップが効かないです。ベースはワッフルソールってのも一因かと。アウトソールのパターンが変わればちょっとは改善されるかもしれませんが...

ナイキはAPP STOREで数種類のアプリを無料で配布しているのですが、正直何が違うのか判然としない気も。
とりあえずiPhone(iOS)付属のNIKE+iPodはこのセンサーを連動させて使うのが前提。なので走る前にセンサーを同期させてから走ります。

で、NIKE+RUNNINGはどうかと言えば、こちらはセンサーに依存しません。なのでシューズはなんでもオッケー。で、利用するのはGPS。これによってルートを記録したり距離を割り出したり出来るのです。

某ランニングのサイトで見たのですが、シューズのソールのクッショニングが回復するのは24-48時間位かかるんだそうな。
って事は良好な状態で走るのは3日おきというのがいいわけで、でもボクはNIKE+を使えるシューズを2足しか所有していないから必然的にアプリはNIKE+RUNNINGをチョイスする結果に。で、他にオニツカやニューバランスなどとローテーションで使用してます。

このアプリのもう一ついいところは使用したシューズを登録出来る事。で、使った日にそれを記録すれば使用頻度や総走行距離なども把握出来てシューズの寿命も数字として把握出来るわけで。ちなみにアシックスでは1000kmくらいが寿命と(アスリートだと300-400kmくらいが寿命)明記してたような。

まぁでもこのアプリ、完全に数値や情報がクラウドに同期出来ないというか、振り返ってチェックしたら別のシューズになってるとか結構バグがあるのも事実。なのでボクは別にエクセルでファイル作って管理してますが。ナイキも大々的にNIKE+とかやってるんだからこの辺もうちょっとちゃんとすればいいのに。一旦ログアウトして再度ログインするときちんと反映されますが、毎回この作業している人っていないと思う….

でもまぁ、なんだかんだ言ってもこのアプリのおかげでモチベーションが保たれているのもまた正直なところで。感謝してます。

簡単なグラフで同年代のおっさん、全てのNIKE+ユーザとの数値を比較されるし、FacebookなどSNSにポストすることで知人に晒してそれもモチベーションにだって出来ます。

この、それぞれの時代のテクノロジーを咀嚼して有効利用して行こうとするナイキの姿勢はやっぱり凄いですな。

あ、最後にエントリーのタイトルのこの物件の名称はボックスに明記されていた、いわゆる”原文ママ”です。大事な事なのでまた言いました。

Colorway: Imperial Purple/Sail-Dark Atomic Teal


2013年7月8日月曜日

California 78 OG Vintage #TH110N-5016 - 2012 Spring

2週連続でまさかのカリフォルニア推し。

あなたが好きだから!と言えばそれまでですが、今月はカリフォルニアがリリースされて丁度35周年なんです。サザンオールスターズとデビューが同じ。

で、オニツカヨーロッパが音頭をとってカリフォルニアの35th Anniversaryモデルをリリースする予定なんだそうな。オニツカ・ヨーロッパの公式Facebookではすでにそのプロモヴィデオがリンクされたり、モノ自体写真にアップされたりしているのですが、そこには7月リリースって書いてあるのにヨーロッパのオニツカを扱っているショップには未だに出てこないって…

販売経路は直営店とキーアカウントのショップだけらしいのですが、あれがソールドアウトなんてことはないだろうし。
謎です。


で、そのプチ祝いって事でこれ。

お気に入りのカリフォルニアリプロの2012年春夏モデルです。とは言え購入は2012年9月。size?のバーゲンで£30で売られているのを見つけて購入。実質¥5.000にも満たない価格で買えてかなりの満足。オニツカが半額って日本ではありえませんから。

このカラーリングはワールドワイド展開でして、日本でも販売されていました。お値段¥9.970。

前年のファーストリイシューは山男さんで購入したのですが、サイズの数字上はマイサイズを購入したのに大きかったのでハーフ下げで購入。こちらで正解でした。なぜ?と思って箱のサイズ表記を見るとオニツカ、ちょっと変わってるんですよね。

ニューバランスはUK10=US10.5=JPN28.5cm=EUR44.5で展開しているのですが、
オニツカはUK10=US11=JPN28.5cm=EUR45展開。

つまり前回は29cmしか明記されていないところでオーダーしたのでUS11.5が届いたと。でかいわけです。
この辺りは注意が必要ですが、まぁわかれば問題ないわけで。

地味な紺ですが、なかなかどうして。基本的に仕様は前シーズンモデルと同じ。生産国もヴェトナム。

でもこのモデルで「アシックスストライプって縦の一本だけそういや色が違うんだよな」と再認識させられました。他のモデルだと全く違う色を使ってアクセントにしてるので逆に気付かなかったんですよね。全てがそうでもないようですが、この地味モデルにはそれがアクセントになるのでポイント高し。

”ヴィンテージ”が名称についているためかライニングはヘリンボーン織りのコットン。トゥのスエードはリイシューのファーストモデル2011年秋冬モデル(TH110N-0442)よりも若干毛羽立っている気がします。

アップで見るとアッパーのナイロンがバリスティックナイロンっぽいのですが、普通の粗目のナイロンだと思います。ナイキのエリートとかに使われているのと同じような印象。でもエリートよりは柔らかいかも。ゴワゴワした感じは一切ありません。

紺ベースのカリフォルニアはコンスタントにリリースされているのですが一番カッコいいなぁと思ったのがこの5016番カラー。
アウトソールのなんとも言えないフェイデッド・レモンっぽい色がたまりません。アキレスディップのグレーのスエードもいい。地味ですが非常に上品にまとめてあります。

ボックスはいつものUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120タイプ。蓋裏にはマイクロパックのステッカー、そしてお品書きも同梱されています。


で、やっぱり幾分細目の紐が付属品なのですが、気に入らないので別のものに交換。こちらの方(下写真)がラブリー。

ちなみにこのシューレースはニューバランス製。ニューバランスジャパンがオフィシャルショップで販売していた物件はすでにディスコンになってまして、それとほぼ同じカラーのこちらは577の別注モデルに付属してきたものだと思ったけど。ヨーロッパのシューレースなので若干幅が細くて芯の無い、個人的には好きではないのですが、このカリフォルニアは穴が小さい事もあってまぁいいかな、と。

で、上写真は購入後すぐに撮影したもので、シューレース交換後の写真は2013年現在、それも最近撮ったもの。使い込んでいるので色味も気持ち褪せてますね。味があっていい感じですが。

やっぱりカリフォルニアはナイロンアッパーがよく似合います。この後レザーやスエードも展開されますが、オールシーズンで履けるのはこのナイロンアッパーですね。

Navy / Birch

2013年7月1日月曜日

California 78 Vintage Limited Edition #D1H3L-2899 - 2012 Spring

ある日偶然見つけた物件です。

2012年春夏モデルとして主にヨーロッパ大陸方面で販売されていたモデル。なので英国の主要なショップでは結局見る事が無かったので物好きなカリフォルニアファンなら抑えの物件でしょう、これは。
ボクはスイスのショップでサマーセールになっているところを無事捕獲しました。


購入は2012年7月。購入価格はすでにディスカウントが始まっていた為およそ€70で購入出来ました。リテイルは€99だったかな?

ボックスはいつものオニツカのUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120タイプ。蓋裏にはマイクロパックのステッカー、珍しく?このモデルにはお品書きが同梱されていませんでした。あとモデルステッカーのところにPVC FREEの文字が。確かにPVCはこのモデルでは使用していません。

「こんなん日本でも売ってたじゃん。何言ってんの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ボクがチェックした限りでは日本で販売されていたモデルはTH1H3L-2828であり、それはアシックスストライプが同色のダークブラウンでマッチングされている地味なモデルでした。パッと見同じようなカラーリングなのでよほど好きじゃないと一緒くたにされそうですが。

これはストライプがライトブラウンのスエード。そしてミッドソールには刺し色として?フェイデド・オレンジが使われているので全体的に重くなく、ポップな印象を与えてくれます。アウトソールの本当に黄ばんでいるような色合いも素晴らしい。

もちろんTH1H3L-2828もヨーロッパでは同時期にリリースしていたようですが、最初から目がいったのはこちら。実にいいモデルです。

そしてカリフォルニアなのに生産国はヴェトナムではなく、インドネシア。珍しい。

インドネシアでもいい工場で生産してもらったのかこれはこれでなかなかのクオリティー。ヴェトナム生産品と仕上げであえて違うかな?と思われるところはソールの断面。カッティングの際のざらつきがインドネシア製の方がざらついてるかな?と。

カリフォルニアなのに?アッパーはシボ革が使われています。以前エントリーしたSakurada Vintage Limited Edition "Olympic Pack"と同じような革。

SAKURADAではライニングがモデルの基本仕様のテキスタイルだったのに対して、こちらもカリフォルニアの基本仕様であるヘリンボーン織りのコットン。色も変わらず。
この辺りのヴィンテージラインの仕様の一貫性は最初からハマっているファンには嬉しい限りだと思います。途中からあからさまに安い素材に仕様変更してくるナイキと大違い。

しかし隙のない汚しっぷりは好感が持てます。意図的にやった感丸出しのナイキと違って、例えばアシックスラインのスエードが履き込んでいくとどうしても汚れてくるわけですが、それを実現してるんですよね。しかもラインが重なるところの当たりもきちんと?汚してきてる。大量生産品だろうに手間かけてるなぁと。大切に愛でて履かないと。

しかしなんでこれ、日本で販売しなかったんだろう?ヨーロッパの方がファン人口本当に多いのかなぁ?そうとも思えないけど。

まぁヨーロピアン好みな配色だとは思いますけど。

余談ですがボックスに明記されていたモデルの名称は「CALIFORNIA 78 LE VIN」。"OG"がファーストリイシューでは付いていたのがここでは無くなってます。


Java / Winter White