2013年1月29日火曜日

Waffle Racer Vintage Size? Exclusive #316658-700 - May 2012


2012年5月に発売された英国Size?の別注モデルです。お値段は良心的な£57.00。ワールドワイド・リリースで500足限定だったそうです。今回購入したのはイエローxブルーですが、同時にもう一色(Green x Yellow)リリースされています。

これ、凄く出来がいいのにさほど話題にもならなかったようで、年末くらいまで本家Size?のサイトで売れ残ってました。可哀想。

Nikeは2005年くらいからコンスタントにWaffle Racer IIという名称でえせヴィンテージリイシューとして販売してたんですが、まぁこれが出来が悪くて。それがあるので尚更「なんで売れないんだろう?」という思いが強いのです。

この別注モデル、2011年末にリリースのPre Montreal Vintageや最近のBruinでもやってるお得意のスエードの毛羽立ち加工なんですが、もちろんやってます。これがSize?やで!といわんばかり。その意気や良し。

そしてアッパーが昔懐かしいペロンペロンのナイロン。ただしコルテツと違って随分柔らかいのが印象的。1990年代に生産されたナイロンコルテツのアッパーなんてちょっと月日が経つとバリバリですもんね。

ライニングもあんこのほとんど入っていない薄い仕様。インソールはこれまた昔懐かしいスペンコみたいな繊維が貼られています。

と、スニーカー本体はオールド感満載なのですが、意外だったのは箱。オレンジのヴィンテージ•ボックスではなくて、ライトブラウンのナイキのカテゴリーロゴがいっぱいにプリントされた08NSW18 330 x 225 x 116タイプ。スニーカーに比べて箱が大きい……
箱の生産はChina。そしてスニーカーも残念ながらのmade in china。ボックスに貼られているシールには製品名が「WAFFLE RACER(VNTG)」と明記されています。

で、箱の蓋の内側のスタンプを見ますと「0220201204」。リリースが2012年5月ですので2012年2月20日検品(生産?)なんでしょうか?まぁその辺りなんでしょう。

アウトソールパテントナンバーはUS PATENT NO.3793750。

2005年〜のWaffle Racer IIなどと比較するとステッチの入り具合等、別物っぽい仕上がり。もちろん、こっちの方が数倍素敵♡
履き心地も当然こちらに軍配が上がる決定的な要因はシューレースの穴の数でしょう。

同じサイズなのにWaffle Racer IIのインラインモデルは5つ。対してSize?別注は7つ。全く違います。よって見てくれも「なんだか間の抜けたようなルックス」と「うーん、カッコイイ!」になるわけで。フィット感も雲泥の差。これで値段同じくらいなんだからなんなんだよと思わずにいられませんが。もっと早くリリースして欲しかったです。そしたらうちに眠ってる数足のWaffle Racer IIなどなかったのに。

タンの織りネームはオレンジスオッシュではなくてカラーリングに合わせたブルー。裏には
NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN CHINA


ナイキ好きが企画したんだろうなぁという愛が伝わる、ただの企画品では終わらせないいい出来。もう一足欲しかったんですが、ワッフルソールというのは凄く減るのも早くて、普通に間隔を空けて履いても一年持つか持たないくらい。なので躊躇してたらサイズ切れ。代わりに?まだ在庫があったChallenger Vintageを購入しちゃいました。

アキレスディップを覆い尽くすようなスエードのヒールカップ。中にプラ素材等入っていないので柔らかいのですが、この後ろ姿も2005年のWaffle Racer IIと異にするところ。ブロックフォントのナイキロゴも似合っていてかっこいいです。


最後に伏線として2005年8月に発売されたNIKE iDのWaffle Racer IIと並べてみました。これを見ると本当にこのSize?別注の出来の良さが一目瞭然。質感、シルエット、縫製、値段、どれも満足のいくものです。








2013年1月22日火曜日

Sunotore 72 #THY8N4-9923 - 2008 Winter


スノトレ。全くもって懐かしい響きです。

思い返せば中学生の時に雪の中の通学に長靴はどうにもカッコがつかないだろうと必然的に一択で足元を飾った冬の徒花。

当時はアシックスよりもミズノのほうが友達にもよく愛用されていた記憶があります。

でもスノトレって性能的に中途半端で、水はしみ込んでくるし、別段暖かくもないし、濡れたら乾かすのが大変だし、何よりも雪の中の歩行には長さが短か過ぎ。パンツの裾がびちょびちょに毎日なっちまう、と様々な理由から次第に周りの友人達も履かなくなって、高校生の時には男子高校生は7割型長靴で通学してました。やっぱり選ばれるには理由があるわけです。で、そこにはカッコとかは入り込む余地など無く、ひたすら機能性が優先する厳しい環境と、それを割り切る勇気があったわけです。

ところが。

今日日の周りの中学生は冬でも通学はコートなど着ないでジャージとか、制服。訊けばかっこ悪いからだとか。もうバカかと。わけわかりません。

しかも。

ここ数年の豪雪続きにも足元は通年仕様のスニーカー。まぁダンクとかナイキのハイカット系が多くてそれでつじつまを心の中であわせているのでしょうけれどおかしくないか?

で、かみさんが中学生の子供を持つ同僚から聞いた話なんですが。

なんでも冬の中学校の生徒用玄関はとてつもなく異臭が漂っているのだとか。

原因は生徒のスニーカー。

もうお分かりの通り、カッコ優先で何も考えない彼等は濡れるのもかまわずにスニーカー。濡れたら乾かせばなんとかなるだろうけれど毎日乾かすわけも無く、ジトジトの半乾きのくっさい状態で冬の間キープ・熟成されていくものだからそりゃそうなるわな。

あまつさえその弊害で水虫の中学生も増えているのだとか。

学力は上がっているのに社会的な事は段々うとくなってるというか、生きる事に鈍感になってる気がするってちょいと大袈裟ですかね。

そんな昔話をつい語っちまうような物件を今回はエントリー。

2008年秋冬物としてリリースされたSunotore72。ボクは早々にセールになっていたSNSで購入しましたが、日本ではミタスニーカーズで¥13.650で販売されていました。でも「東京ではこんなのおよびじゃないだろう」と思いますから購入した人は「雪国の人が通販で」とかなんでしょうか。

スノトレという単語はアシックスの商標登録なんだそうです。先代の創業者、鬼塚喜八郎氏は誰よりも商標登録の重要さを認識していて、社員にも何かあったらすぐに登録しろと言ってた、と「オニツカの遺伝子」という本に書いてありました。

このモデルは1972年冬季サッポロオリンピックの選手が入場する際に履かれたシューズがモチーフなんだとか。インソールにも札幌オリンピックのロゴ?がプリントされています。

で、実際履いてみてどうかと言えば、やっぱりあんまり使えないな、と。

関東圏で数センチ降った後ならば有効かもしれませんが、おかまい無しに降り積もるような場所ではやはり無理です。
先に書いたスノトレの欠点がそのままですから。

このモデル自体にも欠点があって、まずシューレースの穴が5つ。間隔が空いているため紐をきつくしてもタイトにならない。雪、水が入り込む。
アッパーのコーティングにエナメル仕上げ。雨風対策なんでしょうけれど、屈曲性が格段に落ちているため変な負担がかかるのか最初の一年は靴擦れが酷くて踵が血だらけ。ボク、あんまり靴で靴擦れ起きた事がないので辛かったです。

そしてコーティングが足の曲がるポイントで亀裂が入りそこから水が入り込んできます。

あとですね、このシューズ、薄いんです、アッパー自体が。
クラシック・リイシューなので例えば薄くてもThinsulate素材を挟むとか、ゴアテックスを使うとか全く無し。

おかげで足が冷える冷える。ゴム長靴のほうが暖かい。

そうそう、ミタスニーカーズのサイトのアーカイヴを見て思い出したのですが、日本で販売されたモデルではソールの穴のポイントであるカラーが他のアクセント同様赤なのですが、ボクの買ったのは赤、黄色、青とカラフルなんです。モデルナンバーも同じですから単純にヨーロッパ向けは若干ポップな味付けを施したんでしょうか。それともミタスニーカーズの写真はサンプルだったのかなぁ?

最後に生産国ですが、何かと話題の中国製です。だからこの出来?

そんなこんなで春が来る度に処分しようと思ってるのですが、なぜか未だにちゃんと手入れをされて厳寒の季節の出番を待っているわけで。

でも先日の初雪=積雪で使ったらかなり水がしみ込んでくるのがわかったので処分しました。さよなら&お疲れさまでした。






2013年1月8日火曜日

Daybreak Vintage Premium #317073-281 - July 2007


デイブレイク!男闘呼組です!

明けましておめでとうございます。今年もこのブログを続けていけたらなと新年から弱気になってます。

で、年明け一発目にふさわしいのはこれなんじゃないかと思いましてエントリー。名前からしてそんな感じ。

ナイキのVintage Reissue Seriesが本格的に始まった記念碑的な物件として2007年7月にリリースされたDaybreak。同時期にはLD1000もリリースされてます。

これは限られたショップでしか販売されなかったプレミアム・ライン。たかだかナイロンメッシュのスニーカーに数万してましたが、運良くセールで買えたので1万を切っての購入でした。日本では高価でしたが瞬く間にソールドアウトでしたね。

ボックスはこの時期にしか見られなかった(少なくともボクには)オレンジにスオッシュが小さめなタイプ。その後のヴィンテージシリーズでは同じオレンジボックスでもオールドタイプの筆記体のナイキロゴが大きくプリントされています。
箱のサイズも小さめで、昔のスニーカーの箱って感じがして購入した時は結構嬉しかったものです。その前のえせ?ヴィンテージシリーズで使用されたものと同じB10表記もサイズはそれぞれ1mmづつ大きくなった356 x 171 x 116という誠に中途半端なものですが。
で、ボックス生産はシューズ共々タイランドとなってます。

で、何がプレミアムラインなのか?と言えば目立ったところでは足入れのテキスタイルの部分(ライニングの内側)にモデルナンバーがプリントされているところ。これ、昔のナイキがそうやって管理してたんですよね。
今でこそ、モデルナンバーとバーコードがプリントされたものが内側に縫い付けられていますけど。

他に違いはタンのラベル。プレミアムが筆記体のナイキロゴに対し、通常モデルはブロックフォントが使われています。んで、どちらもタンラベルの幅がちょっと短めな四角っぽく見える織りネーム。アキレスディップのナイキ・ロゴは細身のブロックフォントに対し、通常ものはイタリックの若干太い、80年代によく使われたロゴ。すぐにわかるポイントはそんなところでしょうか。

履き心地?それはどうでもいいでしょう、ここでは。オールドスクールな感じを楽しめればそれでいいのです。

アウトソールのパテントはUS PATENT NO. 3793750 NO. 4098011。ワッフルソールはPreMontrealなどよりもワッフルが少なめ&幅広。これが安定感を生むのでしょうか、確かにWaffle Racerよりは履き心地がいいです。

横の写真を見るとわかると思いますが、ミッドソールは1層ではなくて2層になってます。素材の配合が違うものを組み合わせた為なのかわかりませんが、黄ばみ加工をしてそれが判別し易くなってます。

最初の年は正直履いていてもタイトでない故に登板回数は少なかったのですが、去年は何故か頻繁に履いてました。ちょっと買い物とかそんな使い方ですけど。色も合わせ易くていいんですよね、これ。

最後に私事ですが、近日中にメインで使っているiMacがリコール(seagate社製のHDDトラブル)のため一週間ほど入院しますのでこのブログの筆も置きたいと思います。多分二週間後に再開するのでは?

該当するiMacをお使いの方はチェックなされては?


それでは。