2012年11月27日火曜日

M577LQ Size? Exclusive "The Estate Pack" - Oct. 2010


いやぁ〜、すっかり寒くなってきました。なので今回はこれを。

2011年から2012年にかけてナイキの別注を乱発しているSize?が2010年10月02日にリリースしたM577LQ "The Estate Pack"のブラックの物件をご紹介。

余談ですが当初のアナウンスでは2モデル同時リリースだったのですが、こちらのLQの方は出荷が遅れて10月5日以降の出荷になってます。

この2つのモデルは対になってまして、”トラッドとモダン”をコンセプトに、ブラックのLQは「都会の夜」、とりわけロンドンの夜がテーマになっています。一方対するM577CWは田園風景のお昼といった風情を演出しています。
Size?でリリース前にサイトで数枚それらのテーマに沿った写真がアップされていまして、なるほどと思った次第。

加えてこのモデルはSize?の10周年を彩る限定モデルの意味合いもあるそうな。

日本ではOSHMAN'Sの独占販売となり、お値段¥25.200で販売されていました。

ちなみにワールドワイドで各モデル250足限定でした。

LQでは甲のパーツにメッシュやレザーではなく、キルティングが使われていますが、イメージ写真ではそれに合わせてモデルがキルティングのジャケットを着ていました。でもロンドンでキルティングのジャケット(というかハーフコート)着てるお兄ちゃんって見た事無かったんだけど。大概レザージャケットだったりしてたけど。で、レザーでもバイカージャケットでシュッとしたお兄さんだとまんまゲイの方々だったりしてたんですが。10年近く前の記憶なので流石に変わりました?


ただ、見てくれの野暮ったさとは裏腹にやはりキルティングはあったかいです。秋にリリースされたのがよくわかります。他のパーツはヌバックとレザーなので冬に履いているとあまり足が冷えないんですよね、これ。オールレザーの576よりぬくいんです。しかもライニングも裏地にスポンジ?を重ね合わせた黄色のフェルトを使ってます。一層ではなく、スポンジみたいなのを張り合わせての2層構造も凝ってますよね。

惜しむらくはやっぱりフリンビー。アッパーのキルティングの糸、ちょっとほつれてました。

以前エントリーしたM577RWG "Berlin Pack"の時もタンラベルの糸がほつれていたと書きましたが今回もそう。裁縫関係は苦手なんでしょうか?まぁでも個人的にはアメリカメイドよりは出来はいいと思いますが。

タンラベルのデザインも別注にふさわしくこれ専用のものが。Size?の家紋らしいです。ちょっと仰々しいかな、とは思いますが。

Nマークの下地には3Mリフレクターが貼られています。箱はChicken 7©2008。

インソールはポリウレタンものですが、ナンバリングはJ.D. - II -1 5684。いつものJD4774/4781ではありません。恐らく通常のは通気性を良くする為に穴がいくつかあいていますが、これは穴の無いタイプ。表地はライニングと同じ素材・色のものが貼られて踵の部分に刺繍で家紋の入ったパーツが縫い付けられています。



あと面白いところではこれ、シューレースの通しに最後のところだけ鳩目を使ってます。なんで?M577でもなかなかない仕様。
鳩目なんてコンバースのオールスターとかアディダスのNizzaとか、いわゆるオールドスクールなバッシュしか見た事無いのでちょっと珍しいなぁ、と。どんな思惑なんでしょう。気になります。

他には好きな人にはたまらないガムソールを採用してます。

ちなみにこのモデル、タン、若干長いです。いいです。あとアッパーのパーツがスエードでなくてスムースレザーというのも大好き。紐を絞めた時にタイトな感じになるから。スエードだとあんまりそういった感触ないですよね。

まぁでも「何故黒と黄色なんだ?」という気持ちが未だに。阪神ファンみたいでちょっと…..このコントラストってファッションの基本みたいなところもあるし。

ロンドンとかヨーロッパの夜だったら黒と、ちょっと黄色がかったオレンジ(街灯)にしたほうが気分だったのになぁ。ポリスだってロクサーヌでレッドライトの下に立たなくていいからって歌ってるくらいだし。

というわけで自分で紐をオレンジにしてみました。






2012年11月20日火曜日

Pre Montreal Racer "2nd. Release" #506192-400 - May 2012


名称から”Vintage"が取れました。よって何をやってもいい?仕様にいくつか変わっています。ナイキの悪いクセが始まりました。

日本より少し早く英国で発売されたので気が余りすすまないものの、何が違うのか知りたくて購入。結果的にセカンドリリースモデルはこれ一足しか購入していません。それで十分わかっていただけると思います。

英国発売は2012年5月。お値段£57.00。これは4thモデルまで一貫してこの値段設定になってます。日本では¥9.500が相場ですか。

箱の内側のスタンプの数字は「01311215」。いつも通りの推測だと2012年01月31日生産(検品)だと思われます。多分ですけど。
ボックスは1st.リリースと変わらず筆記体ロゴのオレンジナイキ。タイプは08VB16 321 x 200 x 111 で生産は中国。スニーカー本体は同じくベトナム製です。


size?別注の愛のあるPre Montreal Vintageの仕様から見ると「自分ところの製品なのになんか中途半端だよなぁ」と思わずつぶやかずにいられません。


タンの色がオシャレを気取った色合いに変更され、ライニング、インソールの表地もワッフルっぽいテキスタイルに。アキレスディップの色はタンとコーディネートされてます。ミッドソールの黄ばみ具合もヴィンテージの冠が取れた為か随分控えめ。size?別注があえてアッパーのスエードパーツを毛羽立たせていたのに対し、こちらのインラインものは毛足の短く整ったスマートな感じに。




で、最大のポイントはナイロンパーツに意味不明のオーナメントが入っている事。これ、要る?

 他のおおまかなところは一貫して同じ仕様です。パテントナンバー入りのアウトソールの汚し具合、各所に使われているナイキロゴも同じ。

スペアのシューレースも同梱されています。


で、この仕様のモントリオールは数ヶ月でおしまい、7月には第三弾リリースものが仕様変更で発売されます。


Nike PRE Montreal Racer Navy / White / Teal 






2012年11月13日火曜日

Mexico 66 THL202-9084 circa 2004


オニツカブランドがファッションコンシャスなブランドとして再生した後にボクが最初に購入したのがこれ。

ちょっと気にはなっていたのですがサイトで見る限り日本ではボクの足のサイズが販売されていなかったので購入が少し遅れました。足ちょっと大きいので。

で、これは大阪へ遊びに行った際にお店で見つけたセール品。定価¥12.600のところ、¥5.800でした。自分の足には数字上ハーフサイズ小さいのですがそれほどきつくなかったので購入しました。

購入から8年経っていますが流石に創世記というか、仕様が2012年のに比べると結構変わっているな、と。まぁ今ではもう廃棄して手元に無いので改めて確認出来ないのですけれど。

まずフライヤー。今ではありえない、アシックス名義のフライヤーをオニツカロゴのものと同梱しています。まぁこの頃は「は?オニツカ?何それ?アシックスのバクリ?」と思う人が多々いたのでしょうか?それを危惧しての配慮?今30代後半〜40代ならば当たり前に知っていることですが、あぁ昭和は遠くになりにけり。

箱は現在(2012年)まで大きな点では変わらない仕様ですが、このモデルのものには「BOX MADE IN CHINA」の文字が。(2012年モデルの箱には生産国表記はありません)

そう、このメキシコ66自体もMade In Chinaなのです。アシックスが中国製多数なのでそうなんでしょうけれど、革のクオリティーはやっぱり…..

しばらくしてのカリフォルニアとかは結構気に入ってまして、これがヴェトナム生産品なので、うーん、やっぱりこういうところも大事だよなぁ。

アシックスの中の人もその辺はその当時からよくわかっていたのか、2005年モデルからはMexico66はヴェトナム生産にシフトしています。ナイス判断!

あと今ではありえないことがもう一つ。インソールにプリントされているロゴもasicsなんですよ、これ。これ見た時セール品ということからも「ひょっとしてプリント間違ってのB級品?」と邪推したのですが、他の店頭にあったモデルをいくつか見たらやっぱり同じだったのでこの頃のモデルは一貫してそういう仕様だったのでは、と。

ソールは2層構造。プーマのスピードキャットとか履いている人ならばまぁ大丈夫と思いますが、普段ニューバランスとか履いているボクには「薄っ!!」という印象。実際歩き回っていても踵に地面の感覚が結構伝わってきます。裸足で歩いている時よりズンとくる感じ。

踵にはヒールキャップなど入っていないため安定させる為に革で×印に補強されています。ベロは足の出し入れを楽にする靴べらの役目を兼ねています。

オニツカのモデルはオリンピックと関係が深く、このモデルも1968年のメキシコオリンピックで日本選手団に使用されるのを前提として開発されたもの。「オニツカの遺伝子」という本に依るとそれまではサイドのラインもコロコロ変わっていたのがこのMexicoに採用されたストライプ(当時はメキシコラインと呼ばれていた)で統一しようという事になり、名称もアシックスストライプとなって今に至ると言うエポックメイキングなモデルなのです。


これを購入した2004年といえばアテネオリンピックで日本代表のマラソン選手がこぞって履いたアシックスのシューズで好成績を収めた事や(金メダルを取った野口みずき選手の、シューズにキスをするシーンが有名)、それ以前からアメリカのジョガー達の間ではアシックスのランニングシューズが大評判だったこと、そういった追い風に乗って業績も上向きのところに晩秋にはパリにオニツカの直営店を出店しています。


更に好評だったため2005年にはロンドンのセレクトショップが軒を連ねるカーナビー・ストリートにも出店、その後は大阪の職人さんに加工させた国産のオニツカまで販売したり、好調な印象を受けます。

他にはタランティーノ監督の映画「Kill Bill」で主人公のブライドがトリコロールカラーのMexico66を履いていた事もこのモデルの人気に火をつけたと言えるのではないでしょうか。

まぁでもその後創業者の鬼塚喜八郎氏は亡くなり、名工の名を欲しいままにした三村仁司氏も定年退職したり、アシックスの向かう先はこれからが正念場なんでしょうね。
アディダスと並ぶ世界の老舗ブランドですから頑張って欲しいです。



2012年11月6日火曜日

Vintage Grand Prix - #G62747 - Sept. 2012


正直アディダスのスニーカーを買ったのはおよそ6年振りになります。
その前に最後に買ったのが2006年リリースのGazelleでした。

中学時代はバスケットをしていたのでスーパースターを好んで履いていたのですが、それ以外のアディダスのモデルには全く魅力を感じず、ましてやトレーニングシューズなんて歯牙にもかけていませんでした。周りでカントリーやローマを履いている知人を見ても「ソール硬そうだなぁ」とか思うくらい。

そんなアディダスビギナーが「うわっ!かっこいい!」と思わず購入したのがこのグランプリです。

オリジナルの発売は1970年に遡るモデルのヴィンテージ・リイシューでして、2012年9月に英国で、その後日本でも販売されています。

丁度発売になった頃、英国のsize?から期限付きの10%ディスカウントクーポンをもらったのでそれを使っての購入。日本では定価が¥12.600でした。

ボクはアディダスには履き心地をあまり期待していないのですが、まぁコンフォータブルというポイントは置いといて、ノスタルジックな気持ち良さというポイントではかなりの高得点じゃないかな、と。








size?で購入したのはこの白x青。この配色こそアディダスです。そしてアーカイヴコレクションだけあってシェイプが美しい!
この曲線のグラマラスなこと!

トゥのパーツはビロードのような色合い、見てくれのヌバック。このグレーの色合いも絶妙。遠目から見るとスムースレザーみたいです。

アッパーはまさに「革」といった案配で、裏地は使用されていません。一枚革。ここがまた(・∀・)イイ!

ヴィンテージ加工されたミッドソールの黄ばみ具合もナイキのヴィンテージシリーズよりも”それっぽい”仕上がりで、ミッドソールのいぼいぼ?と思ってよく見るとこれ全て月桂樹?だったりして、うーんラブリー!

1990年代から2000年代半ばまでのスーパースターとかは出来があまりよろしくない、中途半端なアップデートものばっかりだったのですが、それを顧みるとこのアディダスの本気度は凄い。革質はもちろん、タンの薄くて切れ易そうな安っぽい感じ、ライニングの薄さ、白人にしか合わせていないようなラスト(それ故にシェイプが美しいのですが)、足裏に伝わるソールの薄っぺらい感触、その全てが「こんな感じだったよな、うんうん」と記憶を甦らせることしきり。ボクの足ではアディダスの形はいつも小指が当たるのですが、このグランプリもご多分に漏れず当たってます。まぁでも履いていれば多少伸びるでしょう、革だし。あんまりアディダスで足が痛くなった思い出もありませんから。


本来はテニスシューズでして、スーパースターよりも重くないので足は疲れにくいかも。

生産はインドネシア。ナイキのベトナム製もいい仕事ぶりですが、インドネシア、ベトナムは勤勉な御国柄なのでやっぱりこういった製品にも反映されるのでしょうか。じゃあと思って2001年にリリースされたSuperstar Snakeを見たら中国製。やっぱり?