2013年12月29日日曜日

California 78 - 35th Anniversary #D3Q4N-0442 - July 2013

今までリリースするのにこんなドタバタはあったでしょうか。

ってくらいにグダグダなリリースは2013年7月。オニツカヨーロッパのFacebookでリリースアナウンスがされたのは2013年6月29日という日程。販売チャンネルは直営店とキーアカウントのみでワールドワイド1978足限定販売。ここまで情報出しておいて7月過ぎても主要なショップでは商品画像どころかアナウンスさえ行なわれないという不思議。

数日経って日本のオニツカのオフィシャルサイトで「日本では2013年7月10日発売。直営店のみの扱いで日本の流通分は200足」というアナウンスが出ました。でも果たして日本の直営店ではきちんと販売されたんでしょうか?問い合わせてもいないのでこの辺りはわかりませんが。

その後ドイツのショップでようやく7月20日にリリースというアナウンスが。ちなみにいち早く情報を出したベルリンのoverkillではたったの8足!しか取り分が無かったようで、そこにはボクのサイズは無し。(このoverkill、このリリースの際にリストックと明記していましたが、一回入荷してたんでしょうか?初回分のリリース時のアナウンスはブログにも無いんですが。謎)

結局同日リリースしたケルンのショップ、The Good Will Outでやっと買えました。先んずれば人を制す。先人の言葉は本当に的を得ています。素晴らしい。
その言葉通り、このお店でもボクのサイズは一足のみだったようで、カートに入れて個数を「2」にしてみたら「在庫無いよ」とアラートが。結局1足購入。

その後数日間に渡ってオニツカを結構扱っている世界中のお店のサイトをチェックしているのですが、情報無し。アメリカはどうなってるんだ?後日いくつかのアメリカのショップで見つけました。別段お祭り騒ぎもないようでしたけど。

で、もう一つ購入にまつわるエピソードが。

The Good Will Outで購入する前に実は英国に住んでいる友人にお願いしてロンドンの路面店に足を運んでもらったのです。
向かったのはカーナビーストリートの一本裏を入ったところにある英国一のフラッグシップ店。で、ボクが友人宛メールに添付したオニツカのFacebookからコピーした商品画像、型番等を店のおにーちゃんに見せながら訊いた答えが「うちでは扱っていない」だったそうな。( ゚д゚)ポカーン

さ、更に。後日友人はロンドンにあるもう一つの直営店、シェパーズ・ブッシュのお店に問い合わせてくれました。そこでの答えが更にふるっていて、「うちでは扱っていないよ。アジア限定なんじゃない?」だったそうな。まさに

( ゚д゚) ・・・ 

(つд⊂)ゴシゴシ 

(;゚д゚) ・・・ 

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(;゚Д゚) …!? 


な感じで。

この答え、英国のショップ店員の模範解答過ぎて笑っちゃいましたけど。本当に彼等は商品知識無いですから。本当にわからない9割、面倒くさいからあえてわからないふり1割、ってところですか。これ、住んでたときのボクの経験値です。賃金が安いから適当なのか、適当だから賃金が上がらないのか、この辺りは鶏と卵みたいな話になりますが、まぁよく流通が回るなぁと未だに不思議であります。

閑話休題。

物件の話に行きましょうか。

何度も書いていますが、カリフォルニア。オリジナルは1978年リリース。この数字にかこつけての1978足限定販売なのです。

ここでまた疑問なのですが、2013年1月にタイガーコルセアのオリジナルのリプロ(レザーバージョン)が800足限定でリリースされてます。スニーカーの歴史からするとコルセアの方が重要物件であり、これらがファーストリイシューという事でプレミア度も必然的に高くなると思うのですが、実際はリリースから半年過ぎても在庫のあるお店がちらほら。

それを念頭に置きつつカリフォルニア。ファーストリイシューは2011年8月。

しかも一発目にオリジナルカラー、オリジナル仕様のTH110N-0442 が出ているのにこれ。

コンスタントに大量の色違い、素材違いが今もリリースされているので目新しさも無く。

で、アニバーサリーモデルなのにオリジナルに沿ったナイロンアッパーではなく、あの!メッシュアッパー。どういう意図なんだ??絶対1978足なんてはけそうもないよなぁ。大風呂敷広げ過ぎ………安くなったらもう一足買おうかなとも思わせない出来が更になんともはや。

とどめがこのリリースにまつわるドタバタ。売る気、ないよね、きっと…..

オランダで撮影されたらしいこの物件のプロモヴィデオがオニツカ公式サイトで見る事が出来ますが、確かにお姉ちゃんのルックスはあの時代の空気を伝えていて懐かしい。サザンオールスターズがデビューしてザ・ベストテンに出たときもタンクトップにジョギングパンツ(ジョギパンと呼ばれてました)、スニーカーにああいうストライプの入ったちょっと長めのソックス履いてたなぁ、と。
真っ先に思い浮かべたのはサザンってのも我ながら不思議ですが。まぁ当時はインパクトあったんでしょうね。桑田氏はお金がないからと言ってたけれど、戦略的に凄いなぁ、と。ロックバンドはカッコつけてるし、アイドルはそれっぽい衣装着てたところにそれですから。この新人バンドが美味しいところかっさらっていったわけで。そりゃ子供心にびっくりだわな。

この物件、日本では¥14.700。ドイツでは€99.00。

その後ようやく英国でも2013年8月2日にリリースされた模様。お値段£75.00。英国が為替も考慮すると一番安いのか?ぐぬぬ...

到着した物件は黒に白抜きのオニツカロゴのボックス。当初は初めて見たので「専用ボックスか?」と思ったのですが、これ以降リリースされたオニツカは全てこのブラックボックスに置き換えられています。因みに付属のタグもクラフト紙っぽいものから(ボックスと色合いが合ってて良かったのに...)白い味気ないものに変更になってます。

ボックスの名称は「ONITSUKA BLACK BOX TR-4-5 360x210x130mm」というもの。また若干サイズ違うのかよ…

箱から取り出して眺めての感想ですが「安っぽいなぁ…(悲)」。
アッパーのメッシュは以前エントリーしたアメリカ専売モデルの#D040N-8404とも違う、柔らかくて、内側から光沢のある素材が貼られています。んで、トゥガードは天然スエードでホッとしたのもつかの間、シューアイレットのパーツはまたもやのビニール?ライニングの素材と同じものが使われてます。がっかり。

ヴィンテージラインとは違うといったコンセプトなのでしょうけれど、カラーが明るくて、素材の選択で安っぽくなって、どうしたかったのかその着地点さえ見えない摩訶不思議なアニバーサリーモデル。

これ、普通に"Vintage"とか"Anniversary"の冠つけないでリリースしていれば「あぁ変わり種で来たか」くらいで済むのにアニバーサリーモデルって重圧背負ってこれじゃあなぁ。

しかもイエローxブルーのカラーだけであとは別段オリジナルに沿ったわけでもなし。唯一アニバーサリーたらしめているのはタンラベル裏に言い訳のように縫い付けられた「35th 1 of 1978」というタグのみ。
これだってシリアルナンバーが通しじゃなくて「貴方が持っているのは1978足のうちの一足です」という意味合いらしいです。

この物件にはドラムバッグが付属してきます。CALIFORNIA 78をデザインした同一のロゴがついたこのアニバーサリーモデル専用バッグ。よく高校生が持ち歩いている大きさを想像していたのですが、届いたのはそれよりも小さい寸法。

これにも商品タグが付いていて、この商品コードはEOT417、生産は中国。使い道は大きさからすればきっとボクは日帰り温泉に行く時に着替えとタオルを入れるくらいかなぁ。そんな大きさ。

カリフォルニア本体の生産はヴェトナムになってます。

個人的に2013年を締めるのにふさわしい、一番インパクトがあった物件でした。年末になってもストックのあるお店が未だに世界中にありますので興味のある方は購入されてはいかがでしょう?正直あんまりお勧めの物件ではありませんが。

それでは良いお年を。

2013年12月22日日曜日

Nizza Hi Leather White #723002 circa 2002

購入時期は確か2002年の晩秋だったと記憶しています。現在のようにMacのデータベースソフトでストック管理していない頃だったので記憶頼りって事で。

2002年頃にはアディダスもアーカイヴとしてリプロを徐々にリリースするようになってまして、この物件もその一つ。懐かしいので購入しました。ボクの思い出の中のNizzaはキャンバスアッパーなのですが、これはレザーモデル。
改めてトレフォイルのカッコ良さにしびれちゃって購入したのですが、Nizzaやっぱり重いよ…

購入から10年以上が経ちまして、コンスタントに履いていたのですがこの度タンや足入れの補強パーツが溶け出してきたので処分することに。ソールはさほど減っていないし、まだまだ履けるのですがいかんせんペトペトするタンに触ったりするのが不快で。ハイテクスニーカーの加水分解という、定められた寿命を持っていないローテクスニーカーなんですが、こういう罠があったとは。
で、買った当時はデジタルカメラのメディアもまだ高価だった為写真に新品状態を記録しておく事をしてませんでした。今回の物件はよって処分前の姿を写しています。まぁこれも味ってことで。

Nizzaのソール処理はアッパーとソール部分をラバーで覆うようにぐるっと包んでますね。この横からのショットでアッパーとスエードの3本線が覆われている跡がわかります。あと付属のシューレースは割合幅広で、先端がメタルでした。シューホールは全て鳩目。

タンのアップ。トレフォイルのアディダスロゴが縫い付けられてますが、それよりも無惨な剥げ具合に涙。タンラベルの裏には同じく刺繍で3本線はアディダスのものやでというような事が。んで生産はインドネシア。

ハイカットなので足入れをスムースにするためにタブがついているのですが、曲げた部分が小さ過ぎて指入らず。つまんで使えば力入らないし、結局お飾りです、これ。踵のソール部分にトレフォイル+Nizzaのラバー・ロゴプレート。

トゥの部分にはラバーガードが。バスケットボールではよく足踏まれますからこういうのは本当実践的というか、役に立ちます。で、アクセントにもなってカッコいいです。今のハイテクバッシュってこういうのないですけどどうなんだろ?

アウトソールのパターンはスーパースターのヘリンボーンとは違ってエントリーモデルで採用されていたパターンで素材はアメゴム。昔のバッシュの王道。

インソールはブラウンのテキスタイルで全面にトレフォイルとadidasロゴがプリントされてます。

この後ハイカットを買うとは思ってもいなかったのですが、10年経った2012年にまたadidasのハイカットを買ってます…
懲りないな、オレ..トホホ。

2013年12月15日日曜日

M576TGY "Tea Pack Collection - Earl Grey" - August 2013

コーヒーよりも紅茶党。夏以外ほとんど毎日飲んでます。そんな自分からしたら捨て置けない物件。

リリースは2013年8月。ニューキャッスルにあるEnd.では8月13日に御披露目を兼ねたティーパーティーまで催してます。
そのヴィデオがインターネット上で見れるのですが、大量のお客さんを捌く紅茶はこうやって淹れるのかぁと結構面白い発見も。いちいちティーポットで淹れてられないもんなぁ、と。まぁただ、あまり美味しくなさそうに見えますが……


ところで用意されたマグカップは持ち帰り可能だったのかなぁ。画像見た限りでは薄地のポーセリン?っぽくて飲み易そうではありますが、ボーンチャイナだったら欲しいなぁ。セットで販売すればいいのに。

購入した物件はアールグレイをモチーフにしたM576TGY。他にリリースされたのはペパーミントティーのM576TOL、イングリッシュブレックファストティーのM576TBR。

紅茶に関して言えばアールグレイのスモーキーな香りがあまり好きではなく、アッサムやオレンジペコーに低温殺菌牛乳をタップリ入れてミルクティーでがぶ飲みというのが好きなので購入ももちろんM576TBRを一番に指名するつもりだったのに真っ先に予約を受け付けたHanonにマイサイズ無し。ブラウン系という、自分の好物でもあったのに無念。

で、ボクのストックにない傾向のカラーリングであるM576TGYを購入。ハーブやペパーミントティーが苦手なボクはやはりこのM576TOLのカラーリングもちょっと苦手。このモデルだけオーバーレイとアンダーレイのスエード&ヌバックがほぼ同色というのもちょっといただけなくて。毎年秋冬モデルで展開しているオールスエードモデルとあんまり変わらないじゃん、と。

その後しばらくしてEnd.でも予約受付を始めましたがやっぱりM576TBR、真っ先に売り切れてた….

ティーパックコレクションは英国で£119.00で販売されてます。日本でも販売されており、2013年9月にリリース、お値段¥25.200。

ボックスはChicken-7、©2013 New Balance Athletic Shoe, Inc.。ただ、下段に新しい一文が。

The circle R Ⓡ indicates that the trademark is a registered trademark in the United States of America.

って未だに知らない人っているの?フリンビーのニューバランス買える人なんて小銭を持ってるいい年なんだから知ってて当たり前ってか、うーん、これがアメリカなのか….いちゃもんでもつけられたのかなぁ。

物件の出来としてはまぁフリンビーだし、奇をてらったモデルでもないので悪くないと思います。素材もウルヴァリン社製のスエードを使ったり、いつもの安定感がありますし。

タンラベルはこのTea Packオリジナルで実にそれっぽいデザイン。いいぞ、うんうん。

で、タンラベルの裏がまた特別仕様になってまして。A PREMIUM BLEND THAT'S MADE IN ENGLAND NB UN CRU PREMIUM FABRIQUE EN ANGLETERREと刺繍されてます。洒落てるなぁ。

個人的にマイナスポイントを挙げるならば、サイズですか。数年前からハーフサイズ上げてのオーダーなんですが、今回は更にピッタリというか、またもや段々足先に余裕が無くなってるというか。どうしたらいいんだ、もう….
スエードとヌバックという素材から活躍するのは秋冬かなぁと思ってても厚手のソックス、これだと履けないな。

あとシューホール。このモデル、異様に穴が小さい。なんで?紐通しづらかったよ….
そうかと思えば一番最後の穴だけ鳩目仕様。どういうコンセプトなんだろ?

逆にいいなと思ったのはライニングの素材で使われているテリークロス。バスローブなどに使われる吸水性のあるタオル地なんですが、肌触りよくて気持ちいいです。採用にあたってティータオルをイメージしたのかなぁとも思ったのですが、普通に売られているティータオルって平織りだからちょっと違うし。テリークロスはタンの裏側にも使われていて、ちょっと通常の576よりもふかふかしてます。

インソールの表地の古風な英国風イラストはこのモデル共通。インソール自体は英国ニューバランスの基本仕様であるポリウレタンのJD4774/4781。

サイドのNマークはスエード。毛足の整っていない感じのするオールドっぽい処理がとてもこのモデルに似合っています。

これらの写真はすでにシューレースを自分の好みに交換した後撮影したもの。オリジナルの付属品はグレイのコットン製。でも細い。
先端にNEW BALANCEのロゴまで入った、英国産にしては気合いの入ったシューレースなんですがうーん、やっぱり好みじゃない。
他にはスペアのシューレース。これはティーパックを模したパッケージに梱包されてます。凝ってます。あとシューレースに付いてた576の数字が入ったメタル製プレート。これも好みじゃないので箱の中です。

最後に自分が愛飲している紅茶と一緒に。20年くらい前からすでに英国の一般的な家庭が飲む紅茶のティーパックには紐の付いたタイプは姿を消していました。恐らく紐無し>紐有り>茶葉とグレードが上がって購入層も線引きされていたんでしょう。

でも大好きなんですよね、PG。F&Mと比べるのは土俵が違うのでとやかく言うのも野暮ですが、日常飲むのはこれが一番。ユニリーバが親会社になってますが、日本未発売。ある意味F&Mよりも有り難くいただいてます。

2013年12月8日日曜日

M1300PPW - Feb. 2008

まず最初に言いたいのはボクは2008-2009年英国産のM1300、とりわけ第三弾までの物件が大好きだという事。

で、前回がAir Epicだったのでナイキが対抗馬としてライバル視していたニューバランスのモデルを今回はエントリー。


このM1300PPWは英国産1300として2008年春夏用にリリースされています。ニューバランスジャパンでも正規取り扱い品としてカタログに載せてまして、2008年2月発売。ミタスニーカーズでは1月から予約受付していました。

英国産1300と言えば古くはアイルランド製のM1300というのが存在しているらしいのですが、とにかくこの物件のセールスアピールが「UK製として初めての復刻」だったためそれがその後遺恨を残す事に。

だってどう見たって額面通りの「復刻」ではないですもん。米国製が1300CLとしてまぁ王道というか昔の面影をなぞって細々とやっていたのにこれはどう見ても亜流。

だがちょっと待って欲しい。


基本的なディテールは確かに1300をなぞっていますが、カラーリングや素材のチョイスが一癖ある英国流ってところがたまりません。ただ、これ、お値段¥29.400。当時のレートもあったとは言え保守的なファンからはこの値段・ルックスもあって総スカン。某巨大掲示板のNBスレでは罵詈雑言の嵐だった記憶が。決定的に受け入れられなかったのはやっぱりミッドソールのあのパターン。これです。

でもね。

これ、プリントじゃなくてこの一個一個の細かいパーツが圧縮形成されていてこの模様になっているんですよね。よく見るとそれがわかります。触ってみてもわかります。手は込んでいるんです。
それと美しい発色の上質のヌバック。これは1300のポイントの一つですがきちんと継承されているし、そこに目の大きめのメッシュを組み合わせています。

ヒールCRもトランスルーセントなパーツの下にミッドソールと同じものを忍ばせてデザイン的にも調和を図っているし、ライニングのテキスタイルもアッパーメッシュに合わせたワッフルっぽいものを採用、同じようにインソールの表地にも使われています。インソール自体は英国ものでデフォルトのポリウレタンの4774/4781。表のロゴはnew balanceのみのシンプルなもの。
トータル的には「英国にしてはよくやったよ」と誉めてあげたい、非常にいい物件です。全体的な整合性が凄く高次元。

でも売れなかった。

世界中至る所で夏物セールにバンバン登場してました。
かく言うボクもこれらのモデルは買うのがちょっと遅かったってのもあるんですがセールに残っていたのをまとめて購入したくらい。
気に入ってるので結果オーライですが。

モデルのディテールとしてはタンラベルが今は亡き8本線のNBロゴがだとか、ボックスが個人的には大好きなChicken6 ⓒ2006タイプとか。NBロゴに関しては後に5本線ロゴに仕様が変更されるのですが、この8本線は少し小さめでそこが良かったりもします。

米国製のM1300CLに比べると履いた感じは「ちょっと硬いかな?」。ソールではなくてヌバックの厚みやメッシュの素材に依るものですが、履き込んでくると気になりません。あ、でも履き込むとENCAPのロゴが入ってるミッドソールのパーツの色が剥げてきます。素材自体に着色したものでなく、外側からのペイントなので仕方の無いことですが。パリパリ剥がれてきます。

スエードを染めたのは何年かすると退色が始まったりするのですが、ヌバックが使われているこれは未だに買った当時のような色を残しています。新婚旅行にポルトガルに行った際のお供はM860RSだったのですが、帰ってくると日射しにやられて赤みが薄くなってるような感じがしたのですが、このPPWは一週間程ハワイに履いていったのですがこの通り。

パープルスニーカーは大好物なのでこれは非常に嬉しい。

リリースは同時に3色展開で他はM1300GYW、M1300TOW。
気に入ったので珍しく?3色揃えました。

2013年12月1日日曜日

Air Epic #310023-601 - Sept. 2005


エアエピックでトシちゃんカラーキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

たのきんの大活躍をリアルタイムで体験しているおっさんにはやっぱり永遠のマスターピースとも言えるカラーリング。

赤にシルバー。カッコ良過ぎ。ただ、やはりそのカラーが映えるのはコルテツとか先細りのシュッとしたスタイルを持つ物件が一番だと思いますが。

で、これ。当時コルテツで601番カラーを買えなかったリベンジで購入。やっとこれで少し肩の荷が下りたような気がしますってなんだ。

人生ってこうやって一つずつ後悔を潰していく作業なんですね…

リリースは2005年9月。ボックスはJUST DO ITのスローガンの入ったオレンジxライトブラウンのツートンのB10 356 x 171 x 116mm。ボックス生産は中国。このB10ってサイズのボックス、収納にも邪魔にならないし小振りなところも好きだったのに2013年現在ではどこのメーカーのボックスも大きくなってなんだかちょっと残念。
蓋裏のスタンプはこの当時のAir Epicの生産品によく見られたもので、「PA 8A 18 APR 2005」と読めます。お値段は¥10.500。因みに1985年発売のオリジナルはアメリカ製ということもあって当時¥27.000だったそうな。
構成素材はシンセティックスエード&メッシュ。ここで言うシンセティックスエードとはやっぱりフェルトみたい。

2005年1月にリリースされたカレッジパックとほぼ同じ仕様。アウトソール、ヒール部分のみ更に硬いゴムパーツが取り付けられていたり(砂っぽいものが混ざっているような変わったもの)、後期になると無くなっているリフレクターの銀パーツとか、タンのメッシュの仕様とか、まだ悪くないのです。

あんこのないメッシュ素材を使用していますが真ん中にシューレースの通しがなくて縦に真ん中と両側がメッシュの密度の違うものを縫い合わせています。結構凝ってます。
ソールの素材はミッドソールに合成樹脂(ポリウレタン)、ヒール部はエア、アウトソールはゴム。

タグは小さめでNIKEとスウッシュがほとんど重なっていない、Ⓡマークがどちらにもついているタイプ。そこに「AIR」の文字が下に刺繍してあり、誇らしげに見えます。
裏のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARETRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY. SWOOSHⓇ
NIKE, LE TERME SWOOSH ET SON SIGLE SONT DES MARQUES DEPOSEES ET VOTRE GARANTIE DE QUALITE. SWOOSHⓇ MADE IN THAILAND FABRIQUE AU THAILAND

アキレスディップのNIKEロゴはいわゆる”デカナイキ”フォント。このモデルには合っていると思います。
生産はタイランド。1985年オリジナルは最後のアメリカ生産品、2003年から2006年までコンスタントに続いたリイシューはタイ製。そして2012年からVintage Seriesとしてリイシューされている物件はヴェトナム製です。
ボクはこのカラーのAir Epicを実は2足購入してました。一足は半額セールで見つけたので。

で、すでに一足は履き潰して処分してしまったのですが、Air Epicというか、トゥガードにこのチープな素材を使っているナイキのスニーカーというのは使っていくと革と違ってしわにはならずに素材が寄って行くんです。革だと内側にくぼんでいくんですが、これは外側に競り上がっていくのです。これが凄く嫌で。安っぽいと言うか、なんだろうこれ。

で、フェルト?故の症状なのか必ずソールから剥がれてくるのです。ここがソールから剥がれるってレザー素材ではなかなか見ないので素材特有の症状だと思うんですが。雨のときなんかここから水が入ってきて不快この上ない。そんなところを一枚撮ってますのでアップ。

そして残りのショットは最近撮ったもの。もう一足の#601カラーですが、使いだそうと思ってストックを出してきました。デフォルトのシューレースのまま撮影していますが、レースの編み方がちょっと気に入らないので(とは言えこの時期のAir Epicは全てこのシューレースが付属してきました)交換してから使おうと思ってます。

VARSITY RED / METALLIC SILVER

2013年11月24日日曜日

Pre Montreal Racer "4th. Edition" #506192-813 - April 2013

もうそろそろネタも尽きて落ち着くかなと思っていたのに出ました。2013年4月3日に日本では公式にリリースされているPre Montreal Racerの第四弾仕様です。


第三弾が割合色んなカラーリングで毎月のようにリリースされていたわけですが、この第四弾は確か数色のみのリリース。販売地域も日本とヨーロッパ大陸の方で目に入っただけ。英国の著名ショップでも発売になるのかな、とチェックしていたけれど結局リリースされませんでした。ただ似たようなカラーリングの#506192-470というのが代わりに?リリースされていましたけど。

というわけでATMOSで先行オーダーという手段を取ったのですが、ATMOSでも受注受付みたいな形を取ってましたね。あまり売らなかったのかなぁ。そんな物件はお値段¥8.400。この仕様前のPre Montrealはお値段が¥9.500くらいがリテールプライスだったと記憶しているのですがちょっと下がったんですね。でもヨーロッパでは€105くらいで販売されていたので相変わらずちょっとお高い価格設定。

ボックスは08VB16 321 x 200 x 111mmのオレンジボックス。ヴィンテージの筆記体ロゴが入ってます。フタ裏のスタンプを見ると「12291215」。2012年12月29日の検品ですか?ボックス生産は中国。

第四弾の仕様としてはここでいうオレンジのパーツにパンチング処理を施しているのが特徴。目の粗いナイロンですかね?バリスティックナイロンに見えなくはないけど前回の仕様ものと素材の触った感じが違うようなんですが。
で、色合いが蛍光っぽいです。スウッシュとアキレスディップの白パーツはリザード調。

タンラベルは筆記体のNIKEロゴにⓇマークが1つ。タンラベルの裏には"NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN VIETNAM. "。

とりあえず4種類のヴァージョン・リリースの経緯など。

1st. Release Edition / #476717-300 out on Dec. 2011
2nd. Release Edition / #506192-400 out on May 2012
3rd. Release Edition / #506192-100 out on August 2012
4th. Release Edition / #506192-813 out on April 2013

"Vintage"仕様ではないのでミッドソールは黄ばみ加工をしていないんですが、アウトソールは気持ち程度の汚し加工が施されています。ひょっとしてヴィンテージシリーズのアウトソールの余剰在庫を流用してる?アウトソールのパテントナンバーはUS PATENT NO.3793750。

写真に撮るとその色合いがうまく再現出来なかったのですが、実際のスエードの色味はもうちょっと緑がかっています。
Mid Turquoise-Squadron Greenというカラー名からして至極当然なんですが、なんというか、まぁ中途半端な色なんです。ヴィヴィッドなオレンジと対照的。

アキレスディップのNIKEロゴは細身のブロックフォント。蛍光っぽいオレンジが妙にカッコいいです。
ライニングはネイビーカラーの合皮。
ヴィンテージ仕様ではないので変えてくるかなと思っていたヒールカップはそれまで同様芯の入っていないやわらか仕様。だからと言ってスニ好きの諸君は踵潰して履いちゃ駄目だゾ。

インソールは何故この色をチョイスしたんだ?と若干の驚きを隠せません。不思議。インソールの表地はおそらくストレッチナイロン。
インソールの表地の素材も頻繁に仕様変更してますね。割と履き心地に直結するパーツなのに同じモデルでこうも頻繁に変えてくるとモデルそのもののアイデンティティーにも関わってきそうですけど。

シューズ生産はベトナムでした。

Total Crimson-Sail-Mid Turquoise-Squadron Green

2013年11月17日日曜日

Pro Model II #34846 - circa 1994

1994年に購入したプロモデル。この時期としては割合珍しい物件だったので(世の中はハイテクスニーカーが旺盛を極めていてオールドスクールなスニーカーは死に体だったので)購入したのですが、今見返すとうーん….


しかもこれ、MADE IN KOREAなんですよね。正直この国の製品は全般的にクオリティーがあまり良くないのでなんかどうでもいいというか。

今でこそアディダスはフランスメイドが珍品というか、マニア垂涎なんて持て囃されてますが、ボクが中学の時はスーパースターはフランスメイドだけ(価格は¥15.000でした)、その後は物価の安い東欧>アジアとアディダスはナイキ同様労働力の安い国での生産を主力としてたので、恐らくクオリティーよりもコストを重視してる企業だと思われます。アパレルなんか特にそうでしょうね。数年前におむすびマークのアディダスのショーツを買った時に日本製で逆にかなりびっくりしたくらいですから。なぜ?と。

まぁそんな話はさておいて。

この物件。1990年代は個人的にはハイテクスニーカー全盛の世の中に背を向けてストックしてあったアメリカ製のコンバースのオールスターとか、コルテツ、フランスのパラディウムなどを好んで履いてました。その余韻でこのプロモデルを購入したのですが、ハイカット部分の分厚いパッドとか、タンの分厚いパッドとか、ちょっと勘弁して欲しいなぁと内心思ってたりも。まぁ当時このクオリティーでリイシューっぽいプロダクトが成り立っていたという生き証人として見て下さい。

2013年にアディダスオリジナルでリイシューされているプロモデルはボクが購入した2012年製グランプリ・ヴィンテージなどと同じようなレザーが使われていますが、これは光沢の無い、しわ加工のレザーが使われています。当時はこの革のチョイスを気に入って購入しました。この柔らかい革は履いていくうちに起きるクラッキングが少ないという利点があるので。
革は好きだったからちょっと勿体無いのが正直なところ。

で、購入したのは近所のお店。セールで確か¥5.800くらいだったはず。2013年のリプロはアメリカ公式サイトで$78.00で販売されてますね。

2013年ものとルックスは随分違います。2013年ものがスーパースターのハイカット的な佇まいなのに1994年製プロモデルはどう見たって派生モデルというか、亜流な感じ。ぼてっとしたスタイルからも今イチ感ありあり。これはRUN DMCがスーパースターを履いてそれを見たヤングスターが真似しだす→アディダス売り上げ急上昇でホクホク→じゃあとりあえずそれっぽいのじゃんじゃんリリースしちゃう?って流れの時だったのでしょう、恐らく。その後RUN DMCのシグネチャーモデルもリリースされていますが、やっぱりこんなボテッとした感じのモデルでした。

そしてサイドにPRO MODELの表記無し。やる気なし。

ライニングのパッドの分厚さのせいもあるのでしょうが、サイドのくの字のステッチが凄い角度&深さで入ってます。これ、時代に依って角度が違うみたいですね。うちに分度器あったらチェックしたのになぁ。

ライニングの素材は割合毛足の長い素材が使われてます。インソールも同じような素材が使われているのでプリントのインクが乗らないのか、アディダスロゴが剥がれてました。

タンラベルは昔懐かしいフランス時代っぽいラベルがプリントされてます。この時代トレフォイルを使ってる事も珍しかったのですが、織りネームでなく、このプリントってところがヴィンテージ風味を出していて目をひいたのです。

で、2013年1月にセールでJD Sports別注のBasket Profiを購入した際に比較してみようと引っ張りだしたのですが、唖然。
なんと、タンが溶け出してベトベトに。タン自体でなくて表面の加工がベトベトなのです。
他には3本ラインやアキレスディップのパーツに使われたトレフォイル部分、要はここでブルーのパーツがクラッキング、塗料溶け出しという具合に経年劣化。ローテクスニーカーなので概ね大丈夫と思っていたのに正に寝耳に水。こんな感じでやられるか!と。
こ、これがコリアンクオリティー?

タンはもともと全体と同じホワイトだったのですが、なぜかいい案配のアイボリーに変色までして。
洗剤等で奇麗に拭き取ろうと試みるもベトベトがとまらないので結局処分することに。

ボックスはトレフォイルが懐かしい時期の購入だったので、同時期に購入したスーパースターと違ったようなうろ覚えの記憶とともに、このボックスにも喜んだ記憶が。
箱の側面に通気口の役割の?穴が空いているのですが、もともと固い紙ではないのでこんな風に潰れた感じに。ボックスには型番を示すものが一切無いので記録出来ず残念。

足入れの部分を上から見たところ。パッドのブ厚さとライニングの素材、そしてハイカットという出で立ちでバッシュではなく、冬用のハイカットブーツのような錯覚さえ起こさせます。夏なんてとても履けないだろうなぁ。

で、冒頭の引っ張りだしてきたきっかけを作ったJD Sportsのみ取り扱い(本当か?)と謳っていたProfi (2012 Fall/Winter)と並べてみました。幅が若干細くなってライニングも気持ち程度のパッドというオールド仕様のProfi。紐を通すシューアイレットの革の間隔もキチッと履かないだろうという前提(前述の時代背景の為)のPro Modelでは広く取られています。

処分前にせめてエントリーでもしようかな、と。インターネットが栄える前の1990年代の物件なんてなかなか検索しても見つからないだろうし、世界の誰かの目にとまれば幸いです。

2013年11月10日日曜日

Oregon Waffle Leather #313544-071 - Oct. 2006

冬が来る前に箱を開けて空気の入れ替えをしようとお天気のいい日にストックを引っ張りだしていたら出てきました。
データベースにも記録し忘れていたので自分の頭にもありませんでした。2006-2007年辺りに購入したものはプライベートでバタバタしていた頃でもあったのでやっぱりきちんと管理出来ていなかった。
スニ好きとしてあるまじき行為。猛省します。


で、これ。

リリースは2006年10月。オレゴンワッフルはこの前後にいくつかリリースされています。なぜこの物件なのか?そしてなぜこの時期だったのか?は謎ですが。ワッフルレーサーIIが2005年に大量にリリースされていたのでその流れでしょうか。その割にはマニアック過ぎるんですけど...Waffle Trainerをリリースして欲しかった...
ナイキジャパンのフライヤーが付いていたので日本国内で購入したものでしょう。リリース当時の価格は¥11.550。オールレザーでこの値段は良心的。


Oregon Waffleのオリジナルは1973年にリリースされています。ソールの造形を見たら納得でしょうが元々は陸上のクロスカントリー用に開発されたもの。とは言え、競技にもトレーニングにも使えるようなオールラウンドなモデルであり、このワッフルソールの成功でナイキは一躍大企業になっていくわけで。

出自がそんなわけでこれを街履きとして使うにはちょっと苦しいと思いますが。

ボックスはオレンジとライトブラウンのツートーンタイプ。C18 330 x 225 x 116mm。ローカットのランニングシューズには若干大きめのサイズでして、ボックス生産は台湾。

ボックスの蓋裏を見ると「06130611」とスタンプ。2006年6月13日ですかね、検品は。

オリジナルとしてリリースされた物件はアッパーがナイロンでしたが、このモデルはレザー。シュリンク加工を施した牛革が使われています。
そして珍しいなぁと思わせるのがトゥガードやヒールカップ、スウッシュといったパーツにはヌバックが使われているのです。ナイキでヌバックってランニング・トレーニングシューズでは珍しいチョイスですよね。

しかも。
ナイキにしてはいい素材を使っているのでしっとりとした高級感すら漂ってます。

タンラベルはブロック&イタリックのNIKEロゴにオレンジスウッシュ。Ⓡマーク無し。タンラベルの裏のお品書きはなんと!このモデルオンリーだと思われる文面が。

ONE MORNING IN 1971, BILL BOWERMAN WAS STRUCK WITH A GREAT IDEA, SITTING DOWN FOR BREAKFAST, HE SAW HIS WIFE'S WAFFLE IRON AND ENVISIONED USING IT TO CREATE SOLES FOR HIS SHOES.  A FEW RUBBER CHIPS AND SEVERAL ATTEMPTS LATER, BILL SUCCESSFULLY MADE WHAT BECAME THE "WAFFLE SOLE". TESTING THE IDEA ON ATHLETES, THE SHOES PROVIDED LIGHT-WEIGHT TRACTION FOR RUNNERS EVERYWHERE. IN 1973, THE WAFFLE SOLE WAS SOLD TO THE WORLD AS THE "OREGON WAFFLE".

要はワッフルソール開発秘話なんですが。このモデルにナイキは誇りを持っているんだろうなぁと思わせるニクい演出。

マスタードカラーのスウッシュ。渋い、渋すぎる。少なくとも高校生が自らチョイスするようなカラーリングではありません。おっさんが気負わずに何気なく履いているのが似合いそうな、優良物件。

アキレスディップのナイキロゴはブロック&イタリックフォントで刺繍。
横から見るとアキレスディップのパーツがかなりアキレス腱寄りに反っているので「履いているとアキレス腱が擦れそうだなぁ」なんて思っていたんですが、実際履き始めてみるとそんな事はなく。

あ、ライニングは合皮です。普段ですと「アッパーとかいい革使っているのにここは合皮かよ」と毒を吐いてしまうところですが、この物件に関しては違和感無いんですよね。若干の重い光沢を持ったレザーに対してマットな質感のPUレザーだと思うのですが、よく馴染んでいるのです。
あとシューレース。

基本ボクは気に入った日本製のシューレースか、生産中止になったニューバランスのシューレースを色を合わせて交換するのが常なんですが、この物件に付属してきたシューレースは色が凄くいいのです。ナイキでシューレースがいいって口にしたのはこれが初めてだったりして。

生産はタイランド。タイ生産品に一時期付属していたリサイクルペーパーで作られたシューキーパーが同梱されていました。

BLACK/CHUTNEY-NET

2013年11月3日日曜日

Challenger (VNTG) #359695-211 - August 2009

追悼岩谷時子。


美しきチャレンジャー。古いです。もう誰も知りません。ボクもリアルタイムで観てません。岩谷時子/筒美京平作の主題歌で知ってるくらい。堀江美都子の歌声が素敵です。

そんなチャレンジャー。以前エントリーしたバミューダと同じデザインを基に、改良を加えられて1979年にオリジナルがリリースされてます。キワモノ感溢れたバミューダと違ってより現実的なブラッシュアップ(トゥガード、ワッフルソール等)がなされた、ある意味安心の物件であります。
なのにオリジナルは短命。わずか一年ちょっとでディスコンになった模様。なんで?地味だから?

そんなチャレンジャーのヴィンテージシリーズでのリプロ。ちょっとびっくり。確かこの頃はまだあのナイキの稼ぎ頭のエリートもヴィンテージシリーズ化していなかったはず。なのでなぜこれが選抜されたんだ?と。変な力が働いたのか?とか、だったら次はTerraとかマリア来るのか?とか、まぁ邪推もするわけで。結局来なかったけど。

アウトソールはワッフルで、ヴィンテージ・リプロなので気持ち汚し加工が入ってます。ただ、最初の頃の遠慮無さが鳴りを潜めて随分おとなしい加工に落ち着いてます。アウトソール中央部の文字は「US PATENT NO.3793750」。ミッドソールは単色ですが、2層ですが、前足部は1層で、真ん中辺りから後足部にもう1層ソールが重なってます。同じ2層、同じような生い立ちのBermuda Vintageとはソールの合わせ方が逆ですね。チャレンジャーはアウトソール寄りの層のパーツの方が小さいです。このアッセンブルの違いはなんなんだろ?

これがリリースされたのは2009年8月。ボクは英国のsize?で購入。£57.00でした。

ボックスは08VB18 - 330 x 225 x 116mmという、ヴィンテージシリーズお馴染みのオレンジボックスなれど、大きさがでかい。ハイカット入ってるやつだよね、これ…

ボックス生産は中国。で、フタのスタンプなんですが、あれ?「03141215」って…???

いつものように考えれば2012年3月14日になりますが?えっと…どういうこと?

確かにボクが購入したのは2012年7月。ボックスの日付と購入時期は違和感ありません。でもサイトでこの物件を発見したのは確かに2009年なんですよね。ナイキが3年もコンスタントに生産し続けるわけないし。しかもこんな好事家しか買わないような物件ですよ。
size?でも一度姿を消したので在庫が無くなったのかと思ったらまた出てきたので売れ残り出たのか?と急いで購入したんですが。

この辺り、ちょっとボクにはわかりません。

というわけでタイトルの日付もとりあえず最初に見かけたリリースである2009年8月にしています。

Bermudaの時も書きましたが、スエード、メッシュ、ナイロン素材を効率的に配置することで耐久性、軽量化を両立してます。よく出来てます。デザインも好き。

生産はベトナム。

ナイキにしては地味目な配色ですが、なかなかどうして。
アッパーのメッシュは目の粗い、通気性だけ考えればかなりのもの。ホコリ舞う環境だとメッシュを通してソックスがかなり汚れそうです。参考に上げたショットでもよく見れば裏地の白いナイロンがメッシュの粗い目を通して見えますもん。

タンラベルはブロック&イタリックフォントの黒文字ナイキロゴ+オレンジスオッシュⓇ。一般的なデザインのものですね。タン自体はスポンジも入っていない、極薄のナイロンのみ。

タンラベル裏のお品書きは"NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN VIETNAM. "。

インソールの表地にはNIKE+スオッシュロゴが上下合わせの対になってカッコ良く配置されてプリントされています。1970年代-80年代のある時期のナイキ製品にはこういった仕様のモデルがいくつかあったのを覚えています。なのでこのチャレンジャーのインソールを見た時に思わず懐かしさを感じずにはいられませんでした。「あぁあったあった!」と。で、我が家にあるナイキのストックでこのインソールを採用しているモデルは現状ではこれだけです。

ライニングも合わせるようにほとんどあんこの入っていない、昔のスニーカー仕様。ライニング素材は横のスオッシュ同様合皮ですかね、これ。

アキレスディップのNIKEロゴは幾分細身のブロックフォント。アキレスディップのパーツにヒールのスエードが覆い被さって縫製されています。

履き始めるとやはり軽さがかなり体感出来ます。個人的にはPre Montreal Racerよりも軽く感じます。そして履き易い。トゥの少し丸みを帯びたデザインもラブリーで好きなんですよね。履き潰した時にまた欲しくなるようなモデルです。その時はリプロ、簡単に手に入るかなぁ…

Dark Russet/Sail-Black