2013年2月26日火曜日

California 78 OG Vintage #TH110N-0442 - August 2011


カリフォルニアとは最も心理的に遠い雪国からこの物件をエントリー。

いつかまたCaliforniaへ旅行するときはこのカリフォルニアを履いていきたい。ボクのささやかな夢であります。

そんな小さな願望は例えばバミューダ諸島へ行くときはナイキのバミューダを履いて短パンもいわゆる”バミューダ”で決めたいとか、サクラダを履いて桜田門の駅で写真を撮りたいとか、こじつければキリがありませんけど。

で、カリフォルニア。いい出来です。大好き。

これはヴィンテージと名称に付いたファーストモデル。2011年秋冬物として8月に発売されています。その中でもオニツカの由緒正しきカラーリング。お値段は¥9.975でした。ヨーロッパの方では日本よりも少しリリースが遅かったので手に入れられるうちにと国内で定価買い。生産国はヴェトナムです。

オリジナル・カリフォルニアは1978年に発売されたオニツカタイガーブランドでは初のナイロンメッシュ採用シューズでした。

シンプルながらもジョガーの痒い所に手が届くような仕様で、要望が多かったらしい夕方から夜のランニング時の後ろから走ってくる車に注意喚起出来るリフレクターをヒール部分とアキレスディップ部分にスエードの上から貼り付けてあります。

他には硬さの違うEVAを重ねたミッドソール構造、踵まで包み込むようなアウトソール。この踵のアーチ、これ、車の運転してる時凄くいいんです。アクセルを踏むときの支点になってスムースに足が動くので。意外な発見。案外ドライビング・シューズとして愛用してるユーザー多かったりして。

21世紀の現在から見れば確かにハイテクでもなんでもない半世紀も前のモデルですが、無駄を削ぎ落としたある意味究極なスタイル。

これら”ヴィンテージ”モデルは名の通りヴィンテージ加工が施されてます。ソールの経年変化からくる黄ばみ、ナイロンメッシュのしわやざらつき感など。そういう加工は他のヴィンテージリイシューもの、特にナイキと比べるとこだわりが一層強い印象。30年前のデッドストックですとしれっと言っても通用しそうなくらい。

ライニングはオニツカではよくある、ヘリンボーン織りのキャンバスってところもいい。実にクラシック。しかもここのパーツにもしわがよってる辺り、全体的に統一された仕上がりがぬかりありません。

クラシックリイシュー・プロダクトとしてはかなりの高得点の物件です。お勧め。

まぁでも誉めてばかりでは面白くないので個人的にマイナスポイントをいくつか。

まず紐。通常ものより若干幅が細いのですが、これがいただけない。やっぱり換えて使ってます。

あと実用性とは関係無いのですが、甲が低いモデルなので玄関に置いてあると「とにかくデカく縦長に」見えます。足の大きなボクのなんかそりゃもう「えっ!???」ってくらいに。思わず二度見するレベル。

ボックスはいつものオニツカのUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120タイプ。蓋裏にはマイクロパックのステッカー、お品書きが同梱されています。

肝心の履き心地はと言えばまぁ普通のズックという印象。これは悪い印象ではなくて、このスペックのものとしてはきちんと作られていて凄くいいのでは、と。

これがきっかけになってボクはどんどんカリフォルニアを購入してしまうわけで。2012年はなのでカリフォルニアとPre Montrealばかリ買ってた一年でした。






2013年2月19日火曜日

M1500PSW - August 2011


うーん、美色(惚れ惚れ)。

2011年7月初めに英国で予約受け付けを開始、夏に販売されたM1500シリーズです。日本ではNB Japanも取り扱って11月上旬発売になってます。日本での定価は¥25.200。ただしボクはこれを半年遅れて半額セールで購入したんですが(テヘペロ)

というのも個人的な感覚なんですが、ニューバランスUK物、ちょっと前からサイズがちょっと小さくなってる気がするので買い控えが起きているのです。最初に「あれ?」と思ったのが2010年春夏モデルにしてとりあえず今のところ英国生産最後の#1300モデルとなっているM1300BGBを購入したとき。いつものサイズをオーダーしたのですが明らかに小さい、きつい。

次にM1500UKG。きつくはないけれど今までの同じサイズの1500よりは小さく感じます。そんななか576だけは安心して買えていたのですが、2012年3月発売のRoad To London Pack - M576IVは明らかに小さいし、きつい。これからはニューバランスはハーフサイズ上げて買おうと思ってもそのサイズが色んなところになかなか置いていないのがまたなんともはや。地方暮らしの苦労です。東京で暮らしていたら気になったらちょっと上野や青山のNB Shopまで足を運べるのに。そうこうしていたらネットで早々に半額セール品を見つけたのでとりあえず飛びついたってわけでして。並行輸入品ではなくNB Japan正規取り扱いのフライヤーがついてたのにひょっとしてこのモデル、人気無いのか?

閑話休題。

M1500と言えばこの前のシーズンモデルまでインラインモデルはシンセティックヌバックを使ったものがほとんどだったのですが、このモデルは天然スエード(ウルヴァリン社製!)を使っているのでその発色の美しさがキモ。でも天然素材はパープル部分だけで刺し色のブラック・パーツ、ホワイト・パーツはやっぱりシンセティック•パーツなんですけどね。

今回のシーズンモデルは2色展開。もう一方は赤(M1500CSW)ですが、思うに、この赤は2010年12月18日にリリースされたColette別注のM1500がカラーリングのベースになってるような気がします。Coletteのモデルのほうが別注だけあって贅沢な仕様だったし、多色使いでしたが。

片やこちらはベースになったのが1990年代後半にリリースされたM1500PWなのでは。カラーリング、丸かぶりです・・・
なのにM1500PWの方はパーツ構成は全て天然物なので今回は明らかにダウングレード………

ボックスはChicken7 ⓒ2011型。国内流通ものを購入したのでもちろんサイズ表記ステッカーはUS, JPNの2タイプ表記。

メッシュは「金網ですか?」的なメタリック感のある、触った感じはヤスリみたいなもの。メッシュ・パーツをM1500SNSみたくエアフローメッシュにすれば随分ポップ度も上るのにちょっと残念。

ライニングは1500によく使われる起毛風テキスタイル。インソールはSL-1ラストのいつものポリウレタン4774/4781ナンバリングが採用されてます。表貼りはグレーにちょっとベージュがかった色のテキスタイルで、ロゴは"new balance"だけなのでなんだか中国製の偽物臭が漂っていてちょっといただけません。せめてNBロゴに三角形がかぶっている往年のロゴにして欲しかったところですが、いつものようにインソールを交換して履くのでまぁいいか。

NBロゴは5本線に変更されて数年経つのですが、なぜかこのアウトソールのNBロゴは未だに8本線。

発色の美しいパープルのスニーカーは大好物なので自然に履いている機会も多いのですが、これもご多分に漏れず夏から秋にかけて結構使ってました。



佇まいがエレガントなモデルなんですが、かと思うとスエットパンツにも意外に合う不思議なモデルです。








2013年2月12日火曜日

CM1500BO - July 2007


2007年7月に発売されました、秋冬向けのニューバランス・ジャパン先導の限定モデルです。実はこれがボクの初の1500なのです。それまで1500ってあんまりカッコイイとは思わなかったもので。

このモデルはNB Japanの正規販売品であり、当時のサイトの説明には”ヨーロピアンテイストの色調とレザー素材を強調したBOカラー。ヘリテージモデル「1500」をベースにUKテイストで演出した新色登場。”と書かれているようにフリンビー産を意識したであろうカラーリングがキモになってます。ボクもこの色合いに惹かれて購入しました。トゥのスエードに使われているマスタードカラーが実にいい案配です。

あとアッパーに使われているオイルレザーっぽい感じもいい。トータル的には合格点なのです。

ちなみにリテールプライスは¥16.590でした。

ただ、やっぱりというか、これ、MADE IN CHINAなのです。色合いは凄く好みなのですが、スエードが粗くて安っぽいとか、紐があまりよくないとか、インソールが好みじゃないとか、タンのパッドが厚すぎるとか、まぁ色々あるわけです。

ともあれ物件の説明など。

ボックスはライトブラウンのNBロゴが大きなもの。まだ8本線のロゴです。で、靴に付いているフライヤーの多い事!別注でもないのにこんなに付属しているのはボクの購入したものでは後にも先にもこのモデルだけです。

AEGIS(エイジス)いつも清潔


マイクロシールドプロセスは革命的なAEGIS(エイジス)ポリマーテクノロジーを採用しています。半永久的に効果を発揮する抗菌保護バリアを素材の内部に加工。バクテリア、菌類、臭いに対して抗菌効果を発揮


凄いなぁ、こんなの採用してるんだと当時は驚いたものです。ちょっと調べるとEPA(米国環境保護局)の認定番号を受けた素材なんですね。でもアメリカメイドのニューバランスで採用されているのは見た事無いなぁ…

他にはインソールのPOLIYOUに関するフライヤー。POLIYOUってデュポンとかが開発したのかと思っていたらこれ、台湾の会社が開発、特許取得しているんですよね。


ボクはこのPOLIYOUが大好きでして、特にPOLIYOUにピグスキンの表地を貼付けたニューバランス謹製のインソールRCP-260がことのほか大好物。生産中止になって数年経ちますが、直後に8ペアほど買い漁ったのでまだ安心。とは言えこれが全て駄目になったらこの台湾の会社に連絡とって買おうかなぁ。
ちなみにこのPOLIYOUのインソールの表地には「NEW BALANCE LIMITED EDITION」とプリントされてまして、随分サラサラな表地がちょっとボクの好みではありません。

アウトソールはアメゴム。タンには「NEW BALANCE 1500 LIMITED EDITION」と刺繍されているのですが、このフォント、あんまり好きじゃないんだなぁ….
アッパーのレザーはオイルドレザーかな?と思ったのですが、その割にはパサついているというか、なめし加工のクオリティーが低いと言うか、「あんまりいい革使ってないなぁ」としか言えません。色味はいいのに勿体無いです。

ラストは通常1500はSL-1なのですが、英国1500のそれよりも幾分幅広な印象。

これが初1500だったので正直「なんだこんなものか」とも思ったのですが、そこで1500を買わなきゃいいのに「ならフリンビー1500はどうだ?」と買い始めたら発色の美しいスエードや違った履き心地にすっかり魅了されたわけで。個人的にアッパー部分はスエードよりもソフトレザーを使ってくれた方がよりフィットするので好きなんですが、1500に関しては美しさが先立ってスエードでもいいやと思ってしまう自分がいます。例:M1500SNS circa 2009

で、これ以降1500シリーズは英国産しか買わなくなったわけで。



2013年2月5日火曜日

Waffle Racer II iD #312246-992-00 - Aug. 2005


前回Size?別注モデルと並べた写真をアップしたので今回はその片方のモデルをエントリー。
一部は以前.Macのサービス上でブログで書いたものを再び引用しています。ローカルにもデータ残しておいて良かった。

Size?別注のおかげで半ばどうでもよくなってしまったこの物件、2005年にNIKE iDでカスタムオーダーしたWaffle Racer IIです。

オーダーしたのは2005年のお盆明け。その少し前、8月上旬からサイトにリストアップされていたのをしばし考慮の上オーダーしたのですが、いかんせん、オーダー後の対応が悪過ぎ。オーダー完了メールはきちんと届かないわ、一日のオーダー数を制限しているにもかかわらず、納期が遅れに遅れてほぼ倍の納期(通常は3-4週間だそうです)かかりました。遅れる際にはその旨のメールはいただいたのですが、そこだけキチンとするか?という感じ。

後日談もありまして、その後懲りずにもう一足オーダーしたのですが、再び納期が遅れるメールが届きまして、その時は一ヶ月〜二ヶ月くらいかかるとか、はっきりした納期は未定とまで書かれてあったのでキャンセルしちゃったのです。その対応に嫌気がさしてその後数年ナイキ製品は全く買わなかったくらい。まぁ今もナイキジャパン経由のプロダクトはあまり買っていません。買うのはサイズの問題もあるのでヨーロッパのお店からですね。

配送はクロネコが担当していまして、パッケージはiD専用ボックスと、それにピッタリの段ボール箱に包まれての到着。箱の横にはエンボス加工された「NIKE iD」の文字。

内箱は折が入った二重仕立て。そして内側には付属のシューバッグと、同素材のベロアっぽいものが貼られています。無駄にゴージャス。

そして通常の箱と違っての引き出しタイプ。開けるとこんな感じに。スニーカーの紐が当時のナイキにしては珍しく、全部穴に通されているのに驚き。無駄に丁寧。

付属のシューバッグには「individually designed」の文字。NIKE iDのキャッチコピーでもあります。昔のナイキにはこういったタイプのコットンのシューバッグが当たり前のようについてきたんですけどね。

横から見るとわかるんですが、これ、通常のタイ生産のインラインモデルよりも甲の高さが若干低くなっていて、幾分スマートに見えなくもないです。ただ、やっぱりSize?別注のほうがシルエットが美しいんですが。


swooshは天然革皮だったりしてなかなか素材はちゃんとしています。インラインモデルがアッパーのナイロンの上にフィルムみたいなものを重ねて光沢を出しているのに対して、こちらは素材自体光沢のある、薄くて柔らかいものを使用。無駄にコストがかかっているわけでもなさそう。


でも今となってはSize?別注の方がお得感もあって作りもしっかりしてるんですが。

アキレスディップのナイキロゴは通常の筆記体と同じもの。カスタマイズシューズですので他のオプションとして好きな文字を6文字まで入れる事も出来たのですがボクとしては別注カラー?てな感じを出したかったのでそのままナイキロゴにしました。

Swooshは細目。Size?別注がデカスオッシュで出して来たのを見た後ではやっぱり….

Size?別注とはステッチなどの入り方も全く違うので履くと更に感じるのですが、本当別モデルのようです。特に踵部分の処理。
この頃のモデルは踵の中心部分に補強用のスエードが縫い付けられただけの仕様ですが(ここで両サイドのアッパーを縫い付けたのをカバーもしてるのでしょう、恐らく)、Size?別注のはヒールカップも入っていないのにあたかも入っているような、スエードパーツでカバーされています。しかもアキレスディップのパーツの上に被せての縫製。もちろん毛羽立ち全開。こっちの方が数倍カッコいいです。


タグもまたかっこ悪いんです。横幅の無い、Ⓡマークの無い、eの文字がSwooshにかかっているタイプ。織りネームの裏には通常の

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE
TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

ではなくて、2005年リリースのNike Originalと同じ

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN CHINA

という文字が刺繍されています。




ライニングはワッフルのような凸凹加工された繊維が使われていて、適度にパッドも入って柔らかい事から快適な感じもうかがえるのですが、イコールフィット感ではないところがミソ。この素材は2004年モデルのAir Epicにも採用されています。

個人的な感想としてはこの辺りにリリースされたWaffle Racer IIは他のスニーカーと同じサイズでもつま先辺りがキツく感じるのでハーフサイズ上げてのオーダーです。ちなみにiD、32cmまでオーダー可能というから凄い。で、届いたのはまぁこのサイズでよかったかな、と。Size?別注も同じくハーフ上げましたが大きすぎるほどでもなく、余裕あるな、という履き心地。

インソールはインラインモデルに付属しているものとは別物が。裏返すとSwooshだけで、「ANATOMICAL」という文字が見当たりません。コストダウン?Size?別注はインソール直付けですがそれで十分じゃないかなぁ、このモデルは。

同梱されてきたのはシューバッグと黒地に金文字のフライヤー。フライヤーは一見ゴージャスですが、書いてある事はなんて事も無い「30日以内の返品可能」という旨の英語表記。しかもアメリカ、EU圏内ではサイトから申し込めるというのに日本はカスタマーサポートにメールするしか方法が無いらしく、メールアドレスしか記載されていません。

前回ボロクソに言ったシューホールの数の違いに寄るブサイクっぷり。こんな感じ。

インラインモデルのWaffle Racer IIはタイ生産だったのにこのiDモデルは中国産。届いた時に一番がっかりしたポイントはここ。

比較したsize?別注も中国産ですが仕上がりの違いにちょっと驚き。



ともあれ、未だにあまり履く機会のない物件となってしまってます。送料込みで¥13.000近くしたというのになんだかなぁ。Size?の別注、この半額じゃん….