2012年12月24日月曜日

Sakurada Vintage Limited Edition "Tokyo Olympic" #D20PK-0123 - August 2012


オニツカのモデルは今でもいくつかは覚えていたつもりですが、このサクラダというモデルは最近知りました。こんなモデルあったんですね。

ボクの中ではオニツカの最高傑作はカリフォルニアとモントリオールだと思っているんですが、どうなんでしょうか、世間的には。
やっぱりメキシコ66なのかなぁ、うちの母親も履いてるくらいだし。

まぁそんな影の薄いサクラダを今回はエントリー。

日本で現在発売されているサクラダは全般的にナイロンアッパーにシンセティック・スエードという、見てくれ・素材共にあまり高級感のない、いわばエントリーモデルといったポジションみたいです。値段もそこそこで抑えられてるし。ルックスはナイキのエリートにヘリンボーンソールをつけたようなありふれた出で立ち。ってかこれだったらエリートとかコルテツ買うよなぁ、普通。

とにかくあまりにも華がない。



サクラダのオリジナルは1981年に開発されたものがベースらしく、それを多少アップデートして再リリースしているようです。

ですが、これ。

同じようで全くルックスが違います。ゴージャスです。かっこいいです。

このモデルは2012年8月にヨーロッパで販売された限定モデル。モチーフはこの年なら当然のオリンピックで、3色展開。
日本人ですのでこのカラー一択ですよ。

これは1964年の東京オリンピックモデル。だからと言ってこの年にリリースされたとか使われたとか、なんて小ネタもなく、カラーリングの解釈でしょう。
他には1912年のストックホルムオリンピック(水色ベースに黄色ライン#D20PK-4204)、2000年シドニーオリンピック(紺にグレーライン#D20PK-5099)が同時リリースされています。

ヨーロッパ限定リリースみたいですが、英国のメジャーなスニーカーショップでは扱っていないようなので、大陸の方だけでのリリース?で、リテールによってこの限定ものに対する呼称が違ってるのも「?」。
ドイツのショップでは“Olympic City” Vintage packと呼んでますし。流通がマイナー過ぎて情報が行き渡っていないとか?

ここ最近のオニツカのボックスには上蓋の裏に小さな乾燥剤、そしてヴィンテージリイシューものには、フランス語、英語、日本語の順番で書かれたその加工に対するお品書きが同梱されています。

アッパーはしわの入ったシボ革が使われていて、トゥ、ヒール、シューレースのパーツにはちょっと赤みの入ったグレーのスエード、アシックスラインには褪せたような赤のスエードが使われています。非常にいい仕上がり。

踵のスエード部分にオリンピック都市名(ここではTOKYO)がエンボスされてます。で、それに付随するようにインソールの踵部分にそれが行なわれた年号がプリントされています。そのインソールは直付け。

ソールはコルテツと同じヘリンボーン&3層構造で、土踏まずの部分がえぐれてカッティングされているので履いた時に足のシルエットがとても奇麗に見えます。


ヨーロッパでは大体€99くらいで出回っています。生産はヴェトナム。

履き心地としては同じサイズなのにカリフォルニアよりも甲の辺りが低いというか、タイトな感覚。ライニングの素材がカリフォルニアがコットンのキャンバスっぽいヘリンボーン織りのものに対し、こっちはそれよりも滑りにくそうなテキスタイル。

シンプルながら革の素材、モデル自体のべっぴんぶりですごく上品な仕上がり。特にヒール部分のスエードパーツの造形がとてもカッコイイ!ともあれ春が待ち遠しい一足です。



で、今年はこれでおしまいとなります。なのでクリスマスっぽい?カラーリングの物件をエントリーしました。皆さん良いお年を。

I Wish You A Merry Christmas & Happy Holidays!!







2012年12月18日火曜日

Air Magma Leather Pack "Limited Edition for Select"/#370921-201 - 2011 Fall


2011年秋冬モデルとして発売されたAir Magmaのレザーモデルです。通常Air Magmaはスエードアッパーなんですが、プレミアムタンレザーに変更して装いを新たに"Limited Edition for Select”扱いで販売してました。

お値段は日本では¥14.700くらいで大体販売されており、英国では£85.00でした。

2011-2012の豪雪でSunotore 72が全く役に立たないで戦線離脱、そこで早くも2012年の冬からサブで使えるブーツを、と物色していたらこれを発見したわけで。

2012年春にsize?で在庫半額セールでこれを見つけて購入。問題はサイズだったのですが、何があったのかUKサイズとUSサイズを勘違いしてオーダーしてしまい、大きいのが届いたのですが、履いてみたら厚手のソックスとの相性バッチリ。購入の際はスニーカーよりも大き目をお勧めします。

ボックスはヴィンテージリイシューに使われるオレンジボックスではなく、08NSW20 370 x 235 x 130 というちょっと大きなタイプ。
普通の段ボールっぽいのですが、色んなナイキのカテゴリーのマークが全体を覆うように薄くプリントされています。

で、箱の内側には06021105という数字のスタンプが押されています。

プレミアムタンレザーという事で「勿体無い」と感じる向きもありますが、値段から言えば酷使してなんぼの感覚。表面がツルツルしているレザーなのでちょっとの水だったら問題ありません。オイルレザーではないので使って行くと酷い事になりそうですが...

で、早速使っていますが、見た目の重厚さとは裏腹に軽いブーツなので結構楽です。エアユニットはどうやらヒール部分だけのようですが、履き心地もいいし、ハイカットのくるぶし周りには厚手のパッドが入っていて、これが暖かいし気持ちいい。

ただ、ソールの素材からかシャーベット状や水分の多い雪の上では結構滑ります。グリップが効かなくなるっていうかな、ソールパターンは結構いい感じなんですけどね。


オールレザーなので純粋なトレッキングシューズのように歩き易いわけでは決してありませんが(感覚的にはダナーのブーツっぽいです)それでもこの環境には十分。これ以上雪が降るとやはり長靴になりますから。

ただ惜しむらくはブーツフック。脱着が楽って言うアドバンテージよりも使う環境が汚れ易いところばかりなので靴を脱いだ後の靴ひもの置き所がなくていつも汚れてしまうのです。
で、”脱”は確かに楽だけれども”着”は案外時間がかかるのでその間に紐の先端が汚れたり濡れたりする,と。ちょっとどこに履いていくかを選ぶ物件ではありそうです。

アウトソールはワッフルの凸パターンではなく、逆の凹。
パテントナンバーも入っており、NO.4271606 NO. 4340626 の二つが入ってます。

ナイキっぽくないなぁと思わせるこのモデルは1988年にオリジナルモデルがリリースされています。
ただその「っぽくなさ」が好きでして。
このルックスでスオッシュとかだとまた違うものになっていたでしょうし、スオッシュにこのレザーは合わないと思います。
エンボスロゴの控えめなところがいいんであって。

今年もまた豪雪みたいなので頑張ってもらいますよ。

あ、これ、MADE IN CHINAです。

#370921-201 Oxen Brown/BLK-LGHT BN-SLT BL








2012年12月10日月曜日

L.L. Bean Hunting Boots circa 1996


冬将軍キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━ノД`)━━!!!!!

で、これをエントリー。

確か1990年代後半の円高の時に本国にファックスでオーダーした記憶があります。その翌年に新宿コマ劇場の裏手の方にストアが出来て見に行った思い出も。ここだったら試し履き出来たのにと後悔した記憶が。今は吉祥寺ですもんね。

で、このブーツ。あえて”Hunting Boots"と呼ばせていただきます。だって、これを買ったときはそういう名称だったから。
現在ではハンティング・シューと名称が変更されていますが、中学時代にアイビーブーム、アメリカントラッドの洗礼を受けたおっさんといたしましてはこれはやはりハンティング・ブーツなのです。

このモデルはインナーにシンサレートを入れた最初の年のモデルです。雪国で日常使いなのでこれくらいは必要だろう、と。
ただ、やはりファーストイヤーものなので作り込みが大変甘いです。シンサレートを上手く処理出来ていないので足の側面に常に当たる状態。しかもある程度の高さを設けて靴擦れを少しでもなくそうという気もあまりないようで、おかげで厚手のウールソックスが最初の5.6年間は血だらけでした。今でも踵が血に染まるときがたまにあります。


で、冬限定とは言え10年以上もお付き合いしてきたのでガムソールがすっかり減ってしまいまして今年の豪雪が明けた春に吉祥寺のカスタマーセンターに問い合わせてソールの張り替えをしてもらいました。まぁソールというより革を残してラバーパーツそっくり取り替えみたいですが。



今のL.L.Beanでは珍しい、当初から一貫して米国生産を続ける製品であるハンティング・ブーツですので張り替えももちろん米国で行なわれます。
その為納期は3ヶ月ほどかかりますと言われ、了解し、約3ヶ月ほどで戻ってきました。

流れとしては吉祥寺のカスタマーセンターに電話>確認事項を了承し、依頼>吉祥寺に郵送>三ヶ月ほど待つ>完了すると連絡来る>宅急便で返送されてくる(USPSなどの国際郵便ではなくて、吉祥寺でまとめて受け取って個別に対処するみたいです)。支払い方法はクレジットカードにしたので最初の電話の時にその番号も伝えてます。他には着払いも出来たような。

最初にも書きましたがまだL.L.Beanの路面店が無かった頃に個人輸入した物件ですので、顧客情報にその記録が無いのが当たり前なんですが、それでも張り替えをしてくれました。L.L.Beanありがとう。



その際ヴィンテージというか、古いブーツでも現行のソールになりますと言われましたのでそれも了解したのですが、戻ってきたのを改めて見ると確かに踵のロゴは当時のものではなく、現行のシンプルな「Hunting Shoe」ロゴに取って代わられていました。ここ、ちょっと寂しいです。

アウトソールにも若干の変更が見られ、はめ込みの別色・別パーツのL.L.Beanロゴがゴム素材ではめられていたり、その上には今まで明記の無かった「made in maine by L.L.Bean manufacturing」の文字が入ってます。

ちなみに張り替え料金は送料込みで¥8.500でした。あとサービスとしてシューレース、インソール(Made in USA!!)の新品が同梱されて戻ってきました。



ソールの凸凹が浅いので雪の上では滑り易いのでは?と思われるでしょうが、案外滑らないものです。革もオイルレザーなので普通に歩くならば濡れても中まで雨雪が染み込んでくるというところまではいきません。ただ革にはあまりよくない環境でしょうけれど。

むしろ雪や雨よりも消雪パイプからの地下水が困りものでして。鉄錆成分が多そうな地下水が勢いよく足元を水浸しにするのです。これが天敵。

早速雪が積もったので履いてみましたが、実質新品?みたいな感じでまた靴づれ起きそうな嫌な予感がビンビンしてます。

当時$150くらいしたと思いますが、それでも十分元を取って頑張ってくれてます。メイド・イン・アメリカの少ない良心の一つですかね。






2012年12月6日木曜日

Suku² アイダホMini/ TUM140-0159 - 2011


独身のスニーカーオタクではなかなか購入機会の無い子供用シューズを今回はエントリー。

娘が三才の春に購入したアシックスのスクスクです。モデルも大定番と言っていいでしょう。子供は足に汗をよくかくのでラッセルメッシュのアッパーは助かります。特にうちの娘、汗っかきなもので。

このモデルは安定性の向上を計って樹脂製のヒールカウンターを内蔵しています。よって子供が踵を潰して履くなんて事が出来ないような強固な作りになってます。

ボク、踵を潰して履く人間が嫌いなものですから自分の子供が無意識でもそう出来ないような作りは大歓迎。

他にはヒールにリフレクターがあるのもポイント大。少しでもリスクから子供を遠ざけたい気持ちを反映しているようで嬉しいです。

で、肝心の履き心地ですが、娘が好んで履いていたところを見ると結構気に入っていたのかも。ただ、これ、マジックテープ(あえてベルクロとは申しません)が二つなんです。これがちょっと幼児には自分で履く時に辛いみたいです。

要は面倒くさい。

しかも折り返しにプラパーツを使っているのですが、ここでフラップがよくひっかかるのでうまく出来なくて子供イライラ、と。フラップが端に向かって幅が少しずつ広くなっている為に起こるのですが、マジックテープの接着面を広くとろうとしての解釈なのかしら。

保育園の散歩や砂遊びで頻繁に汚れるのでもう一足ニューバランスの996を買ったのですが、そちらよりもシンセティック・スエードの質はいいと思います。隔週で靴を洗っていたのですが(ボクの仕事でした)、使い倒したという感じではなく、なので次に子供が出来たらちょっと使わせようと保管してます。

あとタンが大きい。横に広い。もう少し幅か長さを抑えればいいと思うのですが、アシックスが判断してこうしてるんだから何か効能があるのでしょう、きっと。そう思いたいです。

最後にこれ、中国製です。ここだけ残念。ヴェトナム製があればいいのに。







2012年11月27日火曜日

M577LQ Size? Exclusive "The Estate Pack" - Oct. 2010


いやぁ〜、すっかり寒くなってきました。なので今回はこれを。

2011年から2012年にかけてナイキの別注を乱発しているSize?が2010年10月02日にリリースしたM577LQ "The Estate Pack"のブラックの物件をご紹介。

余談ですが当初のアナウンスでは2モデル同時リリースだったのですが、こちらのLQの方は出荷が遅れて10月5日以降の出荷になってます。

この2つのモデルは対になってまして、”トラッドとモダン”をコンセプトに、ブラックのLQは「都会の夜」、とりわけロンドンの夜がテーマになっています。一方対するM577CWは田園風景のお昼といった風情を演出しています。
Size?でリリース前にサイトで数枚それらのテーマに沿った写真がアップされていまして、なるほどと思った次第。

加えてこのモデルはSize?の10周年を彩る限定モデルの意味合いもあるそうな。

日本ではOSHMAN'Sの独占販売となり、お値段¥25.200で販売されていました。

ちなみにワールドワイドで各モデル250足限定でした。

LQでは甲のパーツにメッシュやレザーではなく、キルティングが使われていますが、イメージ写真ではそれに合わせてモデルがキルティングのジャケットを着ていました。でもロンドンでキルティングのジャケット(というかハーフコート)着てるお兄ちゃんって見た事無かったんだけど。大概レザージャケットだったりしてたけど。で、レザーでもバイカージャケットでシュッとしたお兄さんだとまんまゲイの方々だったりしてたんですが。10年近く前の記憶なので流石に変わりました?


ただ、見てくれの野暮ったさとは裏腹にやはりキルティングはあったかいです。秋にリリースされたのがよくわかります。他のパーツはヌバックとレザーなので冬に履いているとあまり足が冷えないんですよね、これ。オールレザーの576よりぬくいんです。しかもライニングも裏地にスポンジ?を重ね合わせた黄色のフェルトを使ってます。一層ではなく、スポンジみたいなのを張り合わせての2層構造も凝ってますよね。

惜しむらくはやっぱりフリンビー。アッパーのキルティングの糸、ちょっとほつれてました。

以前エントリーしたM577RWG "Berlin Pack"の時もタンラベルの糸がほつれていたと書きましたが今回もそう。裁縫関係は苦手なんでしょうか?まぁでも個人的にはアメリカメイドよりは出来はいいと思いますが。

タンラベルのデザインも別注にふさわしくこれ専用のものが。Size?の家紋らしいです。ちょっと仰々しいかな、とは思いますが。

Nマークの下地には3Mリフレクターが貼られています。箱はChicken 7©2008。

インソールはポリウレタンものですが、ナンバリングはJ.D. - II -1 5684。いつものJD4774/4781ではありません。恐らく通常のは通気性を良くする為に穴がいくつかあいていますが、これは穴の無いタイプ。表地はライニングと同じ素材・色のものが貼られて踵の部分に刺繍で家紋の入ったパーツが縫い付けられています。



あと面白いところではこれ、シューレースの通しに最後のところだけ鳩目を使ってます。なんで?M577でもなかなかない仕様。
鳩目なんてコンバースのオールスターとかアディダスのNizzaとか、いわゆるオールドスクールなバッシュしか見た事無いのでちょっと珍しいなぁ、と。どんな思惑なんでしょう。気になります。

他には好きな人にはたまらないガムソールを採用してます。

ちなみにこのモデル、タン、若干長いです。いいです。あとアッパーのパーツがスエードでなくてスムースレザーというのも大好き。紐を絞めた時にタイトな感じになるから。スエードだとあんまりそういった感触ないですよね。

まぁでも「何故黒と黄色なんだ?」という気持ちが未だに。阪神ファンみたいでちょっと…..このコントラストってファッションの基本みたいなところもあるし。

ロンドンとかヨーロッパの夜だったら黒と、ちょっと黄色がかったオレンジ(街灯)にしたほうが気分だったのになぁ。ポリスだってロクサーヌでレッドライトの下に立たなくていいからって歌ってるくらいだし。

というわけで自分で紐をオレンジにしてみました。






2012年11月20日火曜日

Pre Montreal Racer "2nd. Release" #506192-400 - May 2012


名称から”Vintage"が取れました。よって何をやってもいい?仕様にいくつか変わっています。ナイキの悪いクセが始まりました。

日本より少し早く英国で発売されたので気が余りすすまないものの、何が違うのか知りたくて購入。結果的にセカンドリリースモデルはこれ一足しか購入していません。それで十分わかっていただけると思います。

英国発売は2012年5月。お値段£57.00。これは4thモデルまで一貫してこの値段設定になってます。日本では¥9.500が相場ですか。

箱の内側のスタンプの数字は「01311215」。いつも通りの推測だと2012年01月31日生産(検品)だと思われます。多分ですけど。
ボックスは1st.リリースと変わらず筆記体ロゴのオレンジナイキ。タイプは08VB16 321 x 200 x 111 で生産は中国。スニーカー本体は同じくベトナム製です。


size?別注の愛のあるPre Montreal Vintageの仕様から見ると「自分ところの製品なのになんか中途半端だよなぁ」と思わずつぶやかずにいられません。


タンの色がオシャレを気取った色合いに変更され、ライニング、インソールの表地もワッフルっぽいテキスタイルに。アキレスディップの色はタンとコーディネートされてます。ミッドソールの黄ばみ具合もヴィンテージの冠が取れた為か随分控えめ。size?別注があえてアッパーのスエードパーツを毛羽立たせていたのに対し、こちらのインラインものは毛足の短く整ったスマートな感じに。




で、最大のポイントはナイロンパーツに意味不明のオーナメントが入っている事。これ、要る?

 他のおおまかなところは一貫して同じ仕様です。パテントナンバー入りのアウトソールの汚し具合、各所に使われているナイキロゴも同じ。

スペアのシューレースも同梱されています。


で、この仕様のモントリオールは数ヶ月でおしまい、7月には第三弾リリースものが仕様変更で発売されます。


Nike PRE Montreal Racer Navy / White / Teal 






2012年11月13日火曜日

Mexico 66 THL202-9084 circa 2004


オニツカブランドがファッションコンシャスなブランドとして再生した後にボクが最初に購入したのがこれ。

ちょっと気にはなっていたのですがサイトで見る限り日本ではボクの足のサイズが販売されていなかったので購入が少し遅れました。足ちょっと大きいので。

で、これは大阪へ遊びに行った際にお店で見つけたセール品。定価¥12.600のところ、¥5.800でした。自分の足には数字上ハーフサイズ小さいのですがそれほどきつくなかったので購入しました。

購入から8年経っていますが流石に創世記というか、仕様が2012年のに比べると結構変わっているな、と。まぁ今ではもう廃棄して手元に無いので改めて確認出来ないのですけれど。

まずフライヤー。今ではありえない、アシックス名義のフライヤーをオニツカロゴのものと同梱しています。まぁこの頃は「は?オニツカ?何それ?アシックスのバクリ?」と思う人が多々いたのでしょうか?それを危惧しての配慮?今30代後半〜40代ならば当たり前に知っていることですが、あぁ昭和は遠くになりにけり。

箱は現在(2012年)まで大きな点では変わらない仕様ですが、このモデルのものには「BOX MADE IN CHINA」の文字が。(2012年モデルの箱には生産国表記はありません)

そう、このメキシコ66自体もMade In Chinaなのです。アシックスが中国製多数なのでそうなんでしょうけれど、革のクオリティーはやっぱり…..

しばらくしてのカリフォルニアとかは結構気に入ってまして、これがヴェトナム生産品なので、うーん、やっぱりこういうところも大事だよなぁ。

アシックスの中の人もその辺はその当時からよくわかっていたのか、2005年モデルからはMexico66はヴェトナム生産にシフトしています。ナイス判断!

あと今ではありえないことがもう一つ。インソールにプリントされているロゴもasicsなんですよ、これ。これ見た時セール品ということからも「ひょっとしてプリント間違ってのB級品?」と邪推したのですが、他の店頭にあったモデルをいくつか見たらやっぱり同じだったのでこの頃のモデルは一貫してそういう仕様だったのでは、と。

ソールは2層構造。プーマのスピードキャットとか履いている人ならばまぁ大丈夫と思いますが、普段ニューバランスとか履いているボクには「薄っ!!」という印象。実際歩き回っていても踵に地面の感覚が結構伝わってきます。裸足で歩いている時よりズンとくる感じ。

踵にはヒールキャップなど入っていないため安定させる為に革で×印に補強されています。ベロは足の出し入れを楽にする靴べらの役目を兼ねています。

オニツカのモデルはオリンピックと関係が深く、このモデルも1968年のメキシコオリンピックで日本選手団に使用されるのを前提として開発されたもの。「オニツカの遺伝子」という本に依るとそれまではサイドのラインもコロコロ変わっていたのがこのMexicoに採用されたストライプ(当時はメキシコラインと呼ばれていた)で統一しようという事になり、名称もアシックスストライプとなって今に至ると言うエポックメイキングなモデルなのです。


これを購入した2004年といえばアテネオリンピックで日本代表のマラソン選手がこぞって履いたアシックスのシューズで好成績を収めた事や(金メダルを取った野口みずき選手の、シューズにキスをするシーンが有名)、それ以前からアメリカのジョガー達の間ではアシックスのランニングシューズが大評判だったこと、そういった追い風に乗って業績も上向きのところに晩秋にはパリにオニツカの直営店を出店しています。


更に好評だったため2005年にはロンドンのセレクトショップが軒を連ねるカーナビー・ストリートにも出店、その後は大阪の職人さんに加工させた国産のオニツカまで販売したり、好調な印象を受けます。

他にはタランティーノ監督の映画「Kill Bill」で主人公のブライドがトリコロールカラーのMexico66を履いていた事もこのモデルの人気に火をつけたと言えるのではないでしょうか。

まぁでもその後創業者の鬼塚喜八郎氏は亡くなり、名工の名を欲しいままにした三村仁司氏も定年退職したり、アシックスの向かう先はこれからが正念場なんでしょうね。
アディダスと並ぶ世界の老舗ブランドですから頑張って欲しいです。



2012年11月6日火曜日

Vintage Grand Prix - #G62747 - Sept. 2012


正直アディダスのスニーカーを買ったのはおよそ6年振りになります。
その前に最後に買ったのが2006年リリースのGazelleでした。

中学時代はバスケットをしていたのでスーパースターを好んで履いていたのですが、それ以外のアディダスのモデルには全く魅力を感じず、ましてやトレーニングシューズなんて歯牙にもかけていませんでした。周りでカントリーやローマを履いている知人を見ても「ソール硬そうだなぁ」とか思うくらい。

そんなアディダスビギナーが「うわっ!かっこいい!」と思わず購入したのがこのグランプリです。

オリジナルの発売は1970年に遡るモデルのヴィンテージ・リイシューでして、2012年9月に英国で、その後日本でも販売されています。

丁度発売になった頃、英国のsize?から期限付きの10%ディスカウントクーポンをもらったのでそれを使っての購入。日本では定価が¥12.600でした。

ボクはアディダスには履き心地をあまり期待していないのですが、まぁコンフォータブルというポイントは置いといて、ノスタルジックな気持ち良さというポイントではかなりの高得点じゃないかな、と。








size?で購入したのはこの白x青。この配色こそアディダスです。そしてアーカイヴコレクションだけあってシェイプが美しい!
この曲線のグラマラスなこと!

トゥのパーツはビロードのような色合い、見てくれのヌバック。このグレーの色合いも絶妙。遠目から見るとスムースレザーみたいです。

アッパーはまさに「革」といった案配で、裏地は使用されていません。一枚革。ここがまた(・∀・)イイ!

ヴィンテージ加工されたミッドソールの黄ばみ具合もナイキのヴィンテージシリーズよりも”それっぽい”仕上がりで、ミッドソールのいぼいぼ?と思ってよく見るとこれ全て月桂樹?だったりして、うーんラブリー!

1990年代から2000年代半ばまでのスーパースターとかは出来があまりよろしくない、中途半端なアップデートものばっかりだったのですが、それを顧みるとこのアディダスの本気度は凄い。革質はもちろん、タンの薄くて切れ易そうな安っぽい感じ、ライニングの薄さ、白人にしか合わせていないようなラスト(それ故にシェイプが美しいのですが)、足裏に伝わるソールの薄っぺらい感触、その全てが「こんな感じだったよな、うんうん」と記憶を甦らせることしきり。ボクの足ではアディダスの形はいつも小指が当たるのですが、このグランプリもご多分に漏れず当たってます。まぁでも履いていれば多少伸びるでしょう、革だし。あんまりアディダスで足が痛くなった思い出もありませんから。


本来はテニスシューズでして、スーパースターよりも重くないので足は疲れにくいかも。

生産はインドネシア。ナイキのベトナム製もいい仕事ぶりですが、インドネシア、ベトナムは勤勉な御国柄なのでやっぱりこういった製品にも反映されるのでしょうか。じゃあと思って2001年にリリースされたSuperstar Snakeを見たら中国製。やっぱり?








2012年10月30日火曜日

M576NGS - August 2010


すっかり秋めいて先日箱から出しました。そこでこれをエントリー。

2010年8月5日に日本でNB Japanが公式販売しました2010秋冬モデルです。まぁ秋冬物と言ったらスエードか、ブラウン・ブラックのレザーモデル2種類というのがニューバランスUK576のここ数年のパターンでして、これは割と王道と言うか、ひねりのない物件です。

このモデル、日本では3色展開で、他にはM576GRS =グレイ、M576RGS =レッドがあったのですが、実は本国英国ではこの他にブラックのM576KGSというのも同時にリリースされていました。地味過ぎて日本では見送られたのでしょうか?

全体を包むピグスキンスエードには毎度お馴染みアメリカのウルヴァリン社製の革が使われています。

ボクとしては久しぶり、二足目のスエードシューズであります。

なぜなら「硬い」「手入れが大変(雪国なので)」という単純な理由から。

「汚れ易そうで嫌」という理由もありましたが、スエードは実はきちんと手入れをしていれば多少の汚れははじくというのを知ったので改めての購入です。

とは言え、”試し”というくくりが自分の中であったのでこの物件はアウトレットでの購入、オフィシャルプライス¥20.790だったところを半額以下で購入してみました。

箱はChicken 7©2008が使われています。

2010年リリースですが、箱のコピーライトはしばらく2008のままです。

このスエードシリーズのディテールはかなりのオールドスクールっぷりで、分かり易いところではミッドソールの踵部に久しぶりに波打ったグレーのパーツが挟まれているところ。これ、結構いいアクセントだと思います。UKモデルってすぐわかりますから。あとはシングルのデカ"N"が目立ったところでしょうか。

 リリースに伴ってネットで見られる宣材写真なんかではシュッとした形に見えるのですが、実物はもうちょっとトゥの辺りはずんぐりしたもので足入れはおかげ様でいい感じです。


全体的にツートーンで抑えてあるので非常にシンプルながら品のいい物件。
以前のスエードモデルがトゥの部分やサイドにパンチング処理をしていたので余計シンプルさが際立ちます。

シンプルが故にミッドソールの白の美しさもポイントでして、いつも奇麗にしてあげたい気持ちにさせます。


ライニングは毛足の短い繊維で、踵部分に毛玉発生なんてことはないのですが、3シーズン目を迎えるうちのは擦れて下地のスポンジが顔をのぞかせています。

インソールは白のポリウレタン - JD4774/4781、ロゴはちょっと前までよくみかけたNBロゴにトライアングルを重ねたもの。SL-2 FITとプリントされていて、「おっ?」と思ったのはNBロゴのNが8本線だったこと。知っての通り2010年には8本線から5本線にあらかた変更になっていましたから。事実、アウトソールもヒールのプラパーツも5本線のロゴでした。

そのアウトソールはやはりすでに「PATENT PENDING」の文字の無いロゴのみのシンプルなものに。

ただ、今年でこれ、3シーズン目なんですが、スエードの色、すっかり薄くなっちまいました。
日照時間の短い、というよりは真冬にはほとんど太陽が拝めない環境でこれですから関東圏の愛用者なんてもっとしらっちゃけた事になっているのでは。加えて空っ風でホコリっぽいし。

なので本格的に冬を迎える前に一度クリーニングしてみました。モゥブレイのスエードシャンプーで洗って、それでも色が薄いのでWolyのスエードカラーフレッシュリキッドを使って、と。

自分で洗う前に「スエード クリーニング」で検索したらヒットした、山形のクリーニング屋さんの「ニューバランスのスエードをクリーニングしてみました」というブログのエントリー、ライムグリーンの576が新品のように奇麗になって、あぁこんなに奇麗になるんだと目から鱗。やはりその道のプロですね。
ちなみに左の写真はクリーニング前、箱から出してのショットです。



とかく天候がよくない、汚れ易い季節に酷使するNGSですが、それに相反していつも奇麗に履いていたいと思わせる、ちょっと愛しいやつでした。

やっぱりスエードって大変じゃん。







2012年10月23日火曜日

M576IV - "The Road To London" - March 2012


2012年のLondonオリンピックにかこつけてリリースされた限定モデルです。リリースは2012年3月。
全体的にワックス加工が施されているのですが、なぜこのモデルでそういう事をしたのかちょっとわかりません。こういうのは中の人でないときちんとした理由がわからないんでしょうね、きっと。

ボクは2月にHanonで予約してこのグレーを購入しました。日本でもNB Japanが正規販売品として取り扱っていますので数は結構出回ってると予想されます。お値段は日本では25200円、英国では£100ちかい値段だったのでまぁ普通の576よりちょっと高めといったところでしょうか。

2色展開のこのモデルですが、ボクが買ったグレーは1908年、ブラックが1948年に行われたロンドン・夏季オリンピックをイメージしているのだそう。うーん、そうなのかぁ。なのでグレーのモデルナンバーがM576 IV(第4回オリンピック), ブラックがM576XIV(第14回オリンピック)なのか。ロンドンだけで3回もオリンピックが行われてるのも凄いと思いますが。あんまり運動環境いいとは思えないんだけど...

 箱は英国モデルに普通に使われるChicken-7。底の年号表示は©2011 New Balance Athletic Shoe, Inc.になってます。

モデルが印字されているステッカーの大きさは変わらないのですが、去年辺りからフォントが変更になってちょっと間延びした感じに。以前が半角だったら今のは全角みたいな違いがあります。前のほうが良かったなぁ。

付属品はRd. To Londonの紙製のプレート?と、同じデザインのキーチェーン。





スエードのパーツはオイルド・ワックス加工みたいになってるので硬いかな?と思ったら見た目と違ってさほど硬さは感じなかったです。個人的に嬉しかったのは足が触れる部分は全てピグスキンを使ってる事。足入れ部分、タンの裏側、インソールの表面、これらがピグスキンでカバーされてます。インソールにピグスキンを使ったモデルは久しぶりなのでは?知ってる限りその前は2009年にリリースされたM577SNS REDの黒いインソールだったのでは?

M576IVのインソールも素材自体はいつものポリウレタン・ソールで4774/4781のナンバリングのやつ。これに”The Rd. To LONDON SPECIAL EDITION”の織りネームが縫い付けられているのです。知っているとは思いますが、この四角に囲まれてのタイルのフォントみたいなのは英国で道路名標識としてよくレンガの壁などに埋め込まれているのがモチーフでしょう。

日本人ならThe Beatlesのアビーロードの裏ジャケットで見られるあれと言えばおわかりでしょう。この辺りも何気にこだわっていて好きなポイントです。
しかもタンのラベルとこれ違うんですよね。タンに縫い付けられている方は”The Rd. To LONDON MADE IN ENGLAND”ですから。

ソールはガムソール。PATENT PENDINGの文字の無い、5本線NBロゴのみのシンプルなタイプ。


ド定番のグレーでオリンピックを飾ったわけですが、ちょっと素材の組み合わせ等で賛否両論ありそうな、クセのあるモデルだと思います。ボクはアキレスディップのユニオンジャックが以前からどうも好きになれませんし、これまたオイルド加工されたシューレースも好きではないのでいつも通りNB Japanで販売されている別の色のシューレースに替えてしまいました。

(今思ったんですが、雨の日に履くよう想定されているのでは?ニューバランスの、カーボンが入った1300などのソールは雨の日には凄く滑るのですがこれはガムソール。幾分危険からは回避出来そうです。それでも雨の日に木の階段で足を滑らせて二階から地面まで滑り落ちた経験を持つボクとしては雨が降ったら今でもニューバランス以外を選択しますが。)

で。

これ、いつもと同じサイズをオーダーしたのに明らかに小さい、というかきつい。某巨大掲示板の板でも「明らかに小さい」「交換してもらった」という書き込みが結構あったのでモデル全体でこの仕様なのか、と。オールレザーならば履いていれば革が伸びてきて足の形にフィットしてくるのですが、この融通の利かなそうな素材ではそんな願いもむなしく。

しかも素材はさほど硬さを感じさせなかったのに履くと硬い。なんだ、これ?

なんだか四季問わず出番はあんまりなさそうです。トホホ。

春から「ちょっと買わなきゃよかったかも」と個人的に思わせた希有なモデルでした。

嫌な予感が的中するように2012年10月時点で2012年モデルのUKニューバランスを買ったのはM1500UCだけ、ニューバランス全体では3足のみです。来年は良いの出るのか?





2012年10月16日火曜日

M1700SNS "Sneakersnstuff Exclusive Round 4 RGB Pack" - Dec. 2009


2009年12月29日という年の瀬にリリースされたストックホルムの「SNS」のNewBalance別注モデル第四弾。今回はRGBという光の三原色がテーマになって3モデルそれぞれが赤、青、緑をメインカラーに据えてリリースされました。
今回はようやく最後で、「"BLUE" SNS」こと、M1700SNSです。

このコラボレーションモデルはSNSの10th Anniversary Editionの位置づけもあるそうで、各色462足の数量限定モデル。いわゆるコラボものとしてはちょっと数的には多い方では。

販売はワールドワイド展開ですが、日本ではミタスニーカーズとOSHMAN'Sだけでした。前回まで「日本でも数店舗」と書いていましたがオフィシャルで販売していたのは日本国内では2店舗のみで、他は並行輸入屋さんでした。すみません。



で、実はこれがボクの初1700です。そして今でもあまり触手が動かないモデルなのは恐らくこれを履いていても別段いいなぁとも思わないからでしょう。実際下駄箱に登場する機会は四季を問わずあまりないのが現状で、うちのマイナーリーグ選手みたいなものです。

M1500SNSなんてべた惚れで、履いてよし、眺めてよしなのにこの差は何かと申せば、やっぱり「素材」ですか。
M1700SNS、これ、天然素材全く使っていないんですよね….まぁそれでいいというモデルも確かにあるのですが、この形にこの素材・お値段は何とも中途半端というか、勿体無いと言うのか。有りか無しかと問われれば「無し」かなぁ、と。

なぜこれだけそんな設定にしたのか皆目見当もつきませんが、SNSとしては確信犯だったようで、当時のウエブサイトのモデルのプロフィールにはそのエクスキューズのようにベジタリアン向けみたいな事が明記されていました。うーん。

まぁともかく「履いていれば気に入るかな」と積極的に履いているのですが、ボクには1700の醍醐味がよくわかりません。すいません、ニューバランス素人で。

やっぱりスーツ着て1700を合わせるところから始めないとダメなんですかねぇ。

その際は「紐踏んじゃうよ!」と思われるくらい長めのシューレースも使わないとダメですか?

と、口が過ぎたのでM1700SNSのディテールですが。

まず箱はChicken-7©2008が使われています。

ライニングはグレーのテキスタイル。

インソールはいつものポリウレタン4774/4781ナンバリングのものにイエローの表地が貼られています。アクセントに使われているのでそれに合わせたのでしょう。ボクは表地の素材があまり好きではなかったのでRCP-112をこれに入れて履いていますけど。abzorbソールの1700にわざわざそれ使うか?意味あるのか?と自分でも思いますが。

シュータンの刺繍は「1700 MADE IN ENGLAND SELECTED EDITION」。3モデルでこれだけ何故かSELECTED EDITIONの文字が入っています。

NB Japanがよく1700を販売していますけど、いわゆる中国、ベトナム生産品と比べてフォルムはこっちのほうがやはり若干スマートです。1700のずんぐりしたところがいいんだ!という人には二の足を踏むモデルなのでは。



正直この1700だけSNSらしくないなぁというのがボクの感想でした。北欧の洒脱なカラーリングのセンスが全く感じられませんので。




2012年10月9日火曜日

M1500SNS "Sneakersnstuff Exclusive Round 4 "RGB Pack" - Dec. 2009


2009年12月29日という年の瀬にリリースされたストックホルムの「SNS」のNewBalance別注モデル第四弾。今回はRGBという光の三原色がテーマになって3モデルそれぞれが赤、青、緑をメインカラーに据えてリリースされました。
今回はその中の「"GREEN" SNS」こと、M1500SNSです。一応順番に行こうかな、と思いまして。

 このコラボレーションモデルはSNSの10th Anniversary Editionの位置づけもあるそうで、各色462足の数量限定モデル。いわゆるコラボものとしてはちょっと数的には多いかも。販売はワールドワイド展開で日本でもミタスニーカーズ他数店舗で取り扱っていました。


近年の1500でもリリース前の写真から判別すると甲の低いシャープなスタイリングにこの美色。もう買うしかないだろ!と発売日にオーダー。実際現物は写真と同じくらいシャープで、ウルヴァリン社製のグレーと発色の良いグリーンのスエードが精悍さを5割り増しくらいに引き立てています。美しい・・・・

まさに”美しすぎる1500”。





この甲の低さは多分タンの薄さもその要因なのでは。だってAirFlow Meshを重ね合わせただけみたいなペラペラなんですから。とは言え昔のスニーカーの多くはこんな感じの薄さでスポンジだったりコットンの二枚合わせだったりしたわけで、そういう経験から別段嫌な感じはありません。履き心地だって悪くないですし。まぁ近年リリースされているナイキのVintage Series、とりわけ持っている人にわかり易く言えばDaybreak Premium Vintageのタンみたいと言えば伝わるでしょうか。まぁ正直あそこまで安くはないですけど。

それよりAirFlow Meshですよ、この1500のキモは。目が粗くてスケスケ気味ですがこの素材はしなやかで紫外線に強く経年変化も退色も少ない素材として色んな用途に使われているようです。実際AirFlow MeshでGoogle検索するとヨーロッパの農家さんが使ってるサイトが出て来たりしますし。












そしてライニングもAirFlow Mesh。アキレスディップはスエードとAirFlow Meshの組み合わせなので腰がない柔らか仕上げ。あんこも入っていないのでここも薄く仕上がってます。

内部は全体的にAirFlow Meshで包まれていて、通気性だけ考えれば最高?
摩耗にも強そうなのでこのチョイスは正しいのでは。


接着剤がにじんでちょっと雑に見えるのはご愛嬌。よくある事、よくある事。





インソールはやはりJD4774/4781のポリウレタンのSL-1ラスト。表面はAirFlow Meshの白に合わせた同色のちょっと足が滑りそうな繊維が貼られています。ロゴも入っていない、ちょっとチープな感じ。残念。
なのでやっぱり別な物に交換しましたが。

箱はChicken-7©2008が使われています。

ボクが持っている1500の中では一番と思えるほどのポップな美しさ。RGB Packで一番履いているのですが、カラーリングと素材から春-夏しか履けないのが残念。秋になると前回暑苦しいと言ってたM577SNSに交代と相成ります。

2012年10月2日火曜日

M576KPR - Feb. 2007

Hello, World! 初めまして。よろしくお願いします。

2007年春に日本でリリースされたニューバランスM576 "Classic Car Pack" です。本国英国では限定扱いもさほど強くないようですが、日本ではセレクトショップのナノユニバースの一店舗のみ扱う独占販売で、しかも各色108足の数量限定。お値段は25.200円ですが、オンラインでは販売開始からすぐさまソールドアウト、その後何足か再入荷したそうですがそれもすぐになくなったようです。

余談ですが英国、ヨーロッパではモデルナンバーは「M576KPR」として販売されていましたが日本では「M576UK KP」としてボックスにステッカーが貼られ(重ね貼りはされていないので日本専用に制作されたステッカーなのでしょう)流通しました。

「Classic Car Pack」と銘打っているからには往年の名車がモチーフとなっているわけで、しかしこのブラックxレッドはなぜかFerrariのテスタロッサにインスパイアされたモデルなんだとか。なぜ比較的新しいこのモデル?ディノとかBBとかデイトナとか色々あるでしょうに。
3モデル展開でして、他にグリーンベースはTriumph、ベージュXバーガンディはPorscheとのこと。英国産NBからのリリースなのに英国車からはTriumphのチョイス・・・アストンマーチンとか一気にジャグアー、ロールスロイスとか行かないところがまたマニア向け?


箱は英国モデル専用のもの。蓋の仕組もセンスの良さを感じます。















蓋の裏側にはこんなイラストが。読めば鶏と隣のスニーカーのイラストを切り取って好きなカラーリングを楽しんでね、とのこと。誰がそんなことするんだ?
個人的にはこのボックスが積み重ねてもへこんだりしないし、タフでシンプルで一番好きです。ただコストがかかるのかわずか1.2年の短命で切り替わってしまうのですが。




蓋を開けたところ。画像では幾分赤の部分が朱色っぽいですが、本物は濃い赤です。



NIKEとは違ってニューバランスはこういう風に紐がほどかれた状態で出荷されているのが多いようです。見るとわかるのですがミッドソールは足の中心部(土踏まずの辺り)を境にすっぱり2分割>接着されているようです。縦に切れ目が入っているのがわかります。寒冷地で履いているとパックリ割けそうですが大丈夫か?







ソールパターンはいつもの576と同じ。

サイドの赤いレザーパーツにも施されたパンチング処理がいい味出してます。足入れのライニングはピグスキン。
アキレスディップのNBロゴは文字タイプで同色の刺繍。そしてその下にはひっそりとですがリフレクターが埋め込まれています。これは車のブレーキランプをイメージしているのだそうな。

タンはヴィヴィッドなレッドレザー。ラベルはユニオンジャックの入った刺繍タイプ。このモデルのみの特徴の一つであるピグスキン貼りインソールにプリントされたスピードメーターもかっこいい!


これはそのプリント部分のクローズアップ。ちゃんとロゴまで入ってる凝りよう。ちなみにこのインソールは表面がピグスキン貼りで本体は英国NBでメジャーな白のポリウレタン - JD4774/4781 とナンバリングされているものです。一時期展開されていたSelected Editionのインソールと同仕様。






インソールを取り外したショット。アメリカ製と違って縫製が見えないよう&踵のサポートを兼ねてこういったものが貼られています。英国製のNBには年代によって様々なフライヤーが付いてきますが、このモデルにはこの段ボール製の「MADE IN ENGLAND」タグがゴムでくくられて左足に、ニューバランス・ジャパンの正規扱いを示す日本語の二つ折りフライヤーが右足についてます。





履いた感想ですが、他のオールレザー576よりも柔らかいスムースレザーを使ってまして、甲の部分のパンチングもあってしなやかに曲がってくれます。けれどもホールドが甘いというわけでもなく、レザーのタンのしっかりしたサポートのお陰で履き心地はかなりいいんです。これ、買った当初はさほどでもなかったんですが、手入れをしてシーズンを重ねていく毎に足に馴染んでくるのがわかります。「クッショニングだけが履き心地の指針ではない」事を再確認出来るいいスニーカーです。



これは購入時についてきたノベルティー。携帯ストラップですが、結構重くてかさばるので箱の中にしまってます。

M577SNS "Sneakersnstuff Exclusive "RGB" Pack" - Dec. 2009


2009年12月29日という年の瀬にリリースされたストックホルムの「SNS」のNewBalance別注モデル第四弾。RGBという光の三原色がテーマになって3モデルそれぞれが赤、青、緑をメインカラーに据えてリリースされました。

今回はその中の「"RED" SNS」こと、M577SNSです。

このコラボレーションモデルはSNSの10th Anniversary Editionの位置づけもあるそうで、各色462足の数量限定モデル。いわゆるコラボものとしてはちょっと数的には多いかも。販売はワールドワイド展開で日本でもミタスニーカーズ他数店舗で取り扱っていました。

実は577好きのボクでもこのモデルを購入したのはリリースから半年以上過ぎてからのこと。他の1500、1700は発売日に購入したのに。

つまりそこまで欲しいカラーリングではなかったのです。なんか赤過ぎて・・・「Nマークまで赤かよっ!」と。

有り体に言えば「暑苦しい」と。

けれでも時間が経って色々なウエブサイトで目にする機会が多くなると「案外かっこいいかも・・」と思い始め、本家にもこの577のマイサイズが売れ残っている状態を見兼ねて?他に買うものがあったので一緒に購入。放置している半年間で為替が円高になったのも要因の一つでしたが。

箱は現時点で流通している「Chicken-7」タイプでコピーライトは©2008。



本家には明記されていないのになぜかミタスニーカーズがマテリアルの説明に詳しく、このスエードもウルヴァリン社製のものを使っているのだそう。ここの革の質と柔らかさが好きなので個人的には大きなポイントです。

タンは577モデルでは近年Selected Edition以外ではあまりみないレザー仕様。UK577のメッシュタンは短めのものが多いのですがこのレザータンは若干ですが長めになってます。
そこにライニングまでブラックのピグスキン!このコンビネーションも大好物!

タンラベルは通常577に使われる2パターンのうちのシンプルな方。もう一方はご存知ユニオンジャックが刺繍されているお馴染みのものですが。ユニオンジャックでもこのモデルには色合わせとして有効だと思うのですがあえて外してきたのでしょうか?

インソールはJD4774/4781のポリウレタンですが、ライニング同様のブラックのピグスキン貼り。コラボものですがその内容はSelected Editionのような贅沢さと言えます。




惜しむらくはこれ、実は今までの577よりほんの少しサイズが小さい・・・・・なぜかわかりませんが2010年に入ってから英国産NewBalanceの1300、577が小さくなってる気がするのですが。2010 Spring/SummerのM1300なんてライニングの足の通しの悪さとサイズの小ささで履き心地がかなり劣悪。カラーリングがいいのに数回足を通して放置状態が続いている始末。

ともあれ、このM577SNSはインソールを付属のものよりも薄いのに交換して履いています。

RGB Packのなかでは恐らく一番不人気だと思われますが、(実際日本では1500、1700のコアなファンは多いと思いますけど577を声を大にして好きと言ってる人はあまり聞いた事がありませんし)グリーンSNS, ブルーSNSよりも本家では値段が若干安い割にマテリアルは一番贅沢というお買い得モデルでありました。

シューレースは付属品は同色の赤だったのですが、一癖欲しくてこのシューレースに交換済みです。

RGBという順番で行けば次はM1500SNSですのでこれはまた後日。

ここんところSNSは大人しいですがそろそろ別注かけて販売してくれないかなぁ...