2013年11月17日日曜日

Pro Model II #34846 - circa 1994

1994年に購入したプロモデル。この時期としては割合珍しい物件だったので(世の中はハイテクスニーカーが旺盛を極めていてオールドスクールなスニーカーは死に体だったので)購入したのですが、今見返すとうーん….


しかもこれ、MADE IN KOREAなんですよね。正直この国の製品は全般的にクオリティーがあまり良くないのでなんかどうでもいいというか。

今でこそアディダスはフランスメイドが珍品というか、マニア垂涎なんて持て囃されてますが、ボクが中学の時はスーパースターはフランスメイドだけ(価格は¥15.000でした)、その後は物価の安い東欧>アジアとアディダスはナイキ同様労働力の安い国での生産を主力としてたので、恐らくクオリティーよりもコストを重視してる企業だと思われます。アパレルなんか特にそうでしょうね。数年前におむすびマークのアディダスのショーツを買った時に日本製で逆にかなりびっくりしたくらいですから。なぜ?と。

まぁそんな話はさておいて。

この物件。1990年代は個人的にはハイテクスニーカー全盛の世の中に背を向けてストックしてあったアメリカ製のコンバースのオールスターとか、コルテツ、フランスのパラディウムなどを好んで履いてました。その余韻でこのプロモデルを購入したのですが、ハイカット部分の分厚いパッドとか、タンの分厚いパッドとか、ちょっと勘弁して欲しいなぁと内心思ってたりも。まぁ当時このクオリティーでリイシューっぽいプロダクトが成り立っていたという生き証人として見て下さい。

2013年にアディダスオリジナルでリイシューされているプロモデルはボクが購入した2012年製グランプリ・ヴィンテージなどと同じようなレザーが使われていますが、これは光沢の無い、しわ加工のレザーが使われています。当時はこの革のチョイスを気に入って購入しました。この柔らかい革は履いていくうちに起きるクラッキングが少ないという利点があるので。
革は好きだったからちょっと勿体無いのが正直なところ。

で、購入したのは近所のお店。セールで確か¥5.800くらいだったはず。2013年のリプロはアメリカ公式サイトで$78.00で販売されてますね。

2013年ものとルックスは随分違います。2013年ものがスーパースターのハイカット的な佇まいなのに1994年製プロモデルはどう見たって派生モデルというか、亜流な感じ。ぼてっとしたスタイルからも今イチ感ありあり。これはRUN DMCがスーパースターを履いてそれを見たヤングスターが真似しだす→アディダス売り上げ急上昇でホクホク→じゃあとりあえずそれっぽいのじゃんじゃんリリースしちゃう?って流れの時だったのでしょう、恐らく。その後RUN DMCのシグネチャーモデルもリリースされていますが、やっぱりこんなボテッとした感じのモデルでした。

そしてサイドにPRO MODELの表記無し。やる気なし。

ライニングのパッドの分厚さのせいもあるのでしょうが、サイドのくの字のステッチが凄い角度&深さで入ってます。これ、時代に依って角度が違うみたいですね。うちに分度器あったらチェックしたのになぁ。

ライニングの素材は割合毛足の長い素材が使われてます。インソールも同じような素材が使われているのでプリントのインクが乗らないのか、アディダスロゴが剥がれてました。

タンラベルは昔懐かしいフランス時代っぽいラベルがプリントされてます。この時代トレフォイルを使ってる事も珍しかったのですが、織りネームでなく、このプリントってところがヴィンテージ風味を出していて目をひいたのです。

で、2013年1月にセールでJD Sports別注のBasket Profiを購入した際に比較してみようと引っ張りだしたのですが、唖然。
なんと、タンが溶け出してベトベトに。タン自体でなくて表面の加工がベトベトなのです。
他には3本ラインやアキレスディップのパーツに使われたトレフォイル部分、要はここでブルーのパーツがクラッキング、塗料溶け出しという具合に経年劣化。ローテクスニーカーなので概ね大丈夫と思っていたのに正に寝耳に水。こんな感じでやられるか!と。
こ、これがコリアンクオリティー?

タンはもともと全体と同じホワイトだったのですが、なぜかいい案配のアイボリーに変色までして。
洗剤等で奇麗に拭き取ろうと試みるもベトベトがとまらないので結局処分することに。

ボックスはトレフォイルが懐かしい時期の購入だったので、同時期に購入したスーパースターと違ったようなうろ覚えの記憶とともに、このボックスにも喜んだ記憶が。
箱の側面に通気口の役割の?穴が空いているのですが、もともと固い紙ではないのでこんな風に潰れた感じに。ボックスには型番を示すものが一切無いので記録出来ず残念。

足入れの部分を上から見たところ。パッドのブ厚さとライニングの素材、そしてハイカットという出で立ちでバッシュではなく、冬用のハイカットブーツのような錯覚さえ起こさせます。夏なんてとても履けないだろうなぁ。

で、冒頭の引っ張りだしてきたきっかけを作ったJD Sportsのみ取り扱い(本当か?)と謳っていたProfi (2012 Fall/Winter)と並べてみました。幅が若干細くなってライニングも気持ち程度のパッドというオールド仕様のProfi。紐を通すシューアイレットの革の間隔もキチッと履かないだろうという前提(前述の時代背景の為)のPro Modelでは広く取られています。

処分前にせめてエントリーでもしようかな、と。インターネットが栄える前の1990年代の物件なんてなかなか検索しても見つからないだろうし、世界の誰かの目にとまれば幸いです。

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