夏到来!
と言うにはまだ少し早いのですが急に暑くなったので引っ張りだして来た物件をエントリー。
バミューダです。2008年夏モデルとしてリリース。ヴィンテージシリーズ先駆けとなったDaybreak, LD1000の少し後にリリースされました。カラーリングはこのモデルのアイコンとなったこのブルーの他にもう一色、更に海外ではホワイトベースのモデルもリリースされています。
購入は2008年8月。リテールプライスは日本で¥12.800。これもワールドワイド店舗限定で販売されてます。
このモデルのオリジナルリリースは1979年。確かボクも後年地元のスポーツ屋さんで見た記憶があるのですが、そのキワモノ感にただ驚くばかりで。つま先の補強ないけれどやぶれないの?と思ったものです。で、案の定周りの友人も誰も買わなかった….
でもこれ、アイデアとしては理にかなっているというか。耐久性、軽量化を考慮してナイロンパーツの比率を上げて、屈曲性と通気性(足蒸れ防止)を重要視する部分にだけ大胆にメッシュパーツを取り入れる。ナイキのアイデアマンの面目躍如といったところでしょうか。実際履いているとこのメッシュパーツの風通しの良さは異常。スッカスカに風が入って来ます。ニューバランスのクロスカントリーは全体がメッシュなのでこれも風通しがいいのですが、こちらの方がピンポイントの感覚が強いので一層通りがよく感じます。そんなわけで夏限定で履いて早6年目に突入ですが。名前が名前だし。
ちなみに同じ発想で開発されたもう一つがチャレンジャー。同じ1979年リリースですが、チャレンジャーの方はトゥに補強のスエードがついて、ナイキのトレードマークのワッフルソールが標準仕様。
ボックスはナイキの筆記体が箱の横と上部にプリントされたオレンジのもの。2013年現在ヴィンテージラインで使用されているあれで、型番は08VB10 - 356mm x 171mm x 116mm、ボックス生産、シューズ生産共にタイ。このほっそりとした箱の大きさはちょっと懐かしいです。他に珍しいのはサイズ表記がメンズとレディースの併記であること。
しかしこれ。ほんと出来がいいんです。上から押しつぶしたようなぺたっとしたシルエット、いい具合に褪せた感じが出ているブルー。ミッドソールの黄ばみもわざとらしくないし。昔のナイキ臭がプンプンしてます。
まぁでも見た目の出来が履き心地とイコールかと言えばそうとも言えないところが難しいところでして。
推測ですが、トゥのメッシュパーツがソールと剥がれてこないように配慮して最大限素材をインソールに折り込んでのアウトソールとの接着だったために先が詰まった感じになったのでは。メッシュなので足先がきついということはないのだけれど、履き心地はちょっと変わったものに。ソールの水平さがいやに感覚的にわかるとでも言うんですか。
インソールの素材はいわゆるスペンコっぽいストレッチナイロンではなさそう。ライニングにもあんこは入っていません。
タンラベルはロゴとラベルの大きさがちょっと不釣り合いな感じ。ブロック・イタリックフォントのNIKEにⓇ+スウォッシュⓇ。
タンはスポンジ等入っていない、薄っぺら。
ソールは2層のようですが、実は同色でまとめてあるので判別しづらい3層構造になってます。
アキレスディップのロゴはブロックフォントでやや細身。
インソールに貼られているパーツ構成の素材を示すステッカーですが、これ、アドレスがナイキ・オランダ。これもヨーロッパ企画ってこと?
しかもこのアドレス、2005年にリリースされたOriginalに貼られていたのは
NIKE EUROPEAN OPERATIONS NETHERLANDS b v
MARATHON 7,
1213 PD HILVERSUM,
THE NETHERLANDS
C.I.F. / CONTRIBUINTE NO. 802820323
だったのに、今回のアドレスは
Nike European Operations, Netherlands b v
Colosseum 1,
1213 NL, Hilversum,
The Netherlands
と住所に若干変更あり。
あ、インソールのロゴもタンラベルと同じようにブロック・イタリックフォントのNIKEにⓇ+スウォッシュⓇというコンビネーションですね。
アウトソールは他のモデルではお目にかかれない、均一に○が並んでいるもの。鬼塚喜八郎氏がタコの吸盤からヒントを得てバスケットシューズのアウトソールで画期的なパターンを生み出したのが1952年。よもやそれを元ネタに?
それをほのめかすように?○の中に規則的に"NON SLIP"の文字が見えます。基本的なアイデアとしてはタコの吸盤というのがあったのでしょうが、ソール全体に配列させるというのはナイキの上手いアイデアだと思います。
ナイキのヴィンテージ・リプロとしては最初の方ということもあって、ヒールカップに芯は入っていません。
シューレースもヴィンテージモデルに付属とあってところどころに汚れ加工がしてあるのですが、そんなのはどうでもいいのでせめてシューレースの長さ、ペアなんだから合わせてくれよ、と。左右長さが違うってどうかと思います…..
PRPL FROST / SL-MIDNIGHT NVY-BLCK
0 件のコメント:
コメントを投稿