2013年4月23日火曜日

Original #309574-131 - circa 2005

2004年に一足早くレディースが発売されていた"Nike Original"。2005年になってようやくメンズも同じカラーリングでリリースされました。

"Cortez Vintage"ではなくて"Original"と銘打ってるだけあって、これは1971年に発売されたレザーコルテツ(オリジナル)の復刻版とも言えるディテールをなぞってます。必ずしも完全リイシューでないところがナイキと言えばナイキなんですが。

当時のうろ覚えの記憶とMacに保存した簡単なメモだけでは心もとないのでコンスタントにネットで検索しているのですがこのモデル、あんまり情報ないんですよね。イメージ検索なんて壊滅的。ワールドワイドでリリースされてたと思うんだけど...


ボックスはオレンジとベージュのコンビもの。生産は台湾。蓋の裏側にはロットナンバーのようなスタンプが押されてます。エアエピックやベンジェンスなどとも違うフォントのスタンプ。よってエアエピックではなんとなく生産日が特定出来たのですがこれは中の人しかわからないような数字の羅列。ギブソンのシリアルナンバーみたいに数字の組み合わせに何かあるのか?

そんな数字は 27281204 。

リリース時期などから察すると英国表示のDD/MM/YY方式?で行くと2004年12月28日とか?27はラインの番号?あくまで推測です、これ。

スニーカーはいつもの白地の紙にくるまれてパッキングされてます。

このスニーカーにはナイキ・ジャパン取り扱い正規品ならば付属してるであろうリーフレットやタグの類いが入っていませんでした。

確か購入はミタスニーカーズだと記憶しているので国内正規品である事は間違いないのですが。値段は忘れました。すいません。

アッパー素材はスムースレザー。いつものナイキならば固めのゴワゴワしたような革ですが、これは薄手でしなやか。裏地のない一枚革仕様。でも悪くないです。
シューズ自体の生産はヴェトナムで行なわれてます。

ラストは1970年代のモデルに見られる多少幅の狭いもの。靴自体のシルエットはスマートで美しいのですが、ボクが履くと横に広がった感じになるのでちょっとカッコ悪い….

アキレスディップもない、あるのはベロのようなプルタブが突き出した後ろ姿。これは1971年のオリジナル・コルテツでも採用されていたもの。ってか、ぶっちゃけオニツカ・コルテツのコピー。オニツカではMexico 66にもこれがあって、今ではMexico 66のIDみたいなもの。ただこのモデルだけプルタブにステッチが入っているのは何故なんでしょう?

で、ナイキが現在に続くヴィンテージ・リイシューものでやってるようにヒールカップはここでも入ってません。

横から全体を眺めるとスウォッシュのデカさが一目瞭然。いささか暑苦しいくらい。1973年のオレゴンではスウォッシュもスマートに変更されていますのでこの仕様はわずか数年。でかいのもいいけれどモデルを選びますね。

カラーリングは WHITE/ ALTITUDE GREENという名称。コントラストの美しい、上品な色合い。ただ、オリジナルと称して一発目でやる色なのか?!という疑問はありますが。

ソールは2層構造で(3層じゃないんだ…)素材は合成樹脂EVAを使用。1971年オリジナルは3層ですが、リリース当時の2004-2005年はロープロファイルのスニーカーが流行っていましたから色目を使っての変更でしょうか。ここがナイキ。

アウトソールはもちろんのジグザグ・ヘリンボーン。で、中央に筆記体ロゴ&スウォッシュ、と。

インソールは直付けですが、滑りのいい表地を使用。初期のナイキのコルテツはスペンコを採用していましたが、ちょっとそんな雰囲気。そこに珍しく?土踏まずの部分に別パーツのパッドがついてます。あとはNIKEの文字ではなく、スウォッシュだけプリントされてます。

タンラベルのナイキロゴはシューズのカラーリングに合わせた、ナイキお得意の仕様。筆記体ロゴに薄いグレイのスウォッシュ、織りネームの裏に刺繍されている断り書きはちょっといつもと違ってますが。通常はステッチで分けた下の部分に生産国表記なのですが、ここではいきなり真上に「MADE IN VIETNAM」と始まってます。以下、こんな感じ。

MADE IN VIETNAM
NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

だそうです。ちなみに通常のインラインモデルでは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE AR TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

だけだったりするのです。この文面が英語、フランス語のバイリンガルで表記されているのですが。(例:2005年エアエピック)
ちょっぴり気になったのはタンの素材。あまり見た事の無い光沢のあるナイロンが使われてます。

他にインソールにはレザー使用を表示するシールが貼られています。でもこれ、届出はナイキ・オランダなんですよね….
ってことはこの企画はナイキヨーロッパ?そういや同時期にナイキヨーロッパが企画販売したヴィンテージプリントを復活させたT-shirtをブティックライン向けにリリースしてたし。

ともあれ、この届出の住所は

NIKE EUROPEAN OPERATIONS NETHERLANDS b v
MARATHON 7,
1213 PD HILVERSUM,
THE NETHERLANDS
C.I.F. / CONTRIBUINTE NO. 802820323

上から見てるとなんだか違和感を感じていたのですがその原因がわかりました。
シューホールが通常のナイロンコルテツは同じサイズでも7つなのにこれは8つなんです。その為に足の先の方までシューレースが。
なのでトゥが短く見えてちょっとうーーーん。

余談ですがその後2012年初頭にリリースされたQS仕様のコルテツのリイシューでは穴の数は7つに戻ってました。比較に並べてみました。そのクオリティーの比較にもなると思います。

このオリジナルと称しているのに中途半端な仕事っぷりはやはりナイキ。やっぱナイキのやる事はよくわからん。

で、多分来週は左のQSについてエントリーしようかなと思っとります。

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