2014年1月12日日曜日

Elite #311082-471 - June 2005

今日の物件はナイキのエリート。一時代築いたナイキの稼ぎ頭でもあります。

1977年にオリジナルが発売され、ナイキがエクセターのアメリカ工場で大量生産を開始した、ナイキ史上でもエポックメイキングなモデル。同時にこの辺りから日本での生産は徐々に減少、代わりにこのアメリカ工場と、コストの安い韓国や台湾で生産されています。
そんな過渡期ですので日本製のこのモデルは存在しない模様。

訂正:2014年4月にコンビニで購入したネコパブリッシング発行の「70s-90s大百科」という本に1978年製のEliteで”日本製”というのが写真とともに掲載されていました。タンラベルの裏の表記の写真はありませんでしたが、米国製とラスト形状が違うとか比較対象として掲載されていたので間違いないかと。

なのでここで加筆・訂正いたします。すみません。


その出来、セールス共にぬきんでたシューズのリイシュー。これは2005年6月にリリースされてます。

2005年辺りを振り返るときちんとしたリイシューはまだ少なかったうえ、”レトロキックス”と呼ばれるカテゴリーのものでは値段が破格の¥6.300(税込)でした。¥6.300というのはリテールプライスなので安売りしているお店では¥5.000台で販売されているところもありました。同時期に販売されているメトロプラスもエントリーモデルなので安かったけれど。これは「なんでこの値段で売る!?」と逆に心配するくらい出来が良かった。当時にあって買って損は無い物件。

リリースはこのブルーともう一つ、イエローxネイビーの#311082-711、イエローxブルーの#311082-341が同時リリース。

ボックスはツートーンのB10 356 x 171 x 116mm。ボックス生産は台湾。

箱のフタの裏側のスタンプは初めて見るもので「91005054」と大きめなスタンプが押されています。通常の日付っぽくないよなぁ。

この物件は一般的なブルーxイエロー系のコンビですがどちらもちょっと変わった色合いで独特の雰囲気を醸し出しています。
最初購入する際に「ちょっと色が薄いかなぁ」とためらったのですが、届いて実物を見たり履いたりするとさほど気になる感じでもなく、いい感じ。

横から見るとオリジナルのシルエットほどシュッとはしていないものの、ディテールを近づけた努力が感じられます。

ワッフルソールもうちにある1998 Waffle Trainerとほとんど同じですが、中央土踏まず部分にある「WAFFLE」の文字がエリートの方が土踏まず中央上に配置されています。と言うか、Waffle Trainerの方が若干下よりというか真ん中に近いんですが。

アキレスディップのナイキロゴ。縦ナイキと呼ばれているブロックフォントですが、ロゴの大きさが非常に座りがいい。

ライニングはビニールっぽい素材で、パッドはほとんど入っていないのですが、アキレスディップのパーツには意外なくらいあんこが入っているのです。で、このパーツが下に位置するヒールのスエードでカバーされるような形で縫製されている、と。
縫製ミス?と思って名著" Blue Ribbons"でチェックすると、いやはや、オリジナルモデルも同じ処理をされていました。ナイキ、疑ってごめん。だって、結構いい加減なリプロ作るから。

タンは割合厚みのあるスポンジが入ってます。で、それだけだったらいいんですが、カバーするナイロン生地が結構硬い….
そのタンにはそんなに多くはありませんが規則的に穴があけられてます。放熱対策?と思ったのですが、表地のナイロンに空いているだけで裏側まで貫通していないんだな、これ。

タンラベルはモデルカラーに合わせたブルー一色でNIKEⓇ(ブロック+イタリックフォント)とSwooshⓇ。Eの下がSwooshとくっついているパターン。

タンラベル裏側のお品書きは

NIKE AND THE SWOOSH NAME AND STRIPE ARE TRADEMARKS AND YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

ではなくて、

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS THROUGHOUT THE WORLD NIKE AND SWOOSH NAME AND STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY. MADE IN INDONESIA.

最初見た時は2005年リリースのOriginalと同じ文面かな?と思ったのですが若干の違い有り。Originalはどうかと言えばおさらいですが

NIKE SPORT SHOES ARE MANUFACTURED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPION ATHLETES THROUGHOUT THE WORLD THE NIKE NAME AND SWOOSH STRIPE ARE YOUR GUARANTEE OF QUALITY.

と、赤字の文面が多いのです。

シューズ生産はこの時期あまり見ないインドネシア製。

タンのナイロン素材が硬いと書きましたが、実はアッパーのナイロンもなかなかのもので、感覚的にパキパキ音を立てそうな素材。
なので使い込んで行くと屈曲の際に出来るしわやそこに入り込む汚れが取れず、最後にはそこから切れてきそう。昔のナイロン系スニーカーでもこういったありましたね。コルテツでもよく使われていた素材だと思われますが、そうだとすると早く履かないと縮んでくるんですよね、この素材。持ってる人は引っ張りだしてチェックしたほうがいいかも。

このモデルの珍しいところはインソール。どうやらフランス北部を表しているプリントらしいのですが、未だに何なのか解決してません。しかもこのインソールの仕様はこの#471だけ。同時リリースの他の2色の物件は普通のNIKEロゴのみというからわからない。

まぁでもこのモデル。シルエットが奇麗なんですよ。土踏まずの部分からの3層構造がラストの描く緩やかなアーチに沿うようにソール自体も曲線を描いていて本当奇麗。少しフレアのあるソールなので斜め後ろから眺めるのもまた最高。

Ocean Blu/CHRM YLW-ISLAND BLUE

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