第二次IVY世代には憧れのブランドでした。
クラークス。
ワラビーとデザートブーツのオリジナル。中坊には絶対似合わないのはわかっていたので「いつかは」といった具合で数十年。気付けばすでにMADE IN ENGLANDでもなくなってましたし、あれだけ憧れていたデザートブーツでもない、購入したのは変化球の物件。
当時はクラークスは買えないのでせめてとRegalのデザートブーツを買ったのですが、別段歩き易くも履き心地がいいわけでもないのですぐにスニーカーに戻った記憶があります。
その履き心地の印象もあって敬遠しつつ、それでもいつかクラークスを買うぞという想いはコンスタントにありまして、それはやはりロンドンに住んでいた時が一番強かったのは当然。サウスエリアのFinsbury Park駅から歩いてSeven Sisters Road沿いにあるクラークスのファクトリーアウトレットにも何度か足を運びましたし。その時はなんだか冴えないモデルしかなかったのでボクは買わなかったけれど、当時のガールフレンドはワラビーを購入してたような記憶が。因みにここのエリアは治安が良くないので明るいうちに買い物を済ませて下さい。
そんな思い出も10年以上前の話。気になってストリートビューで覗いたら(Googleが2012年に作成した時点で)まだお店があってちょっと安心。でもお隣のパウンドショップ(100円ショップみたいなもの)はなくなってたな。
そんな記憶の片隅からいきなり購入に走らせたのは単にクラシックなモデルではなくて、アップデートされた面白い物件に見えたから。
Lunarlonのエアエピックを気に入るような輩にはこれも気になっているのでは。
ルックスこそクラシックですが、ソールにEVAを採用した、非常に軽い、履き易いモデルです。革の質も凄くいい。先日かみさんの母親がうちに来てくれまして、下駄箱を見て「あら、いい革ねぇ」と口にしてました。万人受けするんでしょうね。
この物件は"The Clarks Hybrid Collection"として2013年1月にリリースされています。今回の物件は渋い艶がなんとも言えないタンレザーをアッパーに使用したモデル。日本でも販売されていまして、¥14.700でした。ボクは初物の購入のタイミングは失敗を少しでも回避する為にセールで買うのですが、これもそう。Hanonで半額近くになっていたので購入しています。半年経って売れ残っていたけど英国人、買わないのか?
あとサイズもクラークスを履いた事が無いのでわからないためいつものスニーカーのサイズで購入したのですがこれで問題無くてホッとしてます。サイズがわかったからこれから買えるし。
このモデルの何がハイブリッドなのかと申せば、ソールにEVAというだけでなくて内側に秘密が。ライニングにサポートとフィット感向上の為にネオプレーン素材のユニットが縫い付けられているのです。包むようなアシックスのスプリットタンにも似た感覚で、シューホールが2つしかないのに内側でしっかりホールドしてくれるのです。なのでシューレースはほとんどダミー的意味合い。スペアのシューレースも付属しているのですが、ここではあくまでファッション的なものでしょう。
更に履き心地を良くしているのがインソール。表地は大好物のピグスキンでインソール自体は立体的な構造になってます。Clarks Ortholiteとエンボスされてますね。オーソライトとは「足のフィット感を高め、衝撃を吸収し、通気性、防臭性にも優れたインソールだそう。(Hi-Tecのウエブサイトより引用)しかもヘタリも少なく、1年間使用してもクッション性91%を保持するくらい耐久性があるんだそうな。
ですので過去にRegalのデザートブーツを履いた時のような印象は全く無く、むしろスニーカーに近い感覚。インソールをひっくり返せば円形の凸凹で立体的に処理されているのがわかります。で、ヴィヴィッドなレモンイエローって。鳩目に使われている色と合わせたのか?と思いきやそれは単なる偶然のようです。
アウトソールパターンはオリジナルのクレープソールのような平らなものではなくて、均一なギザギザになってます。
で、アッパーのレザーとソールの間に挟まれているようにプラスチック?のパーツが。ヒール部分が少し大きくなって「clarks」のロゴが入っています。
色や用途的には以前エントリーしたAir Magmaに若干かぶり気味ですが、こちらの方がルックス的にカジュアル感多し。そして無難。
ただ、イタリア人みたいにジーンズに革靴を普通に合わせるような感覚はちと持ち合わせていないので(ラテン気質じゃないとも言えます)、ジーンズの時にこれ履くとちょっとこっぱずかしい気分になってます。あぁ強くなりたい。
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