2005年春夏モデルとしてリリースされたクロスカントリーのTO,つまりトマトカラーです。
スーパーコンプ、CM355と一連のニューバランスジャパン企画のクラシックリイシューラインの次の手としてリリースされてます。
これらのモデルの共通点はインステップレーシング仕様とメッシュ(たまにナイロン)アッパーといったところでしょうか。
2007年にCM320が売り出されるまでクラシックラインを死守してました。
個人的に思うに名前こそあれですが(モデルナンバー=カタログナンバーと言うニューバランスのお約束とは違っているので)、割とボクは気に入ってました。ナイキのクラシックリイシューにも似た、安っぽい履き心地が好きなので。何足かは履き潰してもう手元にありませんが、それでも未だに家には数足残ってます。このトマトカラーはクロスカントリー一発目のシーズンモデルなのですでにありませんが、回顧録ということで。ちなみにこれらの写真は処分する前に記録的意味合いで撮影したもの。なのでかなり汚れていますがその辺はご勘弁を。
リリース当時リテールプライスは¥8.190。生産国は中国。
ボックスはブラウンの8本線NBロゴがデカデカと蓋にプリントされているNB6©2003タイプ。通常ものよりちょっと小ぶり。レディースの箱のよう。
構成パーツはWラッセルメッシュとスエードなのですが、ヒールパーツこそスエードですが、トゥガードやアッパー部分のそれはスエードと呼ぶにはちょっと変わってます。型押しされたキャンバスっぽいというか。
サイドのNマークはパッチではなくて、Nマークにくりぬかれているギミック。そこにミッドソールの刺し色と合わせたカラーリングのゴムみたいなパーツが入ってます。
このモデル、ボックスを見るとわかるのですが、WIDTHが"EE"。普通の人だったらなかなか見ない物件なのですが、何て事はない、このモデルに関しては通常のDと同じ、というか、むしろちょっと細身。別にこの幅をチョイスしたわけでもなく、このモデルにはこの幅しか販売されていませんでした。なぜこの表記?Dでいいじゃん…
ソールは2色なので2層かと思いきや、3層。3mmほどの厚さのソールがサンドイッチされていて、それが足の前部分へと2層ソールのひとつになってます。この薄さなのでスタッドソールの丸のポチポチが減っていくととんでもない事に。履き心地が急激に悪くなりますのでそれが処分の頃合いでしょうか。まぁ時代的に薄底ソールがトレンドだった頃のモデルってことで。
タンラベルは8本線NBロゴ+Ⓡの下にモデル名である「Cross Country」の文字。テーマカラーに合わせてます。このロゴ、こじんまりとまとまっていて結構奇麗だなぁと思うのですがどうですか?
裏にもニューバランスにしては珍しくお品書きの刺繍があって、「DO NOT MACHINE WASH OR DRY. CLEAN OUTSIDE WITH COOL WATER AND MILD DETERGENT. REMOVE INSERT AND AIR DRY. NEVER EXPOSE TO INTENSE HEAT OR HOT VEHICLES.」
インソールは交換可能。5mmほどのポリウレタンとおぼしき一枚もの。何にも加工がされておらず、型抜きされただけだよね?みたいなチープなインソール。インソールの表地はライニングと同じファブリック素材ですが、このモデルにはテーマカラーのトマトである、赤が使われてます。ちなみにライニングはご覧のようにグリーン。
そこに" new balanceⓇ classic "とプリント。
インステップレーシングなのでシューホールは4つ。ここに90cmシューレースが2色付属。
Wラッセルメッシュは前モデルCM355のメッシュよりも柔らかく、裏地がないためにスケスケ&風通りが尋常じゃなく、お天気によっては寒いくらい。夏こそお似合いですね、このモデルは。メッシュの網パターンの美しさもポイント高いし。
ただこのモデルにも欠点があって、「走りにくい」。歩く分には違和感ないのですが、走ったりすると何か違和感が。インソール?
ともあれ、ナイキの創設者、ビル・バウワーマンの提唱していた「靴は軽い方が良い」という彼の哲学にも合いそうなこのモデル。1970年代から1980年代中期まではそれに沿った面白くていいモデルが世界中に沢山あったんですよね。
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