カリフォルニアとは最も心理的に遠い雪国からこの物件をエントリー。
いつかまたCaliforniaへ旅行するときはこのカリフォルニアを履いていきたい。ボクのささやかな夢であります。
そんな小さな願望は例えばバミューダ諸島へ行くときはナイキのバミューダを履いて短パンもいわゆる”バミューダ”で決めたいとか、サクラダを履いて桜田門の駅で写真を撮りたいとか、こじつければキリがありませんけど。
で、カリフォルニア。いい出来です。大好き。
これはヴィンテージと名称に付いたファーストモデル。2011年秋冬物として8月に発売されています。その中でもオニツカの由緒正しきカラーリング。お値段は¥9.975でした。ヨーロッパの方では日本よりも少しリリースが遅かったので手に入れられるうちにと国内で定価買い。生産国はヴェトナムです。
オリジナル・カリフォルニアは1978年に発売されたオニツカタイガーブランドでは初のナイロンメッシュ採用シューズでした。
シンプルながらもジョガーの痒い所に手が届くような仕様で、要望が多かったらしい夕方から夜のランニング時の後ろから走ってくる車に注意喚起出来るリフレクターをヒール部分とアキレスディップ部分にスエードの上から貼り付けてあります。
他には硬さの違うEVAを重ねたミッドソール構造、踵まで包み込むようなアウトソール。この踵のアーチ、これ、車の運転してる時凄くいいんです。アクセルを踏むときの支点になってスムースに足が動くので。意外な発見。案外ドライビング・シューズとして愛用してるユーザー多かったりして。
21世紀の現在から見れば確かにハイテクでもなんでもない半世紀も前のモデルですが、無駄を削ぎ落としたある意味究極なスタイル。
これら”ヴィンテージ”モデルは名の通りヴィンテージ加工が施されてます。ソールの経年変化からくる黄ばみ、ナイロンメッシュのしわやざらつき感など。そういう加工は他のヴィンテージリイシューもの、特にナイキと比べるとこだわりが一層強い印象。30年前のデッドストックですとしれっと言っても通用しそうなくらい。
ライニングはオニツカではよくある、ヘリンボーン織りのキャンバスってところもいい。実にクラシック。しかもここのパーツにもしわがよってる辺り、全体的に統一された仕上がりがぬかりありません。
クラシックリイシュー・プロダクトとしてはかなりの高得点の物件です。お勧め。
まぁでも誉めてばかりでは面白くないので個人的にマイナスポイントをいくつか。
まず紐。通常ものより若干幅が細いのですが、これがいただけない。やっぱり換えて使ってます。
あと実用性とは関係無いのですが、甲が低いモデルなので玄関に置いてあると「とにかくデカく縦長に」見えます。足の大きなボクのなんかそりゃもう「えっ!???」ってくらいに。思わず二度見するレベル。
ボックスはいつものオニツカのUNITY-M (ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120タイプ。蓋裏にはマイクロパックのステッカー、お品書きが同梱されています。
肝心の履き心地はと言えばまぁ普通のズックという印象。これは悪い印象ではなくて、このスペックのものとしてはきちんと作られていて凄くいいのでは、と。
これがきっかけになってボクはどんどんカリフォルニアを購入してしまうわけで。2012年はなのでカリフォルニアとPre Montrealばかリ買ってた一年でした。