以下は4年前の抜粋です。_________________________________
オニツカのモデルは今でもいくつかは覚えていたつもりですが、このサクラダというモデルは最近知りました。こんなモデルあったんですね。
ボクの中ではオニツカの最高傑作はカリフォルニアとモントリオールだと思っているんですが、どうなんでしょうか、世間的には。
やっぱりメキシコ66なのかなぁ、うちの母親も履いてるくらいだし。
まぁそんな影の薄いサクラダを今回はエントリー。
日本で現在発売されているサクラダは全般的にナイロンアッパーにシンセティック・スエードという、見てくれ・素材共にあまり高級感のない、いわばエントリーモデルといったポジションみたいです。値段もそこそこで抑えられてるし。ルックスはナイキのエリートにヘリンボーンソールをつけたようなありふれた出で立ち。ってかこれだったらエリートとかコルテツ買うよなぁ、普通。
とにかくあまりにも華がない。
サクラダのオリジナルは1981年に開発されたものがベースらしく、それを多少アップデートして再リリースしているようです。
ですが、これ。
同じようで全くルックスが違います。ゴージャスです。かっこいいです。
このモデルは2012年8月にヨーロッパで販売された限定モデル。モチーフはこの年なら当然のオリンピックで、3色展開。
日本人ですのでこのカラー一択ですよ。
これは1964年の東京オリンピックモデル。だからと言ってこの年にリリースされたとか使われたとか、なんて小ネタもなく、カラーリングの解釈でしょう。
他には1912年のストックホルムオリンピック(水色ベースに黄色ライン#D20PK-4204)、2000年シドニーオリンピック(紺にグレーライン#D20PK-5099)が同時リリースされています。
ヨーロッパ限定リリースみたいですが、英国のメジャーなスニーカーショップでは扱っていないようなので、大陸の方だけでのリリース?
で、リテールによってこの限定ものに対する呼称が違ってるのも「?」。
ドイツのショップでは“Olympic City” Vintage packと呼んでますし。流通がマイナー過ぎて情報が行き渡っていないとか?
ここ最近のオニツカのボックスには上蓋の裏に小さな乾燥剤、そしてヴィンテージリイシューものには、フランス語、英語、日本語の順番で書かれたその加工に対するお品書きが同梱されています。
アッパーはしわの入ったシボ革が使われていて、トゥ、ヒール、シューレースのパーツにはちょっと赤みの入ったグレーのスエード、アシックスラインには褪せたような赤のスエードが使われています。非常にいい仕上がり。
踵のスエード部分にオリンピック都市名(ここではTOKYO)がエンボスされてます。で、それに付随するようにインソールの踵部分にそれが行なわれた年号がプリントされています。そのインソールは直付け。
ソールはコルテツと同じヘリンボーン&3層構造で、土踏まずの部分がえぐれてカッティングされているので履いた時に足のシルエットがとても奇麗に見えます。
ヨーロッパでは大体€99くらいで出回っています。生産はヴェトナム。
履き心地としては同じサイズなのにカリフォルニアよりも甲の辺りが低いというか、タイトな感覚。ライニングの素材がカリフォルニアがコットンのキャンバスっぽいヘリンボーン織りのものに対し、こっちはそれよりも滑りにくそうなテキスタイル。
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単純な構造のスニーカーなので加水分解する心配もあまりなさそうなので2020年の東京オリンピックの時に履けそうです。楽しみだなぁ。