2014年5月3日土曜日

M1300TOW - Feb. 2008

トゥーッス!


このM1300TOWは英国産1300として2008年春夏用にリリースされています。以前書いたM1300PPWと同じモデルの色違いとして2008年2月にリリースされました。ワールドワイドリリースです。

古くはアイルランド製のM1300というのが存在したらしいのですが、セールスアピールが「UK製として初めての復刻」だったためそれがその後遺恨を残す事に。

だってどう見たって額面通りの「復刻」ではないですもん。米国製が1300CLとしてまぁ王道というか昔の面影をなぞって細々とやっていたのにこれはどう見ても亜流。

だがそれがいいんです。

基本的なディテールは確かに1300ですが、カラーリングや素材のチョイスが一癖ある英国流ってところがたまりません。

これ日本でも正規扱いで販売されたのですがお値段¥29.400。当時のレートもあったとは言え保守的なファンからはこの値段・ルックスもあって総スカン。某巨大掲示板のスレでは罵詈雑言の嵐だった記憶が。決定的に受け入れられなかったのはやっぱりミッドソールのあのパターン。

でもね。

これ、プリントじゃなくてこの一個一個の細かいパーツが圧縮形成されていてこの模様になっているんですよね。よく見るとそれがわかります。触ってみてもわかります。手は込んでいるんです。
それと美しい発色の上等のヌバック。これは1300のポイントの一つですがきちんと継承されているし、そこに目の大きめのメッシュを組み合わせています。

ヒールCRもトランスルーセントなパーツの下にミッドソールと同じものを忍ばせてデザイン的にも調和を図っているし、ライニングのテキスタイルもアッパーメッシュに合わせたワッフルっぽいものを採用、同じようにインソールの表地にも使われています。インソール自体は英国ものでデフォルトのポリウレタンの4774/4781。表のロゴはnew balanceのみのシンプルなもの。
トータル的には「英国にしてはよくやったよ」と誉めてあげたい、非常にいい物件です。

でも売れなかった。

世界中至る所で夏物セールに登場してました。

かく言うボクもこれらのモデルは買うのがちょっと遅かったってのもあるんですがセールに残っていたのをまとめて購入したくらい。

モデルのディテールとしてはあとは今は亡きNBロゴが8本線のタイプだとか、ボックスが個人的には大好きなChicken6 ⓒ2006タイプとか、リリースから6年経っても「この方が良かった」と思える仕様なんです。

米国製のM1300CLに比べると履いた感じは「ちょっと硬いかな?」。ソールではなくてヌバックの厚みやメッシュの素材に依るものですが、履き込んでくると気になりません。あ、でも履き込むとENCAPのロゴが入ってるミッドソールのパーツの色が剥げてきます。素材自体に着色したものでなく、外側からのペイントなので仕方の無いことですが。パリパリ剥がれてきます。

スエードを染めたのは何年かすると退色が始まったりするのですが、ヌバックが使われているこれは未だに買った当時のような色を残しています。

2008春夏モデルの3色の中でこれが一目惚れだったのですが、今見ると水色がちょっと古臭いかな、と。ミッドソールとヒールCRが勝手にヴィンテージ加工っぽく退色してるし。ぼんやりした色合いの水色とギラギラしてるメッシュが対照的です。

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