"オニツカのスエード"と言えば真っ先にファブレを思い出してしまうおっさんです。
あれは中学時代。バスケ部で親友が履いていたのがファブレのスエードでして、これが染料が落ちるんですよね。なので足が攻守でぶつかったりするとファブレのアッパーの染料がボクの白いスーパースターに摩り付いて取れなくなったりするもんだからさぁ大変。そんな同じような理由から彼は先輩からシューズが汚れるから近づくなみたいな事言われてたなぁ。
で、この物件。カリフォルニアなんですが、その時代そのままのスエードで登場。
リリースは2012年8月。マーケットは主にヨーロッパ大陸&英国。さほど暑くならないヨーロッパだからか、ほんと、スエード好きだよなぁ。ニューバランス576やアディダスのタバコとかスエードの定番多いですもんね。
ボクはsize?のクリスマスセールで購入。リテール£75.00、ヨーロッパでは€120前後での販売でしたが、ここまで書いて確か日本でのリリースはなかったような。
ボックスはいつものUNITY-M(ONITSUKA) R-4-3 360 x 210 x 120mm。箱フタ裏にはWASAOUROが貼付けられており、ヴィンテージラインにはお約束のお品書きも添付。
素材構成はアッパーやアシックスラインなど全てのパーツに天然素材のスエードが使われており、基本的には毛足の短いスエードなんですが、アシックスラインだけ毛羽立ったスエードが。ここがポイントなんですよね。オールドスクールなアクセントになってます。ナイロンアッパーのコルセアヴィンテージもアシックスラインに同じような毛羽立ったスエードを使っていますが、個人的にはここがオニツカのツボです。粗い感じが凄くカッコいいです。
スエードといってもニューバランスのスエード576が割と履いた感じが素材も含めて硬い感覚がするのですが、こちらはナイロンものと正直あまり大差ない感じ。スタイルも横から見るとナイロンアッパーモデルと同じように甲の低い、ぺたっとしたデザインです。
ソールはいつもの3層。真ん中のパーツがアッパーと色を合わせてます。その上のパーツはレモンカラー。ヴィンテージリプロだから黄ばませたというものではなくて、この層だけ色がついてるのであくまでアクセントでしょう。その意図はよくわかりませんが。全体的にアイボリーにしても良かったんじゃ?と思いますが。
ライニングはグレイカラーのテキスタイル。インソールは白地のファブリックが貼られています。
タンラベルのオニツカロゴはここではグレイベースのモデルに合わせてグレイ一色でまとめてます。
カリフォルニアのモデル観を損なわない、非常にいい出来だと思います。
余談ですが、同リリースでもう一色、ブラウンベースのD2G2L-2804も存在します。こちらもマーケットは同じEU圏だけだったようです。どちらも生産はヴェトナムでした。
Charcoal/ Red